野生動物が事故にあって路上で死んでいるのを発見したら?その連絡先、ペットや動物供養のやり方まで

運転する犬のイメージ

「車で動物をはねてしまったら、どうすればいいのだろう?」

「動物を轢いてしまったら罪になるのだろうか?」

「路上で事故にあった動物を発見したらどこに届けるべきなのか?」

この記事ではノラ猫・タヌキ・鹿などの野生動物が交通事故で轢かれていた場合の連絡先、対処法についてお伝えしていきます。

そして万が一、動物を轢いてしまった場合。その罪悪感に苦しむときにやってあげたい「動物のご供養方法」についてもお伝えしていきます。

では、目次に続いてさっそくみていきましょう。

動物がなくなる3つのケース

ここでは3つのケースにわけて解説していきます。

当てはまるケースのところをまずはご確認ください。

  1. 路上で動物の死体を発見した
  2. 自分が運転する車で轢いてしまった
  3. 誰かにペットを轢かれてしまった

もちろん、これ以外のケースもありますが、今回は以上の3つに限定して解説していきます。

ケース1:路上で動物の死体を発見した場合

動物が亡くなっているのを発見したら?

これを「ロードキル」といいます。
地域によってはきつねやイタチなども多いようです。

道路上で犬やノラ猫、小鳥やたぬきなどの動物が車に轢かれた状態で発見されたらどうしたらよいのでしょうか?

まずは連絡しましょう。

路上でロードキルされている野生動物や小動物の死骸を路上で発見したら?

事故、病気など原因がわからなくても路上で動物が死んでいるのを発見したら、最寄りの保健所または道路管理者の関係機関に連絡をしていきます。

道路管理者は、以下の通りです。

  • 高速道路:管轄のNEXCO(ネクスコ、東日本・中日本・西日本)
  • 国道の一部指定区間:国土交通省
  • 都道府県道・指定区間外の国道:各都道府県の土木事務所
  • 一般道(市町村道):市区町村の役場

ただこの4つのうち、どの道路管理者に連絡すればいいのかを探すのは、道路標識などに記載されていることもありますが手間となるはず。

そこで、道路上での事故があったときは道路緊急ダイヤル「#9910」に電話をかけるのが一般的となっています。

道路緊急ダイヤル「#9910」とは・・・
道路緊急ダイヤルは国土交通省が提供している道路トラブル対応サービスのこと。「#9910」に電話をかけることで、いま自分がいる道路がどこの管轄かわからなくても、最寄りの国土交通省地方整備局に繋がりますので迷ってしまっても問題がありません。そこから対応する道路管理者に取り次いでくれます。

なお固定電話、スマホなどであれば通話無料(ただしIP電話は不可)、受付は24時間対応してくれます。

「#9910」にかけると最初は自動音声で高速道路かそうでないかを聞かれ、道路の種類を番号選択することでオペレーターに繋がります。その後はオペレーターに道路上に動物の死骸がある旨を伝えて、さらに具体的な現在地の情報を伝えていきましょう。


なお、通話しながらの運転は大変危険です。道路交通法違反にもなります。安全な駐車スペースに停車して発信するようにしましょう。
 
また人や自動車を巻き込んだ事故、ガードレール等の破損や後続車の巻き込み事故などがあった場合には警察と救急にただちに通報してください。
 
特に鹿やイノシシ、熊など大型の動物はそのまま放置すると新たな衝突や事故の原因となります。緊急性が高い場合には警察にすぐ通報しましょう。

一口メモ:道路管理者と道路緊急ダイヤルへの通報の違いとは
道路が陥没していたり、落下物があったときなどに道路管理者に連絡しようと思っても、一体どこに連絡すればいいかわからなくなってしまうことはないでしょうか?そのようなときこそ、道路緊急ダイヤル「#9910」は道路専門の通報受付窓口といえるもの。道路(国道、県道など)の種別などがわからなくても担当の道路管理者に取り次いでもらえます。動物が路上で死んでいた場合も同様で、道路管理者に直接電話しても動物の死骸の撤去作業と道路清掃をしてもらえますが、迷った時は道路緊急ダイヤルを通せば調べる手間を省けるのでそちらを利用するようにしましょう。

ケース2:自分が運転する車で轢いてしまった場合

では、誤ってマイカーを運転中に動物を轢いてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?

これは状況によって対応が変わっていきます。

①動物の飼い主がいる場合

この場合は、まずは周囲の安全を確保した上で、飼い主に謝罪をしましょう。もちろん謝ったからと簡単に許してもらえる問題ではないですが、まずは自分の非をみとめることで、その後の相手の方とのトラブルを減らせます。またあなた自身の罪悪感も減っていくというものです。

その後は以下の②と同じ対応となります。

②動物の飼い主が見当たらない場合

ペットや家畜の飼い主や所有者が見つからないのであれば、そのまま道路管理者(あるいは道路緊急ダイヤル「#9910」)また、加入している自動車保険会社に事故の状況を説明しましょう。

事故を起こしたらなにをやっていけばいいの?

では具体的にどのようなことをやればよいのかをおしらせします。

まずは焦らずに落ち着きましょう。といっても焦ってしまうものですが焦ってもいいことはありません。

警察に連絡をして事故の状況を説明しましょう。事故の場所、状況、負傷者の有無、ガードレール等の破損があるか、他に巻き込まれた後続車両があるかなどです。

そしてペットがまだ生きているのであれば救命保護の処置が必要となります。とはいえ、間違ったやり方では余計悪化させてしまいますので、最寄りの動物病院などに搬送するなど少しでも助けられる対応をしていきましょう。

この際、動物の血液や死骸に直接ふれると感染症などの危険性があるため直接触れてはいけません。あればビニール手袋を着用しマスクをかけたうえで安全に配慮しておこなっていきましょう。

あるいは動物が暴れたりなど引っかかれたり噛み付かれたりなどで、自身の安全を確保できる保証がなければご自身では触れないで動物病院のスタッフなど専門業者の対応を待ちます。

ケース3:誰かにペットを轢かれてしまった場合

また悲しいことに他の誰かに愛するペットが轢かれてしまうこともあるかもしれません。自家用車やトラックなど車だけに限らず自転車に轢かれてしまうこともあるかもしれません。

その場合にはもちろんペットの生存確認もさることながら、二次災害の防止に努めることが先決となります。

あとからくる後続車に轢かれてしまったり、避けようとして別の事故が発生しないように後続車にハザードランプなどで事態を知らせて、可能であれば路肩に移動するようにして安全を第一に考えましょう。

では、ここからは主にこの「ケース3」について掘り下げてお伝えしていきます。

ペットが事故にあったらどうすればいいの?

愛するペットが事故にあってしまったら気が動転してしまうことでしょう。

ですが、まずは落ち着きましょう。

呼吸の有無などからペットの生死を確認し、生きているのであれば動物病院や動物保護病院に連絡をして処置をしてもらうことも必要となるでしょう。

この際は、繰り返しの説明となりますが、直接ふれることのないように注意して、タオルで包んだり、適切な大きさのダンボール箱などに入れて移動していきます。

では、そのときの治療費や手術代はどうなるのか?

基本的には持ち運んだドライバーが負担することになります。

ペット保険に加入しており、その契約プランが事故を対象にしているのであれば支払われることもあるでしょう。ですが、そうでない限りは飼い主負担または、加害者の負担となります。

具体的に解説しましょう。

ペットの事故で保険は適応されるのか?

ペットに限らず動物は日本の現在の法律上では、モノとして扱われます。
そのため、人間とは違い生命保険の対象外であり、ペットの場合は損害保険の分類です。

ペット保険においては、ペットの交通事故によって生じたペットのケガや入院に対応しているプランもあります。

また、動物との衝突による交通事故に対応している自動車保険会社の車両保険もありますので、事前に入っておくことで安心できるケースもあります。

ただし、契約プランによっては補償対象となるものとそうでないものとに分かれることも。また動物の飛び出しを避けようとして急ハンドルを切ったことによる巻き込み事故などは自己責任となり、補償対象外となる可能性が高くなっています。

詳しくは契約した保険会社にお問い合わせしてみてください。

また、ペットが車に搭乗して事故にあってケガや死亡した際には、ペット特約によって最大10万円程度で治療費、葬儀費用を補償してくれる特約もあります。

ただし、基本は犬、猫でありそれ以外のうさぎやインコなど鳥類、ハムスターや爬虫類などのペットは補償されないのが一般的です。

参考 自動車保険はペットも補償される?保険の窓口 インズウェブ

ただペット保険に入っておくことで、ケガ・入院・手術などを治療費を割合でカバーしてくれますので、契約前によく確認をして入っておくことも安心に繋がります。

詳しいペット保険についてはこちらの記事をご覧ください。

ペット保険は実際どこまで補償されるか?契約から解約、亡くなった場合の失効手続きまで

ペットの事故で加害者に慰謝料や治療費を請求できるの?

では、ペットが事故にあった場合その加害者に慰謝料や治療費を請求できるのでしょうか?

基本的にペットの慰謝料は認められていません。

というのも、ペットは日本の法律上ではもの扱いですので、ものに対する慰謝料は発生しないためです。

ただし、近年ではペットもコンパニオンアニマル(伴侶動物)といわれ、家族の一員というカテゴリーに収められることも多くなってきていることから、ペットに対する飼い主の関わりによっては慰謝料を請求して認められるケースも過去の裁判事例ではあります。

また損害賠償請求として、ペットの正当な価格を算定し請求して認められるケースもでてきています。

ただし、ご注意ください。

ペットの事故がおきた原因が、犬にリードをつけずに放し飼いにして路上に飛び出したなど、飼い主側に過失が認められるケースであれば、請求額から減額(過失相殺)されたり、損害賠償請求が認められないケースも過去の事例ではあります。

それどころか、管理責任を問われて加害者側となることもありえます。それは家畜であっても同じこと。

なお、ペットに後遺症が残った場合、過去の事例では、交通事故の犬(ラブラドルレトリバー)の後足麻痺と排尿障害の後遺症の慰謝料として、夫婦合計に40万円の支払いを命じた裁判事例があります。(名古屋高裁平成20年9月30日)

参考 ペットと慰謝料について天満法律事務所

ペットや動物との衝突事故は罪に問われるの?

あなたが事故の被害者であれ、加害者であれペットの事故が罪に問われるのか気になりますよね。

結論を先にいえば、現在の道路交通法では動物を轢いた際の規定がないことから、動物を轢いてしまっても法律上は罪に問われることはありません。

また免許証の減点や罰則金の支払いもありません。(ただし無免許運転、飲酒運転などであれば当然ながら罰則の対象です。)

とはいえ、自損事故(単独事故)という扱いになりますので必ず警察に届け出る必要があります。万が一届け出ないとあらぬ疑いをかけられる可能性がありますので、その証明のためにも衝突や轢いてしまった場合には警察に連絡するようにしましょう。

また聞こえが悪いですが、ペットや家畜など動物は法律上はモノとして定義づけられ扱われます。そのため、人間を轢いたり跳ねてしまった場合と違って罪に問われることはありません。

ですが、近年ではペットも家族の一員という動物愛護の考えから、状況によっては慰謝料の請求が成立することがあります。

ペットを轢いた場合には罰則や罰金があるのでしょうか?

不慮の事故として意図せずに他人、または自身のペットを轢いてしまった場合は罪に問われることはありません。ですが、飼い主から損害賠償請求があれば支払うことも必要になってくるでしょうし、そうでなくても良心の呵責があれば、誠心誠意償っていくことも大事になるはずです。

罰金や点数の減点はありません。

たとえば、動物と衝突した事故を警察に届け出たからといって、運転免許証の運転記録証明書に記載されることもありません。
もちろん、その事実がどうであれ、当て逃げやひき逃げはあとで追求されて事件化されることもありますので、事故が起きたときには必ず警察に届け出ましょう。

また、車両が事故によって凹んだり傷ついた場合には、届け出ておくことで車両保険が使えることがありますので届け出るようにしていきましょう。

なお、野生動物との衝突で車が破損した場合は単独事故扱いとなります。車両を修理したい場合は任意保険でのみ、修理できます。自賠責保険では物損事故に対応できないので、任意保険に入っておきましょう。

なお、他人のペットや家畜を交通事故でけがを負わせてしまった場合には、対物賠償補償保険を使って補償できます。こちらは通常の自動車保険の任意保険に組み込まれているものです。自賠責保険ではカバーできませんので注意しましょう。

ちなみに、奈良県では鹿が道路上を横断する姿がよくみられますが、万が一意図せずに轢いてしまった場合には届け出れば罪に問われることはありません。ですが、ひき逃げや当て逃げをすると罰則がありますので、人間の場合と同様、逃げるのではなく、必ず警察に連絡をとり、衝突したことを伝えるようにしましょう。

参考 奈良のシカ、ひき逃げ続発 「天然記念物はねたら厳罰」誤解産経新聞

では逆に、イノシシや鹿などの野生動物と車が衝突して事故にあって、搭乗者が亡くなってしまった場合はどのようになるのでしょうか?

イノシシや鹿など野生動物と車が衝突したら・・・

まずは警察にただちに連絡しましょう。警察に連絡することで事故を対応した警察官から連絡を受けた、自治体や道路管理機関によって適切に処置されます。

この場合においても、基本的に自損事故や単独事故として扱われるケースが多くなるため、自賠責保険が適応されず任意保険のみとなります。また加入している保険の補償内容によっては補償対象外となりますので注意しましょう。

なお搭乗者の怪我などは自動車任意保険の「人身傷害補償保険」や「搭乗者傷害保険」で補償されます。また自損事故傷害特約などが保険についていればそちらで補償を受けられます。

参考 自損事故傷害特約とは三井ダイレクト損保

ただし、保険会社によっては免責項目などもありますので、契約書類を確認のうえ保険会社に直接問い合わせてみましょう。

参考 野生動物と衝突したらJAF

なお、動物が野生動物ではなく、飼い主がいる場合、つまり家畜やペットの場合には、「器物破損」として損害賠償請求が発生する場合があります。なぜなら動物は法律上ではモノとして定められているため、人身ではなく物損事故扱いとなるためです。争っても不毛なものですので、こちらに非があるのであれば、誠実な態度で謝罪を行い、正当な範囲内であれば相手の要求にできるかぎり応じるようにしていきましょう。

自動車保険はどこまで適応されるの?

小型犬や猫とは違い、大型犬や大型の野生動物(イノシシ、鹿、熊など)と衝突した場合、車へのダメージはかなり大きなものとなることでしょう。

そうでなくても、動物を避けようとしてガードレールや他の車、縁石に乗り上げて車体が傷つくなども予想されます。
車両事故のイメージ
※画像はイメージです。

その場合には、保険を使って車の修理をしたいと考えるものと思います。この場合は、動物との衝突による車の損傷は「物損事故」の扱いとなるため、保険の加入状況によっては補償対象外となることもあります。

なお、あなたが他に飼い主がいる動物(家畜やペット)のために起きた事故の被害者の場合には、その飼い主に損害賠償請求として修理費用を請求できるかもしれませんが、飼い主がいない野生動物の場合はそうはいきませんので、その場合は、自動車保険に車両保険がかけてあればそこから修理費用を補償してもらえます(ただし契約タイプによる)。

詳しくは現在加入の自動車保険のプランをご確認のうえ、わからないことは担当の保険会社に問い合わせてみましょう。

なお、保険を受けたい場合にはとくに自動車事故であることを証明するためにも警察に通報して、交通事故証明書を発行してもらいます。そうでなくても警察に通報していきましょう。

動物やペットの事故を発見したらどこに連絡すればよいでしょうか?

犬や猫などのペットやあるいは、野生動物が怪我をしていても警察や消防にはかけてはいけません。こちらはあくまでも人間の緊急に必要なものですので適正な使用がもとめられます。

また山間部を走っていると鹿や猿、ときには熊を目撃することがありますよね。

そのような箇所では野生動物の飛び出し注意の標識が設置されていることが大半となっているはずです。
鹿の飛び出し注意標識の例

ですのでこのような標識をみかけたら運転手はできるかぎり速度を落とし、万が一動物の飛び出しがあったとしてもすぐブレーキをかけられるようにしておくことが必要となってきます。

ふいに動物が飛び出してきたとしても急ハンドルを切ることは危険です。対向車にぶつかったり歩行者に突っ込んだりなど加害者側になってしまうこともありえます。そのならないためにもスピードを出しすぎず安全運転を心がけましょう。

また夜間はヘッドライトを上向きにして夜行性の動物にも早めに気づけるように心がけましょう。

そして、動物やペットが事故にあっているのを目撃した際には最初でもお伝えした道路緊急ダイヤル「#9910」に電話をかけるか、保健所に連絡をとり、そのあとの対応をあおぎましょう。

このあとは、基本的に道路管理者また自治体によって安全の確保のため処置される形が一般的となります。

では、ここからはペットなど動物が悲しくも死んでしまった場合の対応について解説していきます。

動物が死んでしまってから供養までの流れ

亡くなってすぐからどのように供養していけばいいのだろう・・・

ペットなど動物が亡くなったのであれば、適切なやり方で供養していきましょう。

動物が亡くなってしまったときは大変切ない気持ちになります。

その動物があなたの愛するペットであればなおのことですし、他の方のペットであれば罪悪感でいっぱいになってしまうものに違いありません。

ですので、最大限の供養をしてせめて最後だけは心をこめて天国や虹の橋に送り届けてあげましょう。

さて、ここでは以下の流れにしたがっておこなっていきます。

  • 二次災害の防止
  • 生死の確認
  • 保健所などへの連絡
  • 動物の亡骸の安置
    • 清浄
    • 冷却
  • 火葬または埋葬
  • お供え物と供養品の用意

では、順にみていきましょう。

二次災害の防止

高速道路や幹線道路などであれば、まずは後続車に事故の発生を知らせて追突されないようにしましょう。

二次災害が起きてしまっては、事故にあった動物だけでなく人間も悲惨な結果になりかねません。ですので、最優先として二次災害の防止に努めましょう。

生死の確認

まずはその動物が生きているのかそれとも息をすでに引き取っているのかを確認していきます。

生死の確認方法としては、お腹周りをみて呼吸の有無の確認、瞳孔反射の確認、などがあります。

以下は、ネコの場合を例にしていますが動物の生死の確認方法については、こちらをご覧ください。
参考 死亡の確認をしましょう(ネコの例)ペット供養仏具専門ガイド

生きていることを確認したのであれば、動物病院や動物保護施設に連絡をとって指示をあおぎ、処置をしてもらいましょう。
※無償対応でない動物病院や保護施設では、治療費負担が発生します。

なお、搬送する際にはタオルなどで包むかダンボールなど適当な箱にいれて持ち運びます。ですが、大型の動物で持ち運べない場合や、暴れて怪我をするおそれがある場合は、指示をあおぎましょう。

また血液が出ている場合や損傷が激しい場合は感染症にかかる危険性があるため、とくに素手で直接触れてはいけません。

どうしても触れる必要があるのであればゴム手袋を着用、なければ移動の際などはタオルやダンボールなどを用いて直接動物に触れないようにしましょう。また毛や糞を吸い込まないようにマスクをつけて衛生面と安全面にお気をつけください。(とくに野生動物の場合はペットに比べて菌の保有リスクが高くなりますので注意が必要です。)

すでに息を引き取っていたのであれば、手を合わせて冥福をいのりましょう。
>>>死亡している場合はこちら(下へジャンプします。)

保健所などへの連絡

野生動物が衝突したなどのケースでは、そのまま放置すると腐敗して病原菌が発生してしまうことが予想されるため、保健所などに連絡をとって道路から撤去してもらう必要がでてきます。(あるいは#9910に通報します)

また、衝突によって事故が起きた場合には警察に連絡をとりましょう。

すでに路上で亡くなっているのを発見した場合にも保健所、また道路上では道路緊急ダイヤル#9910に連絡をとります。

動物の亡骸の安置

もし事故にあった動物があなたのペットでなく、飼い主がわからないのであれば保健所などに連絡することになりますが、事故にあったのがあなたのペットであったり、あなたが傷つけてしまったペットの場合には、ご供養をしていきましょう。

まずは数十秒で構いませんので手を合わせて冥福を祈りましょう。

そして、以下にしたがって行なっていきます。

  1. 死後硬直の対応
  2. 亡骸の清浄
  3. 冷却

以下は、怪我をしている場合はとくにゴム手袋などをして行なってください。

死後硬直の対応

ペットのご遺体(亡骸)は時間とともに死後硬直が始まっていきます。

四肢が伸びきった状態ではペットを火葬する際の棺に収まらないことも想定されますので、ゆっくり四肢をお腹側に織り込み安らかな形にしてあげましょう。

参考 正しい姿勢で安置してあげましょうペット供養仏具専門ガイド

亡骸の清拭

亡骸をきれいな形になるように血液をふきとり、汚れをとってあげます。
ただし、損傷がはげしくそれすらも困難な場合は、無理に清浄せずに亡骸を適当な箱に収めて火葬をしてもらうようにしましょう。

毛並みを揃えて、亡骸を安置していきます。

犬や猫などで移動可能な大きさの小動物であれば、適当な箱の中に汚れても構わないタオルシーツや、ペットシートを敷いてその上に寝かせてあげます。

冷却

遺体を冷却しないと腐敗進行が進んでしまいます。

氷袋などで直接冷やすと結露で水滴がついて余計腐敗が進行してしまうことが予想されるため、直接冷やさずに、間にタオルを挟むなどして間接的に冷やすようにしていきましょう。

ドライアイスがあるのであれば、ドライアイスを用意して冷却するのが理想であり、室温をさげて少しでも腐敗進行を送らせていきましょう。

以下は例ですが、ご遺体の冷却についてはこちらをご覧ください。
参考 温度を下げて腐敗の進行を遅らせましょうペット供養仏具専門ガイド

火葬または埋葬

ペットまたは動物の亡骸は、現在は、費用をかけられない場合には自治体・役所で処分という形で焼却してもらう方法があるのをご存知でしょうか。

ですが、自治体・役所によっては一般廃棄物として扱われるため、ペットを愛する人においては火葬されるのが一般的といえるものです。

なにが正しいでも間違っているでもありませんので、ご自身の最も心が安らぎ納得できる方法で弔ってあげるのがよろしいのではないでしょうか。

■ペット火葬についてはこちらの記事にあります。

犬や猫などペット火葬に必要な手続き、火葬の流れ、火葬場所の探し方

なお、埋葬として亡骸を土に埋めること(土葬)をご検討であれば、法律に基づくやり方での埋葬がもとめられます。間違った埋葬方法では腐敗臭やバクテリアなどの病原菌が漏れ出して危険性をともなうことも。苦情や刑事訴訟問題にも発展しかねますので、埋葬してよいのかどうかを事前によく調べてから行いましょう。

あるいは、お花畑葬や樹木葬といった埋葬のやり方もあります。

なお、埋葬についてはこちらの記事にまとめてありますのでご確認ください。

ペット埋葬のやり方。法律的に問題のない埋葬できる場所とその後の供養まで

お供え物と供養品の用意

火葬や埋葬などが終わりましたら、ご供養品を通してご供養していきましょう。

お供え物と供養品が必ずしも必要というわけではありませんが、ご自身や相手の方のペットロス対策と心の安らぎのため、そして愛するペットの成仏を願ってあってよろしいものではないでしょうか。

  • ペットフード
  • お悔やみ用の花

お供えものとしてはペットフードやお水、花などを供えてあげましょう。

ペットフード

ご供養の形としてペットフードを供えてあげましょう。

ただし、事故現場にペットフードをお供えしたまま放置してしまうとカラスやキツネ、たぬきなどの動物に荒らされてしまう可能性もあります。外にあるお墓においても同様です。

動物の嗅覚は人間のそれよりも優れており、人間の社会に入ってくるとやがては糞からの病原菌の媒介や、人的、農業的被害、などもあり、生態系を崩しかねないのでお供えしたら持ち帰るルールを徹底するようにしましょう。

お悔やみ用の花

また食べ物以外のお悔やみの花などもあります。

ペットに贈るお悔やみの花10選、飼い主にも喜ばれるお供え物とは?

こちらも事故現場やお墓では供えて拝んだあとは、持ち帰るようにしましょう。そして、自宅にてご供養できるのであれば、以下のようなご供養品を用意して自宅供養されるとよろしいものでしょう。

ご供養品には大きく以下のものがあります。

  • ペット用仏具
  • クリスタル位牌
  • ペットメモリアルグッズ

事故で亡くなってしまったペットのために、用意して祈りを届けていきましょう。

ペット用仏具

野生動物であったとしてもご供養されたい場合には、ペット供養に用いられるペット仏具をご用意してご供養してあげてくださいね。

とくに小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、突然にペットを事故で亡くされた際にはペットロスとなり寂しい思いを抱えてしまいます。そのようなときに、身近な大人が一緒になってペットの冥福を祈ることで心優しい子に育つのはもちろん、ペットロスを抜け出すためのきっかけになるものと当サイトでは考えています。

ペット用仏具には以下のようなものがあります。

ペットのお写真、名入れできるオーダー納骨骨壷
オーダー骨壷 白並 名入れOK 3.5寸 ずっと忘れな草シリーズ
生前のペットのお写真があることで特別な想いを骨壷にのせていくことができます。
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その他のペット用仏具はこちらをご覧くださいね。

場面ごとにみるペット仏具一覧 ペットが亡くなってから火葬、法要、ご供養まで

クリスタル位牌

クリスタル位牌は一般的なガラスやアクリルとは違い、重量感と高級感があるクリスタルガラスを用いた位牌であり、その表面や内部にペットのお写真を印刷したり刻印することもできます。

オーダーメイドクリスタル位牌
ペット位牌 オーダーメイド キラキラクリスタル UVカラー加工 KP-15
こちらもペットの生前のお写真を印刷することで遺影代わりともなり、手を合わせることで心の安らぎにつながります。
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その他のペット用位牌はこちらをご覧ください。

ペット位牌の選び方、祀り方からご供養処分方法まで

ペットメモリアルグッズ

ペット用メモリアルグッズは供養品とは違いますが、ペットロスの苦しみを軽減させる目的で作られる方も多くいらっしゃいます。

ペットの写真を使ったうちの子オリジナル時計
ペットメモリアルグッズ オーダーメイド時計  ローズピンクムーン うちの子
ペットの生前のお写真をもとに作成できる壁掛け時計です。
時間を確認するたびにペットのことを思い出し祈る時間にしてみてはいかがでしょう。
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その他のメモリアルグッズはこちらをご覧ください。

今すぐ欲しい!何年経っても思い出せるペットのメモリアルグッズ

こちらのショップで多数のメモリアルグッズを扱っていますのでぜひご覧ください。

ペットメモリアル案内バナー クリスタル位牌、ペット用仏具
メモリアルグッズには、クリスタル位牌などの仏具があります。
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どんな形であれ、ペットであれそうでないのであれ、動物はみな人間と同じ命です。

ですので、せめてもペットの成仏を願って祈りを捧げていきましょう。

衝突したことに罪悪感を覚えて苦しんでいる場合

きっとそれは命を奪ってしまったことの重さを感じているからでしょう。その場合は、まずは亡くなった動物に心を込めて手を合わせて冥福を祈ってあげましょう。

また、車自体も対応の神社やペット霊園などでお祓いをしてもらい、清めてもらうことで少しでも心の苦しみから解放されることに感じます。

また、愛するペットをなくしてしまったり、予期せずに旅立ってしまった場合にはそのやり場のない気持ちを怒りや憎しみではなく、祈りという形で目に見えなくなっても愛情を注いであげるのもひとつのペットロスからの苦しみの解放であり、ご供養の形となるのではないでしょうか。

ペットロスの乗り越え方はこちらをどうぞ。

悲しいペットロスの乗り越え方〜症状、予防、グッズまで

この記事のまとめ

さて、いかがでしたか?

ここまで野生動物やペットが事故にあってからの対応、また被害者や加害者の立場からみたペットや動物供養のあり方についてお話してきました。

いずれのケースであっても、突然に命ある動物や愛するペットを失う悲しみは計り知れないものです。それが愛するペットであれば、いくら損害賠償をうけたとしても心にぽっかり空いたその穴を埋めるには、簡単なものではないでしょう。

ですので、どうぞご供養なさってください。

形だけではなく、心から命をおとしたペットの成仏を願ってあげてください。

それがペットが不慮としても命を失ってしまったことを通して私たちに命の大切さを教えてくれるものであり、姿がみえなくなっても心に生き続けるものです。

なお、当サイトではペットを失った方にむけてのお悔やみのやり方を詳しくまとめてあります。あなたが当事者であれ、そうでなくてもぜひ参考になさってみてくださいね。

ペットのお悔やみにかける言葉、心に響くメール例文、贈る花、マナーとペットロスケアについて

では、あなたや他の方のペット、あるいはこれまで一生懸命に生きてきた野生動物が天国でも幸せでありますよう願っています。

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