「愛犬を亡くしたあの人に、なんて声をかけたらいいの?」
「ペットのお悔やみに贈る花にはどんな種類があるの?」
「香典はあげるべきかな?」
「それとも、何も言わずそっとしておいてあげた方がいいのだろうか?」
友人、恋人、会社の上司など身近な人が飼っていたペットがなくなったとき、かける言葉がみつからないことありませんか。
「お気の毒に・・・」というのは失礼なのかな?
メールで報告を受けた時はどう返信すればいいのかな?
そのように相手を思えば思うほど頭を悩ませてしまうのが「ペットのお悔やみ」ですよね。
この記事ではそのような疑問に答えるため、ペットを亡くした方に対する声の掛け方やメールの返し方、贈るのに最適な花の選び方や大切な人のペットロスケアについてお話していきます。
目次
ペットを亡くした方への接し方とマナー
「ペットを亡くした人に何を言えばいいのか?」
このことに捉われてはいませんか?
かけて欲しいのは言葉だけではありません。
ペットロスでせつないときは、他にもかけて欲しいものがあるのです。
言葉をかける前に気遣いをかけましょう
人によってはそっとしておいて欲しい時もあります。話を黙って聞いて欲しいときもあります。なにも言わないで欲しいときは何も言わないでほしい。それを察してあげるのが優しさという名の気遣いです。
ですので、何を言うかよりもどんな想いで伝えるかを大事にしていきましょう。
素晴らしいお悔やみのメッセージが、その伝え方や態度によって表面的な社交辞令に思われ相手を傷つけてしまうこともあるのですから、心に寄り添う接し方をしていきましょう。
心に寄り添う接し方とは
お悔やみの言葉をかける際には以下のことを心がけてみましょう。
それだけで相手が感じる印象が変わってきますよ。
- ペットが飼い主の家族の一員だったように接しよう
- かわいそうだと思わせない配慮をしよう
- まるで自分の身に起きた不幸のように悲しみを表現しよう
順に説明していきます。
ペットが飼い主の家族の一員だったように接しよう
他の人にとってはただの犬、ただの猫、たかがペットかもしれませんが、これまで何年、何十年と連れ添ってきた飼い主にとってはペットは単なる愛玩動物ではなく、恋人かもしれません。パートナーであり、伴侶動物であり、家族同然かもしれません。
大げさに聞こえることかもしれませんが、そのくらいペットを亡くした悲しみは計り知れないものなのです。
ですので、犬や猫に限らず、ハムスターなど小動物であったとしてもペットを亡くした飼い主に対しては、あたかも大切な家族の一員が亡くなったかのような心構えで真摯に向き合って語りかけましょう。
かわいそうだと思わせない配慮をしよう
多くの人はよく「かわいそうに」、「残念だったね」と声をかけてしまうものです。
もちろん、哀悼の意の意味であって悪気はないのですが、ペットを亡くした当事者は「うちのペットは不幸だったの、ひどい!!」と言われたことに不快感を覚えることもあるものです。
それは病気や事故の場合も同様です。どんな形で亡くなったのであれ、愛されて幸せだったんだよと伝えてあげましょう。間違っても「あなたのせいですよ」「新しいペットを飼えばいいじゃん」「寿命だから仕方なかったんだよ」「たかがペットで」なんて言葉は飼い主の心に傷をつけるものであり恨まれる原因にもなりますので言ってはいけません。
かわいそうではなく、ペットは幸せだったというスタンスで接してあげましょう。それがマナーです。
まるで自分の身に起きた不幸のように悲しみを表現しよう
なんだかんだいっても、他人のペットの場合、自分とは関係ないように感じてしまいますよね。それは致し方ないことかもしれません。なにごとも外からみれば関係のない他人事になってしまうものです。
ですが、想いを伝えるためには寄り添ってあげることが大切です。
そして共感してあげましょう。この際、無理に言葉をつくらずに想った気持ちを伝えればよいのです。あるいは、言わない方がいいときはそっとしておいてあげるのも気遣いのマナーです。
以上のように、何を言うかの前に、まずは同じ気持ちになってあげてつらさや悲しみを受け入れてあげましょう。
ペットを亡くした人にかけたい言葉の例文
では、ここまでにお話してきた接し方を踏まえたうえで、ペットを亡くされた方に贈るメッセージの例文をお伝えしていきます。
声をかけてくれると安心できたり、分かってもらえたと喜ばれる声の掛け方がありますので状況別に紹介していきます。
今回扱うのは以下のシチュエーションです。
- 知人、友人 、恋人の場合
- ビジネスの場合
- 隣近所のご家族の場合
- 初盆や新盆の場合
では、順にみていきましょう。
知人・友人 、恋人の場合
ある程度気が知れた関係であれば、「お悔やみ申し上げます」では堅苦しい印象もありますので、メールやLineなどSNS でペットの死を知らされたときはこう答えると良いでしょう。この際できればペットの名前を入れてあげましょう。
・〇〇ちゃんがいなくなると、さみしくなりますね。
でも、ずっと一緒に癒してくれた〇〇ちゃんは、こんなにも愛されたのだから幸せだったに違いないですよ。
・〇〇ちゃんが旅立たれて悲しいですよね。
私もずっと前にペットを亡くしたときに何日も泣いたものです。
つらいときはいつでも声をかけてくださいね。
以上はメールなどの場合です。直接会うことが可能であれば、ご自宅にお線香を立てに行ってあげたり、相手の状況をみて声をかけて欲しそうであれば声をかけてあげましょう。
そして、その際大事なのは相手の悲しみをただただ真剣に耳を傾け聞いてあげることです。「新しいペットを飼えばどう」なんて言ってはいけませんし、アドバイスはいりません。
ただただ聞いてつらさを吐き出させてあげる、それが何よりもの安心感に繋がります。
そして、「放っておいてほしい」と言われたのでしたら決してあなたを否定したわけではなく、感情的にいっぱいいっぱいな状況でのことですのでその場は一旦離れ「何かつらいときは私でよければ話を聞くから声をかけてね」とその場をあとにしましょう。
なお、お悔やみの際はちょっとした贈り物として花を渡されると喜ばれます。
>>>ペットを亡くした方に送りたい花(下に移動します。)
ビジネスの場合
ビジネスの場合であれば、部下や上司、同僚がペットを亡くして落ち込んでいたらこう声をかけます。(一例です。)
・上司に:この度は〇〇ちゃんが亡くなられてご愁傷さまです。さみしくなりますね。
・部下へ:〇〇ちゃんがいなくなってつらくないかな?無理しなくていいからね。
・同僚へ:〇〇さん、つらかったね。悲しいね。
いずれの際も、悲しみの表情を浮かべて切なさを言葉でなく言語外で表現してあげましょう。
お客様の場合は、その関係性にもよりますが失礼のないよう気をつけましょう。
もしどうしても言葉が思いつかなければ無理して言う必要はありませんが、あえて言いたいのであれば、
「こういうときなんて言っていいのか言葉がでてきませんが、つらいですね。。。」
など、気持ちを正直に伝えてあげると良いでしょう。
ビジネスメールであれば、まずは型通りに「愛犬のご冥福をお祈り申し上げます」などで書きはじめ「私も同じようにペットを亡くしたときは大変悲しくて仕方ありませんでした。お気持ちお察しします。」など感情に寄り添った声をかけてあげましょう。そして後日落ち着いた頃に一声かけてあげると良いでしょう。
隣近所のご家族の場合
アパートの隣の部屋やご近所など隣近所にお住いの家族のペットが亡くられたときは、無理に励ますことはありません。
ですが、そっとお手紙にこのように書かれてはいかがでしょう。
・いつもかわいかった〇〇ちゃんがいなくなるとさみしいですね。
ずっと優しくしてもらえた〇〇ちゃんは幸せだったに違いないですよ
心ばかりですが、受け取ってくださいね。
そして、心ばかりの花やギフトを渡されてもよいでしょう。
もらった家族は嬉しく思うことでしょう。
>>>花以外のお悔やみの贈り物(下に移動します。)
初盆や新盆の場合
初盆・新盆の場合には、ハガキやメールなど文章で一言伝えられると良いでしょう。
初盆にあたり、〇〇ちゃんのご冥福を、改めてお祈り申し上げます。
ペットの死を覚えて入れくれたことに驚かれるとともに喜ばれることと思います。
そのような場合は、その方の宗教観や価値観がありますので一様にはいえませんが、以下の点に注意しましょう。
・直接的な死の表現は避けましょう。
一般に死を「death(名詞)」 や「die(動詞)」で表現しますよね。ですが日本と同様海外でも直接的な死の表現は忌み嫌われます。そのため「pass away」という間接的な表現を用いましょう。
この「pass away」は本来人間に対して使われるものですが、お悔やみの際はペットも家族として考えられるのでペットに使っても違和感がありません。または失うを意味する「lose」、喪失を意味する「loss」も直接的でない遠回しな表現として使えます。
さらには、受動態で「be gone」を用いて「(天国などに)行ってしまった」と死を間接的に表現することもあります。
・I’m sorry to hear that your dog(cat/hamster‥) has gone to the rainbow bridge.
・Rest in Peace(ご冥福をお祈りいたします。)
1文めのthe rainbow bridgeとは「虹の橋」のことでペットが亡くなったあとに天国に行く手前の場所をさします。このように伝えていくとよいでしょう。
ペットを亡くした方に送りたい花の選び方
ペットを亡くした方に贈るうえで無難になるのはなんと言っても花になります。
そこで、どのような花が良いのか、選び方をお伝えしていきます。
お花の種類と選び方
人間の場合は、悲しみを示すため菊やりんどうなど落ち着いた色合いの仏花を選びますが、犬や猫などペットの場合は決まったものはなく、ペットに合った可愛らしいデザインやアレンジメントを自由に選ぶことができます。
その中には大きく2種類があります。
- 生花
- プリザーブドフラワー
生花
生花(せいか)は文字通り、生きた本物の花です。寿命は花の種類によります。バラで7日〜15日、ひまわりで5日〜10日程度です。
このうち棘(トゲ)があるバラは、死後生まれ変わるご先祖様に届くため人間の仏花としてはタブーとされますが、ペットの場合は厳密なルールがあるわけでないのでとらわれる必要ありません。
むしろ暗い印象よりも「明るくて優しい色合いの花」を選ばれると受け取った飼い主も明るく優しい気持ちになれるでしょう。
生花は地元のお花屋さんやフラワーセンター、ショッピングモール、または葬儀屋さんやネットでも購入できます。
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プリザーブドフラワー
英語で「preserved(保存された)」と言う意味を含むプリザーブドフラワーは、生花から色素を抜き取り特殊加工して作られます。
造花ではありません。実際の花を加工したものです。直射日光や高温多湿を避けるなどの適切な保存方法においては5年以上、長持ちさせることが可能です。ですので長期保管を目的にした場合にこそ、「プリザーブドフラワー」がおすすめです。
雑貨店やホームセンターなど、あるいはネット購入ができますので注文して渡されると良いでしょう。
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その際、一言メッセージを書いてあげるともらった相手もわざわざ用意してくれたと心に響くものです。
添えるメッセージ
以下のようなメッセージを参考になさってメッセージカードに添えてあげましょう。
・お悔やみ申し上げます。
〇〇ちゃんはこれまでずっと▲▲さんに、
愛されて本当に幸せなワンちゃんでしたね。
心よりご冥福お祈り申し上げます。
・さみしくなりますね。
〇〇ちゃんはこれからは虹の橋で他の猫ちゃんと仲良く楽しんでいると思います。
大好きだった▲▲さんのことをずっと忘れず愛してるはずですよ。
なお、花の値段は生花で3000円から6000円程度、プリザーブドフラワーで2000円から8000円程度といったところになります。
楽天やAmazonで購入できますし、メッセージカードを無料でつけてくれるものやアレンジしたものもあります。
即日で手に入れたい場合は、対応しているネットショップで日時を指定して送り届けてもらいましょう。
花を手渡したり、送るタイミング
花を手渡すタイミングは、特に決まりはありません。
強いて言えば通夜、四十九日、初盆など法要の際が渡すタイミングとして最適といえるでしょう。
生花でもプリザーブドフラワーでも、「お供え用の花として使ってくださいね」と渡されるとそのまま飾れるので負担になりません。
郵送で送る場合、生花の場合はとくに、事前に電話などで「荷物が届きます」と一報伝えていきましょう。
あとからペットの死亡を知らされたのであれば次に会った時に「これペットちゃんにと思って・・・」と、さりげなく渡すと良いでしょう。
その際一言、メッセージカードにメッセージを添えて渡すと心に響きます。
その際は、香典返しなどの見返りを期待するのはなく、心から与えたい気持ちでお心遣いとしてそっと渡しましょう。
なお、現金でなくても、ここまでにご紹介した花であったり、ギフトカードなど商品券を贈ることができます。
あるいはお茶菓子やこのあと紹介するろうそくなどの贈り物も良いでしょう
花以外のペットのお悔やみの贈り物
お花以外には、記念品を贈ることもよいでしょう。今回は以下の4種類を紹介します。
ただし、ペットを亡くして思い出すとつらくなる方もいますので、状況をみて判断しましょう。
- ろうそく、キャンドル
- ペットのための写真立て
- メモリアルグッズ
- ぬいぐるみ
ろうそく、キャンドル
ペット用のミニサイズろうそくやキャンドルは、お盆やお彼岸など法事でも使えるのであって困るものではありません。
ただし、火気厳禁のアパートなどでは使えませんので相手を見て選びましょう。
悲しみのなかでのご供養はペットロスのご家族にとって心の拠り所になるものです。
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ペットのための写真立て
大好きだったペットの写真を飾ってもらえるようにプリザーブドフラワーがついた写真立てを贈られてはいかがでしょう。
遺影の代わりにもなりますし、こちらでしたらペットに限らず使えます。
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メモリアルグッズ
オーダーメイドでペットの写真をクッションやマグカップ、ブランケットなどに印刷してくれるサービスがあります。
お相手の飼い主さんが喜ぶかどうかは事前にこっそり確認の上、「寂しいですが、心の支えにしてくださいね」と渡されてもよいでしょう。
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その他のメモリアルグッズはこちらにあります。
ぬいぐるみ
小さなお子さまに向けて贈られるのであれば、ぬいぐるみが喜ばれます。
ペットを失ったペットロスのつらさや悲しみを和らげてくれるものになります。
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ペットを亡くした人にむけてのペットロスケア
ペットを亡くされた方に対してもっとも大切なのは心のケア、すなわちペットロスケアです。
悲しみから何も手がつかなかったり、涙が溢れてしまうものです。
そのような場面に出くわしたら責めるのではなく、まずはじっくり話を聞いてあげましょう。
そのために、ここまでにお話した声かけをしてあげて、寄り添ってあげましょう。
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あまりにも深刻なケースであればカウンセリングや医療機関にかかることも大切です。
そうではなく、一時的なショックの場合は時間が解決してくれるケースとなりますので、悲しみが癒えるまで寄り添ってあげましょう。
まとめ
さて、いかがでしたか
ペットを亡くした悲しみを抱えた人に向けてできる最善のことをお伝えしてきました。
ですが、ここに書いた内容が正解ではありません。
状況によって声のかけ方は変わりますし、もっとも大切なのは途中お話した通り、何を言うかではなくどんな気持ちで接するかです。
何も言わなくても、想っていることは自然と伝わります。
そのことを忘れることなく大切な人に優しく声をかけてあげてくださいね。
あなたの大切な人が、心安らかにいられるようお手伝いできたのでしたら嬉しく思います。
そして、その方のペットロスの悲しみが癒えていきますようにお祈り申し上げます。
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