犬や猫の葬儀で仕事を休めるの?火葬の手続き、お焼香や服装のマナーなどペット葬儀当日によくある質問集

「愛するペットが亡くなった。火葬しなくてはならない」となったとき、どのようにペットを送り出せばよいか迷われてしまうことはないでしょうか?

とくに忙しい時期と重なったとき。ペット葬儀当日になって急に慌ただしくなることもあるものです。

「どのように会社に説明をすれば、仕事を休ませてもらえるのだろうか・・・」

切実な悩みですよね。

また「友人のペット葬」に呼ばれた際には、

「どのような服装をして、何を持参して葬儀場に向かえばよいのだろう?」

といったお悩みを抱えることもあるでしょう。

そこでこの記事ではペット葬儀、火葬の当日にすぐ知りたい「よくあるご質問」を27つにまとめて答えていきたいと思います。

目次に続いてさっそくみていくことにしましょう。

ペットが亡くなってから葬儀当日までの大きな流れ

ここではペット供養のやり方を大きく以下の3つの段階に分けて解説していきます。

その上で、よくある質問に1つ1つお答えしていきます。

それが、以下の3パターンです。

  1. ペットが息を引き取ってすぐにやるべき対応について
  2. 葬儀や火葬当日までの間どのような準備をしたらいいのか?
  3. 葬儀当日の流れはいったいどのように行われるのか?

では、順にみていきましょう。

ペットが天国に旅立ったらすぐに何をやればよいのでしょうか?

まずはお悔やみを申し上げます。

悲しい中ではありますが、ペットは動物(生き物)です。息を引き取ってから時間とともに死後硬直がどんどん進行していきます。

そのため小型犬以上の大きなペットでしたら、死後硬直で筋肉が硬くなってしまう前の段階で、家から屋外にスムーズに搬出できるよう、ペットの四肢をおなか側にまるめこむ形で折りたたんであげましょう。

また同様の理由で、ペットのご遺体が棺(ひつぎ)や火葬炉に収まるように伸びてる前足、後ろ足をおなか側に優しくゆっくりと折りたたんで安置してあげましょう。

以下の画像は、ペットの四肢をおなか側に丸め込んだイメージです。
横たわり四肢を丸め込む犬のイメージ

その後ブラッシングで毛並みを揃えます。血液や体液を清拭し、ドライアイスやクーラーによるご遺体の冷却などを行なっていきましょう。

また、ペットに排泄物や出血がある場合、きれいに拭き取って、その部位に脱脂綿やガーゼ、ティッシュで詰め物をして、都度交換してあげます。

あるいは使い捨てのペットシーツを下に敷いて都度交換してあげてくださいね。

【ポイント】ペットが旅立った直後の対応(一例)はこちらです
  • ペットの生死の確認をします(ハムスターの場合はとくに冬眠でないか確認のこと)
  • 犬や猫などは四肢(前足・後ろ足)をおなか側に畳み込みましょう
  • ブラッシング、血液・体液の清拭をします
  • ダンボールやペット棺に安置
  • 適切な冷却で腐敗進行を遅らせていきます
  • 必要に応じてペット葬儀社に葬儀、火葬依頼の連絡をしましょう(後述)

■安置方法についてはこちらの参考もどうぞご確認ください。
参考 愛するペットの旅立ち、まず何をしたらいいの?ペット供養仏具専門ガイド

なおドライアイスによる冷却の際は、結露による腐敗や凍結を避けるため直接ご遺体に触れないようにします。

また素手でドライアイスを掴むと手にくっつきます。凍傷の原因となりますので必ず乾いた軍手などで掴むようにしましょう。
冷却用のドライアイスのイメージ

また、遺体に直接当てる場合にはタオルで包むなど間接的に冷やすようにします。直接当てると遺体が凍ってしまうためです。

なおドライアイスがない場合は、冷凍庫にある市販の保冷剤、または袋に入れた氷などを代用していきましょう。

いずれもドライアイス使用時のような保冷力は望めませんが、機密性のある箱に入れて外気を遮断し定期的に交換することで、腐敗進行を遅らせるためのものとしてご利用いただけます。

この際も結露で水滴が遺体につかないようタオルに包んで間接的に冷やすなど、冷却方法にご注意ください。

■その他、亡くなって当日のペット通夜などの流れはこちらになります
参考 自宅でのペットのお葬式(通夜・告別式)についてペット供養仏具専門ガイド

ペットが亡くなり葬儀や火葬当日までの間、何をしたらいいの?

葬儀されるのであればペット葬儀社に連絡をとります。あるいはペット霊園が決まっていればそちらに連絡してもかまわないでしょう。

また、葬儀を行わずに火葬のみをご検討であればそちらもペット霊園や斎場で行うこともできます。

あるいはお金をかけられないなどご事情によっては、自治体での火葬(一般には廃棄物扱いの焼却)もあります。

すぐに火葬をすべきかどうか、どのくらいの期間まで一緒にいられるのかはペットの種類や損傷の状況、季節、などによっても変わってくるものです。

詳しくは後述のこちらをご覧ください。

>>>ペットを火葬するタイミング(この下にジャンプします)

【ポイント】ペット葬儀当日までの、流れ(一例)はこちらです
  • ペット葬儀社またはペット霊園などに連絡します
  • 葬儀内容(火葬プラン、日時など)の決定しましょう
  • 葬儀当日まで、適切な安置とご供養していきます

その他、葬儀までにやっておくことは葬儀の準備です。用意できるのであれば最低限としてハンカチ、数珠などを用意しましょう。

>>>葬儀の持ち物や服装のマナーについて(下にジャンプします)

葬儀当日の流れはどうなっているの?

では、ここからは葬儀当日の流れをお伝えしていきます。

そもそもペットに葬儀が必要なのかということですが、当サイトではどちらでも飼い主さんのお気持ちに従って構わないものと考えています。

ただ、ペット葬儀を行うことのメリットとしてペットとの楽しかった思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝えていけることがあげられるでしょう。

またその後のペットロス対策に繋がるものとして、ペットの葬儀・ペット供養をオススメいたします。

【ポイント】ペット葬儀当日の流れ(立会い火葬の場合の例)はこちらです
  • お出迎え、ペット霊園など葬儀場へ移動します
  • 告別式セレモニー(お焼香・読経)
  • 出棺、火葬、お別れ
  • お骨上げ
  • ご返骨、または納骨
  • 清算となります

ただし、ご自宅など指定場所にて行う「訪問火葬」や「火葬プラン」によっては、告別式セレモニーや火葬の立会いができないなどもあります。たとえば、ペットの亡骸を引き渡して後日遺骨を返骨してもらう「引き取り火葬」や、他のご家族のペットと共に火葬される「合同火葬」などのケースです。そちらでの場合には、事前にご確認ください。

では、ここからはさらに詳しくペットの火葬についてみていくことにしましょう。

>>>ペット火葬当日によくある疑問はこちら(下にジャンプします)

ペット火葬前によくある疑問

ここからは、ペット火葬前によくある質問について大きく3つのカテゴリーに分けて疑問に答えていきます。

  1. ペット火葬前に考えたいこと
  2. ペット火葬の依頼先と費用
  3. ペットを火葬するタイミング

必要なところを参考になさってくださいね。

ペット火葬前に考えたいこと

ペットを自宅で火葬、または野焼きすることはできるのでしょうか?

昔であれば土葬や埋葬、また野焼きによる火葬ができることがありました。
ですが、現在は近隣住民からの苦情、観光地などの風評被害、そして衛生面の問題などから公共の場所での土葬を含む埋葬は禁止されています。そして罰則の対象となっています。

また小動物であっても火葬は異臭騒ぎとなります。自分で火葬は行なってはいけません。また「ペットとして飼われている愛玩動物」以外の「家畜」「野生動物」「動物園の動物」は、ペット火葬として火葬が規制されておりできません。

たとえば、ペットとして飼育していない、豚や鶏など「インフルエンザを発症する可能性がある動物」や狂牛病などに代表される牛、馬など感染症や伝染病の恐れがある動物は火葬や埋葬ができません。都道府県が認可した「死亡獣畜取扱場」でのみの処理という形になります。

■小動物、家畜、また昆虫の供養についてはこちらもご覧ください。

犬猫以外の小動物、昆虫、家畜はどう供養するの?種類別にみる火葬、埋葬・遺骨の取り扱い方について

ペット葬儀のために仕事を休むことは許されますか?

ペットが危篤であったり、亡くなって葬儀のために休もうとすると、会社の上司や同僚から揶揄されることがあるかもしれませんね。

「たかがペットがなくなったくらいで仕事を休むなんて、世の中そんなに甘くないんだぞ!」

そのように言われることもあるかもしれません。とくに会社の繁忙期で責任ある立場であれば、休みたくても許されないこともあるかもしれません。

ですが、どんな動物であれ長年一緒に暮らしてきた飼い主にとってペットとは?
ペットは家族そのものと言えますよね。
安らかに眠る様子のかわいい猫

ですからその場合は、人間の葬儀と違って忌引休暇が使えませんので、有給休暇を申請して使うようにしましょう。

ただし、いまの日本の社会では、人間の葬儀に比べてペットの葬儀についての認識が少ない現状があります。そのため有給をとることすらも許可してもらえないケースが多いといえそうです。

とはいえ、有給休暇は「理由のいかんに関わらず休むことができる制度」です。

万が一、理由をつけて有給休暇を取得させなかったり、なぜ休暇取得をするのかその理由を提示させることは「労働基準法違反」となります。

就業規則等で有給休暇に関する記載があればこの限りではありませんが、会社に有給休暇を拒否することは本来できません。

もちろん、会社内の人間関係もあるので難しい問題ではあります。万が一があれば、労働基準監督署にその旨を伝えることで何かしらの対応を望むことが期待できるでしょう。

ですので、会社など勤め先の関係にもよりますが、ペットの死を送り届けてあげるためにも適切な方法で仕事を休むのもよいのではと考えます。

人もペットも同じ命です。あのとき見送ってあげられなかった、その想いでペットロスになって苦しんでいる方もいらっしゃいます。ですので、無理にとはいいませんが可能であれば1日だけでも、ペットのためにお休みをとって火葬や葬儀をなされてはいかがでしょう。

なお海外ではペットのために葬儀の休みをとれる国もあります。いまの日本にすぐにそれが適応できるわけではないかもしれませんが、愛するペットを見送るために仕事を休むことに罪悪感をおぼえる必要はないでしょう。

日本においては、アイペット損害保険会社やAmazonのようにペット休暇制度として、ペット忌引きやペット休暇を取得できる企業もあります。今後もそのようなペットのために休暇をとれる企業が増えていくことに期待したいところです。

参考 「ペット休暇制度」の対象ペットの範囲拡大! 新たにハムスター・イグアナ・カメなども対象にアイペット損害保険株式会社

ペットを火葬するタイミング

亡くなったらすぐに火葬しなくてはならないの?

ペットをいつまでに火葬しなくてはならないといった決まりはありません。ですが、季節や遺体の損傷具合(腫瘍や外傷の有無など)によっては早めの火葬が必要となる場合もあります。

こちらはあくまでも目安となりますが、冬場は2〜3日 夏場は1〜2日程度を考えておくとよいでしょう。

ただし適切な室内環境と季節、安置場所や安置方法、またペットの体重や損傷の程度によっては冬場で最大7日から10日、夏場で4日から7日と言われています。(あくまでも目安です。)

すぐ火葬しなくても構いません。しかし、六曜「先勝・友引・先負・大安・仏滅・赤口」のうち、とくに「友引」を気にする方もいらっしゃいます。その点も意識しつつもペットの状態に合わせていきましょう。

当日予約でいっぱいの可能性もありますので、火葬業者の予約状況も電話などで確認しておきましょう。日時の指定をしておくと安心です。

ではペット火葬のタイミングはいつがよいのでしょうか?

亡くなった当日や翌日に火葬されるケースが実際には多いとされていますが、愛するペットであればそう簡単に割り切れるものではないかもしれません。

ですので、ペットと一緒に過ごした時間をもう一度思い出し、ペットに感謝を伝えるためにもしばらく自宅に置いてあげてもよいでしょう。

ただし、ペットは生き物ですので生命機能が失われると人間同様腐敗が始まりますし、遺体の損傷や季節によっては腐敗が早まることもあります。

ですので適切に冷却をして感染症などのないよう安全面での配慮も必要となっていきます。

ペット火葬の依頼先、かかる費用について

火葬はどこに依頼すればよいのでしょうか?

火葬の依頼先は大きく2種類に分けられます。

  • 自治体の窓口(クリーンセンター、清掃局、環境衛生局など)
  • 民営の火葬業者(ペット霊園、寺院、訪問火葬業者など)

自治体での火葬は、基本的にペットの亡骸を一般廃棄物として焼却処分されるものになります。

ただ近年は動物愛護の観点からゴミと一緒に焼却せず、個別に火葬してくれる自治体もでてきています。

相場は数千円から一万円程度になり、基本的に返骨されません。
遺骨の返却があるかどうかは個別火葬炉があるかどうかによりますが、比較的安価に行えるのが利用者にとっての利点といえるでしょう。

なお、動物専用の焼却炉をもつ保健所経由の清掃事務所も自治体によってはありますので、必要の際には確認なさってみてください。

一方、民営で行われる民間火葬には、ペット霊園や寺院が所有するまたは提携する火葬施設(火葬車の場合もあり)で火葬されるものと、自宅まで訪問火葬車がきてくれて、その場で火葬またはペットの亡骸を引き取って後日遺骨を返却してくれるなどの火葬方法があります。

どのやり方がよいかどうかは一概に言えるものでありませんが、飼い主自身が納得できるやり方を選択されるとよいでしょう。

火葬の費用はどのように決まるのですか?

ペット火葬にかかる費用は、大きく以下によって決められます。

  • 自治体火葬であるか、民間火葬か
  • ペットの種類や大きさ(体重)はどの程度か
  • どのような火葬プランで火葬するか
  • その他、オプション費用の有無など

また火葬する業者によって変わってきます。

火葬費用の相場はどの程度になりますか?

自治体火葬(一般には焼却)であれば、先ほど申し上げた通り、相場は数千円から一万円程度となり、基本的に返骨されません。

以下は民間火葬での一例です。

火葬費用の相場は以下の通りです。

  • ハムスターやインコなど小動物で1〜2万円程度
  • 猫や小型犬、フェレット、モルモットなどで2〜4万円
  • 中型犬で2〜5万円
  • 大型犬で3〜6万円程度
  • 超大型犬で4〜8万円程度

これらの金額の幅は、火葬プランの違い(合同火葬、個別一任火葬、立会い火葬、または訪問火葬)によるものです。

地域や業者によってはこの金額に収まらないこともありますので詳しくは直接業者にご確認ください。

なおペット棺、お花は別料金、僧侶を呼ぶと別料金となることもあります。詳しくは葬儀・火葬の契約前に事前に問い合わせ、トラブルのないようにしていきましょう。

支払いは現金だけでなくクレジットなどに対応しているところもあります。また現金前払いか後払いかは業者によって変わりますので問い合わせてご確認ください。

火葬できるペットにはどのような種類がありますか?

火葬できるペットの種類はペット火葬炉の大きさや性能、業者によって異なります。
犬猫が基本となりますが、それ以外にもうさぎ、ハムスターやモルモット、インコなどの小鳥に対応している火葬炉もあり、そちらでは遺骨をきれいに取り出してもらえます。

また、ペットショップで取り扱っている動物(一例として、亀、イグアナ、ハムスター、フェレット、モルモット、鳥など)であれば、火葬できる会社が多いです。

火葬だけしてもらうことはできますか?

葬儀をせずに火葬だけをしてもらうことはできます。

すべてではないかもしれませんが、直葬として火葬後に遺骨を返却してくれるペット霊園もあります。また合同火葬であれば火葬後の遺骨を、霊園側によって共同墓地や共同慰霊碑に納めてもらうこともできるでしょう。

あるいは移動火葬車による火葬であれば、セレモニーを行わずに火葬だけをしてもらうことができますので、後日別にセレモニーを行いたい場合は相談されるとよいでしょう。

また基本的に遺骨の返却が不可となりますが、自治体火葬(一般には一般廃棄物としての焼却)という方法もあります。

人それぞれご事情があると思いますので、ご自身がもっとも心休まるやり方で火葬、または葬儀を行なっていきましょう。

葬儀場や火葬施設の事前の見学はできるものなのですか?

愛するペットであればなおのこと、信頼できる業者に依頼したいところですよね。その際の信頼できる基準が事前見学をさせてくれるかどうかです。

事前見学をさせてくれるペット火葬業者や霊園は信頼できるところですので、ぜひ一度見学できるかを問い合わせてその対応も合わせてご確認ください。

そしてスタッフの応対や施設の雰囲気から信頼できる火葬業者であるかを、愛するペットのためにも自分の目で確認していきましょう。

ペット火葬の準備にあたりによくある疑問

では、ここからはペット火葬の準備のために知っておきたい火葬にまつわる基礎知識や、用意したい服装や持ち物などについてお伝えしていきます。

葬儀に必要な持ち物や服装のマナーについて

火葬や告別式などのセレモニーに何をもっていけばよいのですか?

そのように戸惑われることもあるでしょう。

ペット葬儀に必要となる持ち物とは?

持ち物としては以下のものを用意して持参されるとよいでしょう。

  • ハンカチ
  • 念珠(数珠)
  • ペットとの思い出のお写真
  • ペットへのお手紙など一緒に火葬したいもの

ハンカチは、ふと涙が溢れ出してしまったときに拭くためのもの。自分は泣かないと思っていても、いざペットとお別れとなる最後の瞬間はとても切なく涙が止まらなくなってしまうものでしょう。ですので、忘れずに用意しましょう。

また、念珠(数珠)は、お焼香があるとき、宗教者が呼ばれた時などに用います。この点は人間の葬儀と同じです。

必要であれば供花、供物なども持参されるとよいでしょう。その他、お財布など普段お使いの身の回り品などを持参しましょう。

なお、一緒に火葬したいものは火葬できるものとできないものがあり、対応できる火葬業者とそうでない業者がいますので事前に確認しておきましょう。

>>>葬儀、告別式、火葬でできることはこちら(この記事の下にジャンプします。)

ペットの火葬に最適な花にはどのようなものがあるのでしょうか?

3色の供養花のイメージ

ペットの大きさにあった花(あるいはペットとの思い出がある花など)を用意し、花ことばの意味も考えながら用意されることでペットへの愛も伝わることでしょう。

こちらの記事も読んでみてください。

ペットに贈るお悔やみの花10選、飼い主にも喜ばれるお供え物とは?

たとえば、花言葉は以下の通りです。

  • カーネーション(無垢で深い愛)
  • スイートピー(私を忘れないで)
  • 白ユリ(純潔と威厳)
  • バラ(赤の場合、あなたを愛しています)
  • ガーベラ(黄色の場合、究極の愛)

なお、ペットと一緒の火葬をご検討であれば、火葬に造花を用いることはできず生花のみです。ただし紙製の造花であれば棺のなかに入れられます。(ただし副葬品を入れて火葬ができるかは業者によります)

また色の濃い花は遺骨に色が付着する可能性があるため、火葬する副葬品として用意するのは不適です。必ずしも仏花である必要はありませんが、火葬炉内に入れられる量に制限がありますので事前に確認されるとよいでしょう。

そして、お悔やみ用として花を用意されるのであれば以下の参考記事をお読みください。

参考 ペットを亡くした方に送りたい花の選び方ペット供養仏具専門ガイド

ペット葬儀や火葬の際の服装はどのようにすればいいのでしょうか?

ペットの火葬は人間の火葬と違ってこれこれこうしなければならない、といった厳密な服装の決まりがあるわけではありません。

ただひとつの目安として、服装は場所などTPO、主催者参列者など立場や役割によって変わるということを理解しておきましょう。

たとえば、自宅での葬儀や訪問火葬として移動火葬車などによって自宅周辺で行うのであれば、喪服や礼服ではなく私服の普段着でよいかもしれません。

ですが、僧侶などの宗教者を招くのであれば、喪服に近い服装が好ましくなるでしょう。
礼服で合唱をする男性

いずれの場合も派手なものではなく、落ち着いた色合いで節度ある服装を心がけましょう。

一方、人の葬儀場と隣接するセレモニーホールや寺院であれば、そこにはペット葬儀以外で参列している一般の葬儀参列者がいらっしゃいます。事前にご確認の上、必要であれば喪服、礼服を着用して参列するように配慮していきましょう。

人間の火葬施設と併設しているのであれば喪服でなくても礼服などで向かうのが好ましくなります。

ただしペット専用の火葬場であれば、この点は問題がありません。

とはいえ、ペット霊園や寺院などで火葬するのであれば、最低限の服装であることが好ましくなります。

知人宅で行われる場合には、黒をベース(基調)とした私服や女性であればワンピースなどで参列されるとよいでしょう。
または宗教宗派によって服装が異なってくることもありますので、相手の方や一緒に参列される方に相談してみましょう。

いずれの場合も、きらびやかなアクセサリー、派手すぎる化粧は避けましょう。
人間の葬儀と同様、肌の露出を極力避けて、ナチュラルメイクにて香水をつけずに参加されることが望ましいです。

結婚指輪以外は外しましょう。ピアスやネックレスなどの装飾品は外します。

また2連のパールのネックレスは不幸が重なることをイメージさせるためつけてはいけません。
動物の毛皮などのバックやコート、マフラーも人に不快感を与えるため、身につけないようにします。

カバンや靴の色は黒で統一しましょう。

そのほか不明な点がありましたら、火葬される火葬業者にお問い合わせくださいね。

ペット火葬に他のペットを連れていっていいのでしょうか?

ペット霊園やお墓によっては他の生きているペットの連れ込みができるところとできないところがあります。

ただ、ペットはストレスを感じやすいのですので無理して連れ込まずに、その間だけ他の方に預かってもらうことを検討されてもよいでしょう。

ペット火葬の当日によくある疑問

では、ここからはペット火葬当日によくある質問を3つのカテゴリーに分けて解説していきます。

  • 火葬当日に関すること
  • 葬儀、告別式、火葬でできること
  • お焼香などのしきたりや作法などマナー

では、順にみていきましょう。

火葬当日に関すること

予約なしで当日すぐ火葬できますか?

「ペット葬儀、火葬は予約なしの当日でもすぐ対応してもらえるのだろうか?」

予約なしでも当日空いていればすぐに受付けてくれるペット霊園やペット斎場などがあります。
また、24時間対応しているペット訪問火葬車もあります。

ただし都市部での対応になることが多く、地方では対応してもらいづらいこともありますので、その場合は直接業者やペット火葬施設に連絡をとるとよいでしょう。

また仕事でどうしても火葬に時間をとれないなどの事情があれば、仕事が終わってからの遅い時間に火葬をしてくれるペット訪問火葬サービスもあります。

また季節によっては先に火葬を延ばすこともできますので、急がなくて構わない場合は予約をされると良いでしょう。

火葬時間はどのくらいかかりますか?

ペットの火葬時間はペットの大きさ、体重、状態によって変わってきます。

こちらに表を載せますので目安となさってください。

表:火葬の所要時間の目安

  • ハムスターなど1kg未満の小動物 30分〜1時間程度
  • 猫、チワワなど3kg程度のペット 50分〜1時間程度
  • 中型犬など5kg程度のペット 90分〜2時間程度
  • 大型犬・超大型犬などのペット 2〜4時間程度

ただし火葬炉の性能や大きさ、火力の途中調整などによって多少の前後が予想されます。
また冷却時間に10分〜15分程度、他にもセレモニーや受付などに時間がかかることでしょう。

葬儀、告別式、火葬でできること

ペット葬儀でお経はあげられるの?
ペットの葬儀においても人と同じお経を読むことができます。それはペットも家族の一員であるという考えからです。そして何よりも大切なのは飼い主のお気持ちです。

ご自身でお経を唱えることができるのであれば日常供養においてもお経を唱えられるとよいでしょう。

一緒に火葬できるものは?

では、火葬時に一緒に火葬できる副葬品は何があるのでしょうか?一例になりますが棺桶に入れられる副葬品には以下のものがあります。

  • ペットへのお手紙
  • 数枚程度の写真
  • 折り紙
  • 少量のごはんやおやつ
  • 少量の花

ペットのお気に入りの食べもの、思い出の写真などを入れてあげましょう。
なお業者にもよりますが、棺桶は100%桐でできた箱であれば火葬できます。

では逆にペット火葬で一緒に燃やせないものはなにがあるのでしょうか?

それはプラスチックや金属など溶けると遺骨に付着するものやススなどの煤煙を発生させるものです。

たとえば、以下のものは一緒に燃やせないものになります。

  • おもちゃ(ゴム、ぬいぐるみなど)
  • ペットフードなどの容器
  • 洋服(綿が入っているものはNG)
  • 首輪(金属などを外せば火葬も可)
  • リード
  • 色の濃い花(着色の恐れあり)
  • ダンボール

これらのものは一緒に燃やせませんのでご注意ください。

詳しくは火葬される業者にお問い合わせください。

葬儀の様子を撮影してもよいですか?

ペットの火葬や葬儀の様子の撮影許可をしてくれているペット霊園がありますが、いずれも他の人が映らないように注意の上、スタッフと他の参列者に一声かけてから撮影するようにしましょう。

撮影NGの場所や読経中はスマホ、携帯電話の電源は落とすかマナーモードにして撮影しないようにしましょう。

お焼香などペット葬儀でのしきたりやマナー

お焼香はどうやるのでしょうか?

お焼香がある場合は、人間の場合と同じと思ってもらえばよいでしょう。

まずは施設内では静粛にするよう心がけましょう。小さなお子様や、お連れのペットなどが駆け回ったり騒いだりしないようにご注意ください。

お焼香のやり方はスタッフが教えてくれますが、わからなければ前の人のやり方にならえば問題ありません。

ですが、それでは戸惑われてしまうと思いますので、人間の場合を対象としたお焼香の作法(回数、順番)としてこちらの記事をお読みください。
参考 知っておきたい焼香マナー | 作法・仕方・やり方、回数などサルでもわかる葬儀の新常識

お焼香が終わったら席に戻り、全員が終わったところでスタッフの誘導を待ち、出棺となります。

最後のお別れの瞬間となりますので、心を込めて感謝の気持ちを伝えていきましょう。

収骨はどのように行うのでしょうか?

立会い火葬であれば立ち会って収骨(お骨上げ)をしていきます。
スタッフから骨の部位の説明を受けることできますので、ひと骨ひと骨に思いを込めて拾い上げて骨壷に収めてあげましょう。

■ペット用骨壷についてはこちら

ペット用骨壷は何を基準に選ぶ?自宅での保管方法から処分の仕方まで

ペット火葬後によくある疑問

では、火葬が終わったあとのよくある疑問やお悩みをみていきましょう。

お清めの塩は必要でしょうか?

人間のお葬式であればお清めの塩をまいたり振りかけたり、盛り塩にして邪気を吸い取り穢れを取り除くこともありますよね。

ですが、ペットの葬儀のあとでは、とくにお清めの塩をまく必要はないとされています。その理由はペットは人間と違って業がないとされているためです。ですが、気がすむのであれば塩をまいたり、盛り塩をしていただいて構いません。
(なお人間の場合も近年では、葬儀によってはお清め塩を配らない傾向となっています。)

火葬トラブルがあったときは?

ペット火葬でトラブルが発生したときはどこに相談すればよいのでしょうか?
悪質なケースであれば国民生活センター、消費者生活相談センターに相談しましょう。
状況次第では警察への一報も必要となります。

ペット葬儀後の質問

では、ここからはペット火葬と葬儀後のよくある質問についてお答えいたします。

火葬後に手元に残った骨の扱いはどうすればいいのでしょうか?

ペットを火葬したあとに残った遺骨は納骨、または手元供養として自宅安置したり、散骨などの方法があります。

納骨であれば墓地や納骨堂に納骨して永代供養してもらう方法もありますし、散骨であれば海や山への散骨を代行してくれる業者もいます。

火葬後の遺骨の大きさはどの程度

骨壷の大きさは、ペットの種類、目的(納骨、分骨など)によってかわってきます。

なお、火葬に間に合う骨壷が手元にない場合は一時的な仮の入れ物をご用意いただき、後日気に入った骨壷を購入してそちらに入れてもらうこともできます。

骨壷のサイズの一例では以下の通りです。

  • 2寸〜2.3寸 ハムスター、フェレット、小鳥、または分骨・手元供養用
  • 3寸〜3.5寸 子猫やチワワなど子犬、うさぎなど、または部分納骨用
  • 4寸〜5寸 成猫や小型〜中型犬など
  • 6〜7寸 大型犬・超大型犬、または全骨納骨用

以上はあくまで目安であり、同じ分類でも体格が異なりますので購入前に骨壷の目安表をご確認ください。

骨壷の大きさについてはこちらも参考になさってください。
参考 ペット「納骨用骨壷」の選び方(サイズ・デザイン)ペット供養仏具専門ガイド

ただし粉骨した場合はパウダー状となるため、さらに骨壷などの入れ物を小さくできます。

また、遺骨にカビが生えることがないようにカビ対策を行なっていきましょう。
そのためには湿気・結露対策、機密性の高い骨壷を選ぶなどが重要となるでしょう。
それに合わせて、デザイン性の高く長期間手元に置いておける骨壷を選ぶようにしましょう。

参考 ペット骨壷のカビの発生を防ぐ保管方法ペット供養仏具専門ガイド

あるいは、骨壷ではなく遺骨アクセサリーや手元供養品に納める方法もあります。

ペットの遺骨アクセサリーの人気・オススメ商品。迷ったときの選び方

ペットのお墓をたてるとしたらペット霊園?それとも自宅?

それは状況によります。借家ではなく、ご自身が所有する大きな庭を持っており、周辺住民に迷惑をかける心配がないのであれば自宅の庭に埋葬されるとよいでしょう。ただし、動物の掘り返しやバクテリアや腐敗臭が漏れ出さないように火葬してからの埋葬を基本とし、地中深くに掘るなど安全面での対策と、地下水に漏れ出さないよう事前によく調べておきましょう。また不法投棄にならないよう法律は厳守しましょう。

■ペット土葬に関する記事はこちらをご覧ください。
参考 ペットの土葬に関する法律とはペット供養仏具専門ガイド

土中に埋葬したのであれば、埋葬箇所があとからわかるように墓標をたてたり、樹木をたてて樹木葬としたり、お花畑にしてお花畑葬にすることもできます。

また、ハムスターなど小動物に限ってはプランター葬という選択肢もあります。こちらも正しいやり方でなければ雑菌などが外に漏れ出す危険性もありますので、こちらの記事を参考にご注意してやっていきましょう。

■プランター葬のやり方はこちらの記事をご覧ください。
参考 プランター葬(ハムスターの場合)ペット供養仏具専門ガイド

なお、住宅街などでは条例で埋葬そのものを禁止していたり、周囲の反対があったりすることでしょう。その場合のお墓の選択肢がペット霊園などの墓地埋葬であり、永代供養にすれば後継がいないなどの場合などでも対応できます。

あるいは、納骨堂といった形で遺骨を骨壷に収めて納骨棚に安置、管理してもらう方法もあります。

それでも難しい場合には、当サイトでオススメしている自宅供養や手元供養をご検討されるとよいでしょう。

手元供養品として以下のようなペット仏具もご検討ください。

すやりんブランドの仏具セット
かわいいペット仏具セットです。
犬猫用の2種類があり、大きさは3寸と4寸。
写真のように骨壷表面に名入れができて、色はブルー、ピンク、パープルの3種類から選べます。

■ブルー
すやりんセット ずっと忘れな草シリーズ ペット用骨壷、仏具 ブルー
3寸 4寸

■ピンク
すやりんセット ずっと忘れな草シリーズ ペット用骨壷、仏具 ピンク
3寸 4寸

■パープル
すやりんセット ペット用骨壷、仏具 パープル
3寸 4寸

>>>その他のすやりんブランドのペット仏具についてはこちら

ペットの死後に役所への手続きは必要ですか?

犬の場合にかぎって、死後30日以内に市区町村の役所に「死亡届」の提出が必要となります。
それは狂犬病予防のためです。

詳しくはこちらをご覧くださいね。
参考 犬の死亡届を提出しましょうペット供養仏具専門ガイド

ペットロスはどうしたらいい?

ペット葬儀が終わって、ペットがいなくなってしまったことでぽっかり穴があいたように悲しみが込み上げて、苦しくなってしまうこともあるかと思います。

一時的なものであれば、時間とともに和らいでいくので大きな問題はありませんが、症状が数週間続くようでしたらペットロス症候群の可能性があります。

これは言葉でいって簡単に治るものではありません。ペットとの関わりの強さが大きければ大きいほどかかる傾向にあるものであり、ひどい場合には体に甚大な影響がでたり、仕事など日常生活に支障をきたすほど苦しいものです。

ですので、そのつらさを乗り越えるきっかけとして、心療内科などの医師やペットロスカウンセラーに相談したり身近な人に相談すること。そしてペット供養で祈りを捧げることが大きなところとなるのではないでしょうか。

ペットロスに関してはこちらの記事をお読みになってください。

悲しいペットロスの乗り越え方〜症状、予防、グッズまで

この記事のまとめ

いかがでしたか?

ここまでペット葬儀や火葬当日のよくある質問についてお答えさせていただきました。

ペットが旅立たれて悲しい気持ちはどうぞ隠さなくて大丈夫です。泣きたい時は泣きたいだけ泣きましょう。それもひとつの供養の形です。

そして、火葬後に手元に残った遺骨をどうぞ大切に扱ってあげてください。
その遺骨はペットの生きた証でもあります。

その遺骨を納骨したのであれば、位牌などによって自宅で幸せを願う供養の仕方もありますし、納骨せずにペットの遺骨を自宅で供養する手元供養という方法もあります。

どの方法が正しいでも間違っているでもありませんが、どうぞ心の支えとして一つで構わないので手元にペットが生きた証を残してくださいね。

当サイトがオススメするのは一つがペットのお写真をもとに作成するクリスタル位牌というものです。
こちらであれば位牌の役割、遺影の役割を兼ねられペットロス対策にもつながることでしょう。

■ペットクリスタル位牌(縦長タイプ)の例

ペットクリスタル位牌 縦長タイプ (2Dレーザー加工)
こちらの位牌は、クリスタルガラスの内部にペットのお写真をレーザー加工で刻印されるタイプの位牌です。ペット用の仏壇におさまりやすい形状でもありますし、愛するペットのご供養の形となることでしょう。
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また現在、ミニ骨壷や遺骨ペンダントなども扱っています。

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そしてペットが天国でも幸せでありますように、心から安らかな眠りと幸せを願っています。

オススメのクリスタル位牌のご紹介

ペットの供養品としていま人気があるのがクリスタル位牌です。
ペット供養専門店「Pet Momento」での人気ランキング ベスト3をご紹介します!

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