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墓石は、一生に一度購入するかしないかの買い物であり、高額です。
一般の方にはなかなか馴染みがなく、どうやって選んだらよいのか悩まれる方が多いと思います。
天然の石を使用することが、お墓の価格を分かりづらくしています。

キズやムラが多い石種もあれば、比較的石質が安定しているがサビが出やすい石種もあります。
お墓は屋外に建てられるものですが、風雨と日光にさらされることに向かない石もあります。
また庵治石(あじいし)やG623といった同じ石の種類でも違いがあります。
墓石に使用する石は、マグマが冷えてかたまった天然のものであり、1つとして同じものはありません。

コーヒーにミルクを入れて混ぜるとマーブル模様になりますが、マグマは鉱物がドロドロに溶けてマーブル状になったものであり、それが冷えて固まった御影石の一部を切り出して墓石として利用します。
マーブルの模様がそのまま出てきたり、鉱物の切れ目でキズが出たり、大きな黒い玉が出たり、サビが出たりします。(マーブル模様などをわざと活かした墓石をつくることもあります)
その中で、お墓に利用するのに適している品質のものを選別して提供されています。

ですので前提として、墓石を選ぶ際は、工業製品ではない、自然のものであるということを念頭におくことが大切になってきます。

その上で、デザイン・色や模様・経年劣化・産地・メンテナンスの側面から墓石を選ぶポイントを説明していきます。

墓石を選ぶポイントの説明

墓石のデザイン

墓石のデザインは大きく分けて、従来型の和型墓石・横型の洋型墓石・自由度の高いデザイン墓石があります。

石塔にこだわり縁起が良いとされる五輪塔(ごりんとう)宝篋印塔(ほうきょういんとう)などを建てる方もいらっしゃいます。
関東では洋型及びデザイン墓が多く、関西では従来型の和型墓石が多い傾向にあります。

デザイン墓石

墓石のデザインはお墓を建てる墓地・霊園の傾向に左右される部分が多いです。
例えば、寺院墓地であれば昔ながらの和型のお墓が多いでしょうし、霊園では洋型墓石に指定されているところもあります。
伝統的な和型の墓石が多い墓地にデザイン墓を建てると見た目が浮いてしまいます。
自分が建てたい希望のデザインがあって、これから墓地・霊園を選ぶ方は、周囲との調和も考えながら選ばれた方がよろしいかと思います。

墓石に使用する石種の色や模様の違い

お墓に使用する石種には、さまざまな色や模様があり、250種類を超えます。
天然に装飾されたそれらの石は、見ているだけで面白く、気に入った色と石目の石を墓石として利用することも面白いものです。

傾向として、中国やインドなどの1億万年以上前の古い地層から採掘される石は赤やピンクなどの色が付きやすいです。
火山地帯である日本は、6000万年ほど前に形成された石が多く、まだ若いので、色の濃淡や石目の大小がありますがグレー系が多い傾向にあります。

比較的、色味がハッキリしている石種を紹介していきます。

  • 黒:クンナム・MU・インド黒・スウェーデンファイン・ファイングレインetc
  • 赤:ニューインペリアルレッド
  • ピンク:G663・G635・万成石
  • 茶色:ダコタマホガニー・中国マホガニー
  • 青:ブルーパール
  • 白:稲田石・G655・ビアンコカララ
  • 濃いグレー:FG-31(ラステンバーグ)・G654

産出国も色身も岩石の分類も違う石種を挙げてみました。

ビアンコカララを挙げていますが、白さがキレイな大理石で非常に美しいです。
ただ、酸性雨に弱いために屋外での使用には向いていません。
欧州では屋外でも彫刻などに一般的に採用されていますが、表面が溶けて黒ずんでしまいます。

墓石の経年劣化について

大理石であるビアンコカララを一例に出しましたが、屋外で使用される墓石には向き不向きがあります。
昔は手加工で墓石を整形していたので、柔らかい石質のものを利用していました。
古いお墓を見るとわかりますが、墓石がボロボロになってきて、書いてある文字も読めなくなってきているものが見られます。

劣化の例

近年の日本で主に墓石に利用されている石種は、風化に強いものが選ばれる傾向にあります。
機械化されて加工技術が発達し、硬質の石でもキレイに加工できるようになりました。
基本的に硬い石は、吸水率が低く水も吸いにくいので、風化に強く経年劣化をしにくくなります。

少し難しい話になりますが、岩石の分類として黒御影石と呼ばれる斑レイ岩・閃緑岩は風化に強いです。
これは、吸水率がかなり低いからです。
硬い石からは想像しにくいかもしれませんが、石はいわばスポンジのような構造になっていて、水を吸ったり吐いたり、蒸発散を繰り返しています。
その際に、汚れも一緒に石の内部に吸い込んだり、有機物やカルシウム分のような具体的な被害を及ぼすものを取り込んでしまうこともあります。
ただ、すべての斑レイ岩・閃緑岩が風化に強いわけではなく、石種によっては色の抜けが著しかったり、個別の傾向があります。

同じように黒っぽくみえる石でも中国産のG655のように花崗岩(かこうがん)に分類されるものもあるので注意してください。
花崗岩と斑レイ岩は石を構成している鉱物が異なり、特性も違います。
G655は、色味が濃くて高級感があり人気の石種ですが、本職の石屋の間でもあまり評判の良い石ではありません。
表面に特殊な着色塗料をつけて色味を濃くして、キズや模様を消しているというのが通説になっています。

これは花崗岩が劣るというわけではなく、長年の実績に耐えている茨城県産の真壁石や稲田石、香川県産の庵治石や愛媛県産の大島石のような石種もあります。

このように、石種によって傾向があり、また同じ石種でも1つとして同じものはないので、見極めは難しいです。
実績があって石に詳しい信頼のできる石材店を選ぶことが大切になります。

少し細かい話をしてきましたが、品質が悪いからといって、墓石が10年で崩れるとかそういうものではありません。
目立って風化をしたとしてもお墓が壊れることはないからです。

墓石の産地による違い

現在日本向けにお墓を加工するのは、中国・日本・インドの3カ国になります。
ベトナムでも日本向け墓石の加工を模索していますが、職人の技術が追いついていない状態です。

石材産地となるための条件は厳しくて、石が産出できる場所で、近くに加工場があり、技術のある職人がそろわないと良質な墓石を提供できません。

中国産墓石について

流通している墓石を国ごとに明確に分けた指標はないのですが、流通している墓石の9割が中国産だと言われています。
理由は、中国産墓石が安いからです。
墓石に限らず中国は人件費の安さを武器にして、世界の工場として自動車や電化製品などの工業製品の加工を担ってきました。

最近では、中国から、より安価な東南アジアにシフトしていますが、墓石に関しては上記の「石が産出できる場所で、近くに加工場があり、技術のある職人3条件が整っている産地がないために難しく、中国頼りである墓石の価格は年々高くなる傾向にあります。

中国産墓石の質はどうなのかと申しますと、輸入が始まった最初の頃はひどいものでしたが、徐々にレベルがあがって、今では日本産と遜色なくなってきました。
ただし、墓石の品質に差があり、きちんと管理をされている工場では高水準の墓石をつくりますが、生産性を重視して、質の悪い石を使用したり、加工が甘い工場があったりとブレがあります。

国産墓石について

日本で流通している墓石の9割が中国産だという話をしましたが、やはり国内の墓石加工業は苦戦しています。
国産墓石の利点は、同じ文化の中で生活をしている日本人がお墓を加工しているということ。
日本人は、日本の製品に愛着を持たれる方が多いですし、信頼を持っている方が多いです。
また、日本人の職人は、几帳面で真面目、しっかりと1つ1つのお墓をつくる傾向にあります。

日本の主な石材産地は茨城県真壁・愛知県岡崎・香川県庵治になります。
それぞれの産地の特色として、真壁は首都圏向けの墓石を担い、国産墓石でも比較的安価に提供します。
岡崎は、全国から石工の修行に訪れる石材彫刻のメッカです。
庵治は、日本でも最も高級だと言われている庵治石を産出していて、ブランド力もあります。

中国に墓石加工の主役が移ってから、日本の産地では、高級化や品質にこだわる方にシフトしてきています。

インド産墓石について

インドには吸水率が低くて硬質であり、色味が濃くハッキリしていて人気の石種が豊富にあるのですが、そのほとんどを中国加工に頼っています。
インドは、国民性として比較的真面目で、質の高い墓石をつくれる技術があるのですが、政治的に安定せず、不確定要素が強いです。
しょっちゅう採掘場の停止や輸出入の制限があり、また船便で送るのに納期がかかるといった理由もあり、小規模に留まっています。

墓石のメンテナンスについて

墓石を建てる際のポイントとして、メンテナンス性があげられます。
例えば、お墓に草が生えることがよくありますが、全面石張りにすれば防止になり掃除がしやすくなります。

また、耐震性を考慮して震災でも問題ないように、金具や耐震・免震施工をすればのちのち直すようなことも少なくなります。
地震の多い日本では、お墓を建てる際にも耐震性へのニーズが高まってきています。

納骨の際には、石材店に依頼することが一般的でしたが、最近のお墓では自分で納骨できるタイプもあります。

まとめ

墓石を購入する際の注意点やポイントについて解説してきました。
自然からの賜りものである石でつくれらる墓石は、同じものが1つとしてありません。
そこが趣きがある部分でもあるのですが、質の悪い墓石を提供しているケースも多々見受けられるので、見極めが大切になります。
一般の消費者には、判断が付きかねる部分ですが、それだけに信頼のできる石に詳しい石材店に仕事を依頼することが大切になってきます。

お墓のデザインには、大きく和型墓石・洋型墓石・デザイン墓石があります。
墓地によって和型墓石が多かったり雰囲気がありますので、周囲のお墓を見て調和も考えながら決めるのがよろしいでしょう。

石は世界中から産出され墓石の色や模様もよりどりみどりです。
自分が好きな色や石目を重視して墓石を決めるのも面白いものです。

墓石の経年劣化は、石によって差があります。
質の悪い石になると、数年で顕著に表れる場合もあります。
ただし、近年のお墓に使用されている石は、硬質であり数十年単位でもボロボロになって崩れ落ちるようなことはありません。

墓石の産地は、主に中国・日本・インドになります。
その中でも中国産が9割を占めるとされていて、日本の墓石市場は中国頼みになっています。
中国産墓石は、生産性を重視する傾向にあり品質のバラつきが多く、
国産墓石は、価格が高く品質を重視する傾向にあります。

また、墓石のメンテナンス性も最初から検討をしておくと将来に渡っての費用が安く済みます。
掃除のしやすさや耐震性、納骨を自分でできる構造なども考慮されるとよろしいでしょう。

著者:中野良一


ご先祖様の大切さを今に伝える石屋さん。
皆さんにお墓や石に馴染んでいただけるような楽しくてためになる情報発信を心掛けています。
石の街、茨城県桜川市在住、1級お墓ディレクターや土木施工管理技士、建築石材アドバイザーなどの有資格者。 →詳細なプロフィール

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sougiお墓のことを知りたい
墓石は、一生に一度購入するかしないかの買い物であり、高額です。 一般の方にはなかなか馴染みがなく、どうやって選んだらよいのか悩まれる方が多いと思います。 天然の石を使用することが、お墓の価格を分かりづらくしています。 キズやムラが多い石種もあれば、比較的石質が安定しているがサビが出やすい石種もあります。 お墓は屋外に建てられるものですが、風雨と日光にさらされることに向かない石もあります。 また庵治石(あじいし)やG623といった同じ石の種類でも違いがあります。 墓石に使用する石は、マグマが冷えてかたまった天然のものであり、1つとして同じものはありません。 コーヒーにミルクを入れて混ぜるとマーブル模様になりますが、マグマは鉱物がドロドロに溶けてマーブル状になったものであり、それが冷えて固まった御影石の一部を切り出して墓石として利用します。 マーブルの模様がそのまま出てきたり、鉱物の切れ目でキズが出たり、大きな黒い玉が出たり、サビが出たりします。(マーブル模様などをわざと活かした墓石をつくることもあります) その中で、お墓に利用するのに適している品質のものを選別して提供されています。 ですので前提として、墓石を選ぶ際は、工業製品ではない、自然のものであるということを念頭におくことが大切になってきます。 その上で、デザイン・色や模様・経年劣化・産地・メンテナンスの側面から墓石を選ぶポイントを説明していきます。 墓石を選ぶポイントの説明 墓石のデザイン 墓石のデザインは大きく分けて、従来型の和型墓石・横型の洋型墓石・自由度の高いデザイン墓石があります。 石塔にこだわり縁起が良いとされる五輪塔(ごりんとう)や宝篋印塔(ほうきょういんとう)などを建てる方もいらっしゃいます。 関東では洋型及びデザイン墓が多く、関西では従来型の和型墓石が多い傾向にあります。 墓石のデザインはお墓を建てる墓地・霊園の傾向に左右される部分が多いです。 例えば、寺院墓地であれば昔ながらの和型のお墓が多いでしょうし、霊園では洋型墓石に指定されているところもあります。 伝統的な和型の墓石が多い墓地にデザイン墓を建てると見た目が浮いてしまいます。 自分が建てたい希望のデザインがあって、これから墓地・霊園を選ぶ方は、周囲との調和も考えながら選ばれた方がよろしいかと思います。 墓石に使用する石種の色や模様の違い お墓に使用する石種には、さまざまな色や模様があり、250種類を超えます。 天然に装飾されたそれらの石は、見ているだけで面白く、気に入った色と石目の石を墓石として利用することも面白いものです。 傾向として、中国やインドなどの1億万年以上前の古い地層から採掘される石は赤やピンクなどの色が付きやすいです。 火山地帯である日本は、6000万年ほど前に形成された石が多く、まだ若いので、色の濃淡や石目の大小がありますがグレー系が多い傾向にあります。 比較的、色味がハッキリしている石種を紹介していきます。 黒:クンナム・MU・インド黒・スウェーデンファイン・ファイングレインetc 赤:ニューインペリアルレッド ピンク:G663・G635・万成石 茶色:ダコタマホガニー・中国マホガニー 青:ブルーパール 白:稲田石・G655・ビアンコカララ 濃いグレー:FG-31(ラステンバーグ)・G654 産出国も色身も岩石の分類も違う石種を挙げてみました。 ビアンコカララを挙げていますが、白さがキレイな大理石で非常に美しいです。 ただ、酸性雨に弱いために屋外での使用には向いていません。 欧州では屋外でも彫刻などに一般的に採用されていますが、表面が溶けて黒ずんでしまいます。 墓石の経年劣化について 大理石であるビアンコカララを一例に出しましたが、屋外で使用される墓石には向き不向きがあります。 昔は手加工で墓石を整形していたので、柔らかい石質のものを利用していました。 古いお墓を見るとわかりますが、墓石がボロボロになってきて、書いてある文字も読めなくなってきているものが見られます。 近年の日本で主に墓石に利用されている石種は、風化に強いものが選ばれる傾向にあります。 機械化されて加工技術が発達し、硬質の石でもキレイに加工できるようになりました。 基本的に硬い石は、吸水率が低く水も吸いにくいので、風化に強く経年劣化をしにくくなります。 少し難しい話になりますが、岩石の分類として黒御影石と呼ばれる斑レイ岩・閃緑岩は風化に強いです。 これは、吸水率がかなり低いからです。 硬い石からは想像しにくいかもしれませんが、石はいわばスポンジのような構造になっていて、水を吸ったり吐いたり、蒸発散を繰り返しています。 その際に、汚れも一緒に石の内部に吸い込んだり、有機物やカルシウム分のような具体的な被害を及ぼすものを取り込んでしまうこともあります。 ただ、すべての斑レイ岩・閃緑岩が風化に強いわけではなく、石種によっては色の抜けが著しかったり、個別の傾向があります。 同じように黒っぽくみえる石でも中国産のG655のように花崗岩(かこうがん)に分類されるものもあるので注意してください。 花崗岩と斑レイ岩は石を構成している鉱物が異なり、特性も違います。 G655は、色味が濃くて高級感があり人気の石種ですが、本職の石屋の間でもあまり評判の良い石ではありません。 表面に特殊な着色塗料をつけて色味を濃くして、キズや模様を消しているというのが通説になっています。 これは花崗岩が劣るというわけではなく、長年の実績に耐えている茨城県産の真壁石や稲田石、香川県産の庵治石や愛媛県産の大島石のような石種もあります。 このように、石種によって傾向があり、また同じ石種でも1つとして同じものはないので、見極めは難しいです。 実績があって石に詳しい信頼のできる石材店を選ぶことが大切になります。 少し細かい話をしてきましたが、品質が悪いからといって、墓石が10年で崩れるとかそういうものではありません。 目立って風化をしたとしてもお墓が壊れることはないからです。 墓石の産地による違い 現在日本向けにお墓を加工するのは、中国・日本・インドの3カ国になります。 ベトナムでも日本向け墓石の加工を模索していますが、職人の技術が追いついていない状態です。 石材産地となるための条件は厳しくて、石が産出できる場所で、近くに加工場があり、技術のある職人がそろわないと良質な墓石を提供できません。 中国産墓石について 流通している墓石を国ごとに明確に分けた指標はないのですが、流通している墓石の9割が中国産だと言われています。 理由は、中国産墓石が安いからです。 墓石に限らず中国は人件費の安さを武器にして、世界の工場として自動車や電化製品などの工業製品の加工を担ってきました。 最近では、中国から、より安価な東南アジアにシフトしていますが、墓石に関しては上記の「石が産出できる場所で、近くに加工場があり、技術のある職人」3条件が整っている産地がないために難しく、中国頼りである墓石の価格は年々高くなる傾向にあります。 中国産墓石の質はどうなのかと申しますと、輸入が始まった最初の頃はひどいものでしたが、徐々にレベルがあがって、今では日本産と遜色なくなってきました。 ただし、墓石の品質に差があり、きちんと管理をされている工場では高水準の墓石をつくりますが、生産性を重視して、質の悪い石を使用したり、加工が甘い工場があったりとブレがあります。 国産墓石について 日本で流通している墓石の9割が中国産だという話をしましたが、やはり国内の墓石加工業は苦戦しています。 国産墓石の利点は、同じ文化の中で生活をしている日本人がお墓を加工しているということ。 日本人は、日本の製品に愛着を持たれる方が多いですし、信頼を持っている方が多いです。 また、日本人の職人は、几帳面で真面目、しっかりと1つ1つのお墓をつくる傾向にあります。 日本の主な石材産地は茨城県真壁・愛知県岡崎・香川県庵治になります。 それぞれの産地の特色として、真壁は首都圏向けの墓石を担い、国産墓石でも比較的安価に提供します。 岡崎は、全国から石工の修行に訪れる石材彫刻のメッカです。 庵治は、日本でも最も高級だと言われている庵治石を産出していて、ブランド力もあります。 中国に墓石加工の主役が移ってから、日本の産地では、高級化や品質にこだわる方にシフトしてきています。 インド産墓石について インドには吸水率が低くて硬質であり、色味が濃くハッキリしていて人気の石種が豊富にあるのですが、そのほとんどを中国加工に頼っています。 インドは、国民性として比較的真面目で、質の高い墓石をつくれる技術があるのですが、政治的に安定せず、不確定要素が強いです。 しょっちゅう採掘場の停止や輸出入の制限があり、また船便で送るのに納期がかかるといった理由もあり、小規模に留まっています。 墓石のメンテナンスについて 墓石を建てる際のポイントとして、メンテナンス性があげられます。 例えば、お墓に草が生えることがよくありますが、全面石張りにすれば防止になり掃除がしやすくなります。 また、耐震性を考慮して震災でも問題ないように、金具や耐震・免震施工をすればのちのち直すようなことも少なくなります。 地震の多い日本では、お墓を建てる際にも耐震性へのニーズが高まってきています。 納骨の際には、石材店に依頼することが一般的でしたが、最近のお墓では自分で納骨できるタイプもあります。 まとめ 墓石を購入する際の注意点やポイントについて解説してきました。 自然からの賜りものである石でつくれらる墓石は、同じものが1つとしてありません。 そこが趣きがある部分でもあるのですが、質の悪い墓石を提供しているケースも多々見受けられるので、見極めが大切になります。 一般の消費者には、判断が付きかねる部分ですが、それだけに信頼のできる石に詳しい石材店に仕事を依頼することが大切になってきます。 お墓のデザインには、大きく和型墓石・洋型墓石・デザイン墓石があります。 墓地によって和型墓石が多かったり雰囲気がありますので、周囲のお墓を見て調和も考えながら決めるのがよろしいでしょう。 石は世界中から産出され墓石の色や模様もよりどりみどりです。 自分が好きな色や石目を重視して墓石を決めるのも面白いものです。 墓石の経年劣化は、石によって差があります。 質の悪い石になると、数年で顕著に表れる場合もあります。 ただし、近年のお墓に使用されている石は、硬質であり数十年単位でもボロボロになって崩れ落ちるようなことはありません。 墓石の産地は、主に中国・日本・インドになります。 その中でも中国産が9割を占めるとされていて、日本の墓石市場は中国頼みになっています。 中国産墓石は、生産性を重視する傾向にあり品質のバラつきが多く、 国産墓石は、価格が高く品質を重視する傾向にあります。 また、墓石のメンテナンス性も最初から検討をしておくと将来に渡っての費用が安く済みます。 掃除のしやすさや耐震性、納骨を自分でできる構造なども考慮されるとよろしいでしょう。 著者:中野良一 ご先祖様の大切さを今に伝える石屋さん。 皆さんにお墓や石に馴染んでいただけるような楽しくてためになる情報発信を心掛けています。 石の街、茨城県桜川市在住、1級お墓ディレクターや土木施工管理技士、建築石材アドバイザーなどの有資格者。 →詳細なプロフィール