お値打ちなのは？「よりそうお葬式」と「イオンのお葬式」を比較①（直葬・火葬式編）

葬儀社を比較検討する際には、見聞きしたことのある安心できる会社やサービスを選びたいですよね？例えば、武田鉄矢さんが出演するテレビCMでお馴染みの「よりそうお葬式」、超大手流通グループが運営する「イオンのお葬式」、この2つが候補に挙がることも多いと思います。

本記事では、両サービスの概要説明、価格・プラン内容の比較、強みの考察を通じて、検討時に必要なポイントを解説します。その他の統一プランを持つ仲介サービスや企業の比較の際にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

両サービスは全国一律規格のプランを提供する葬儀仲介企業

「よりそうお葬式」、「イオンのお葬式」は共に、全国の提携葬儀社に施行を委託する仲介サービスです。顧客がコールセンターへ問い合わせをすると、お迎え先の病院や自宅に近い葬儀社を紹介してくれます。全般的な仕組みやサービスは「よりそう」も「イオン」もほぼ同じですが、それぞれのサービスはどのような特徴を持っているのでしょうか？

よりそうお葬式の概要と特徴

株式会社よりそうが運営する「よりそうお葬式」。2009年の創業以来、サービス形態やプラン名の改良を繰り返しながら、業界No.1の「小さなお葬式」と双璧を成すブランドに成長を遂げた仲介サービスです。加盟店や加盟斎場を徐々に拡大しながら、葬儀業界全体のDX化（＝IT化・電子化）を推進するなど、ベンチャー企業ならではの強みを活かして次々に新しいサービスを打ち出しています。
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イオンのお葬式の概要と特徴

「イオンのお葬式」は、言わずと知れた流通小売業のトップブランド、イオングループの株式会社イオンライフが運営する葬儀仲介サービスです。イオンライフ社の設立は2014年ですが、イオングループの葬儀事業への参画は少し前、よりそう社と同じ2009年。業界内では歴史のあるサービスです。

一時期、葬儀事業はイオングループの福利厚生向けのサービスへ舵を切った経緯もあり、先に挙げた「小さなお葬式」や「よりそう」と比較すると露出は控えめです。しかし、直近では、認知症対策の一つ「家族信託」をサービス展開したり、全国のイオン店舗での就活相談を行うなど、単なる葬儀仲介に留まらない「終活ブランド」としての強みを打ち出しています。

プラン価格と内容の比較

業界の老舗としてブランドを確立している両サービスですが、比較検討の際に最も気になるのはやはり、価格・プラン内容の違いではないでしょうか。今回は各社のプランの中でも低価格が魅力の「直葬」と「火葬式」各プランで比較をしてみたいと思います。

直葬の比較

まずは、最も簡素なプラン「直葬」を比較してみましょう。直葬の最大の特徴は「預かり安置」です。例外的な対応を除き、故人は葬儀社または葬儀社の提携先にて安置します。そのため、最後のお別れは火葬前で数分叶うかどうか。したがって、費用を最優先する方、故人とあまり関わりのなかった方に選択されやすいプランです。

基本的に含まれているサービスや物品に大きな違いはないため、プラン内容は「共通のサービス」と「差分」という形で、異なる点がより際立つように比較をしました。

いかがでしょうか。少し分かりづらいのは、イオンのお葬式は直葬に相当するプランが2つ用意されている点です。「シンプル火葬プラン」は、都心部限定のプランとなっており、価格競争や搬送距離を意識した規格と考えられますので、エリアを問わない汎用プランは「直葬プラン」ということになります。いずれにしても、価格面のみで選択をする場合はエリアを問わず、よりそうの「シンプルプラン」がお値打ちと言えるでしょう。

差分に着目すると、「イオンのお葬式・直葬プラン」は③の棺上花束がプランに含まれています。一見すると手厚いサービスのように思えますが、「よりそうお葬式・シンプルプラン」にオプションの棺上花束を注文すると内容は、ほぼ同じになります。よりそうの棺上花束はサイズ別にS・M・Lがありますが、仮に最も高額なLサイズを注文したとしても、プラン価格（通常価格）との合計は「￥123,200（税込）」。費用対効果は「よりそうお葬式」が高いと考えられます。

【参考】よりそうお葬式／棺上花束価格（税込）

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火葬式の比較

次に火葬式です。火葬式も各社ごとにコンセプトが異なり、明確な定義が存在しません。ただ、基本的な考え方としては、直葬より手厚くお別れの時間を取りつつも価格を押さえたプランということになります。各プラン共に、出棺前にお別れの時間を取ったり、自宅でお別れの時間を過ごしたり、お別れの儀式を執り行ったりと特色を打ち出しています。

直葬とは反対に、よりそうお葬式に派生プランが複数存在するため、初めて目にする方は少し選びにくいと感じるかもしれません。下記の表は、比較条件を揃えるために、仏具を含むプランで記載をしています。（イオンのお葬式は、もともとプランに仏具を含むため。）

上記が比較表になります。額面が安いのはよりそうですが、コストパフォーマンスに優れているのは「イオンのお葬式」と言えるでしょう。イオンとよりそうの通常価格の差額が「￥16,500」という中で、イオンの火葬式には「遺影写真」と「生花」が含まれます。生花の種類や量にもよりますが、よりそうのプランにそれらの物品をオプション追加するよりもお値打ちです。

ただし、よりそう火葬式に仏具（焼香用具・白木位牌・後飾り祭壇）を含まない場合はもう少し安価になります。「火葬式面会プラン」・「火葬式自宅安置プラン」（＝仏具なしのプラン）は共に通常価格が「￥165,000（税込）」。宗教形式にこだわらない方は、よりそう火葬式の方が安価に葬儀があげられます。
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まとめ

「よりそうお葬式」「イオンのお葬式」の直葬プランと火葬式プランの概要・特徴を解説し、比較を行いました。プランに含まれる物品・サービスや価格に決定的な差は見受けられません。

特に、突然訪れたお別れのときは、判断能力や意思決定をする力が低下します。複雑なオプションが色々追加されたり、派生プランがいくつもあると考えることに疲れてしまいます。

したがって、プランの分かりやすさ・明瞭さを考えると、直葬は「よりそうお葬式」、火葬式は「イオンのお葬式」が使い勝手が良いと言えるでしょう。一方、葬送のあり方には特にこだわりがなく、額面が安いサービスを利用したい場合は「よりそうお葬式」を選択するのが良いと考えられます。

→ よりそうお葬式の公式サイトはこちら