→家族が亡くなってから49日までにすべき手続きリスト【PDFダウンロードあり】

誰でも分かる、社葬の運営マニュアル!マナー、費用、流れ

「社葬ってどのようにやればいいのだろう?」

「何から手をつければいいのだろう?」

「かかる費用と運営は誰がどうやればいいのかな?」

会社の社長や重役が急にご逝去されて戸惑われる方も多いことと思います。
ましてや初めての事であればわからないこともたくさんで戸惑われることでしょう。

そこで、社葬を開催したいあなたにむけて、社葬に関する基礎知識、案内状の作成と送付方法、当日までに必要となる準備、マナー、費用に関することまでを一通りお伝えしていきます。

では、さっそくみてみましょう。

目次

社葬とは

社葬は全社をあげて故人の功績を讃えるものであり、団体葬とも言われます。
また後述にある通り、個人葬と社葬をひとつにまとめておこなうものを合同葬と言います。
それぞれに追悼式の意味があり、施主は会社側であり葬儀運営費用を原則全部または一部を負担します。
施主は葬儀の準備や運営を取り仕切る人です。
社葬には、葬儀委員長がおかれます。

そして、喪主は故人の家族が務めます。
個人葬に比べて会葬者が多く大規模となります。
社葬の取り扱いは、社内規程に基づきます。

詳しくはこのあと分かりやすく説明していきますので、まずはついてきてくださいね。

社葬の対象

あなたの会社はどうでしょう?

社葬の対象は以下の通りです。

  • 創業者
  • 企業のトップや経営陣など会社の功労者
    (会長、社長、副社長、執行役員)
  • かつてそうであった人
  • 会社の発展に大きく寄与した人
  • 業務中の殉職者(労災など含む)

なお、代表的な社葬の対象者として以下のような方がおられます。

  • ロート製薬社長吉野俊昭氏(享年67歳)
  • 日本合成洗剤社長瀧山謙氏(享年85歳)
  • 任天堂社長の山内溥前氏(享年85歳)
  • 元鶴見製作所社長の辻本治男氏(享年89歳)
  • ユニチャーム創始者の高原 慶一朗氏(享年88歳)
  • 村田製作所前社長の 村田泰隆氏(享年72歳)

どの方も日本の歴史に名を残すほどの偉大な方々ばかりです。

また海外においてはスティーブ・ジョブス氏(Apple社の元CEO、創始者の一人)も社員数千人でカルフォルニア州の本社で追悼式を行うなど社葬は世界的にも広く行われているものとなっています。

社葬のメリット、意味、目的

大きな企業ではとくに世間の注目をうけるため、社葬は大変重要な意味合いをもちます。
その中には、大きく以下の3つの意味や目的があります。

社葬のメリット:

  • 故人を追悼し捧げることができる
  • 社のイメージアップなど広報アピールができる
  • 社内外の結束強化ができる

それぞれを見てみましょう。

故人を追悼を捧げることができる

故人の生前の偉業や業績、功績を讃え、哀悼の意を捧げ、安らかなることを祈り偲ぶことができます。また、ご遺族の費用面ので負担軽減と慰めとできるため、遺族にとって費用負担が軽減されます。

社のイメージアップなど広報アピールができる

社葬を行う礼節を重んじる会社であるという社外広報アピールができ、企業の信頼性を高めイメージアップを図ることができます。新会社経営の継承を社外に報告する場として用いたり、新商品や新サービスのお披露目の場(企業アピールの場)とすることができます。

社内外の結束強化ができる

社葬後の挨拶回りによってビジネスチャンスを増やしたり、取引先との関係強化の場となります。また故人の遺志を役員や従業員に継承し、社内意識を改革を図ることもできます。後継者への引き継ぎを行い、社員や従業員同士の結束を強化することもできます。

またそのほかのメリットとして、会社にとっては社葬として扱うことで葬儀代を経費として計上できるといった利点もあります。

社葬には大きく3タイプがあります

社葬には大きく3つの分類があります。

  • 社葬
  • 合同葬
  • お別れ会・偲ぶ会

社葬とは

社葬は、「個人葬」を行ったのちに行われる本葬です。
個人葬とは密葬と呼ばれるものです。
本葬を社葬、または後述の「お別れ会、偲ぶ会」で行う場合は、外部に伝えることなくうちうちで個人葬を行います。その個人葬は葬儀運営も費用負担もすべて遺族責任をとなります。
そして、社葬は個人葬が行われたあとに葬儀運営や費用負担を遺族に肩代わりして企業が受けおって行われる葬儀です。この際故人が生前に信仰していた宗派や宗旨にそって行われるとになります。

社葬のメリットは、遺族側に費用の負担がないため、遺族に金銭面での安心を与えられることです。

なお、葬儀の内容を個人葬で行い、その費用や人員を会社が負担する場合は準社葬と言われます。

社葬と一般葬儀との違い

一般葬儀とは、その名の通り、家族、親戚、友人、関係者、近隣住民などが参列する一般的な葬儀のことです。

また、一般葬儀の中に通夜と葬儀(告別式や火葬)を1日で済ます一日葬、個人葬といって、家族など近親者を中心に行う家族葬、後日本葬を行うことを前提に周囲に知らせることなく行われる密葬、そして、通夜や葬儀、告別式を行わず火葬場へ遺体を運び荼毘する直葬があります。

社葬と対極にあるのが、個人葬です。

個人葬のうち、家族・親戚・親友などごく親しい人だけで行われる葬式を家族葬といいます。
そして直葬と並んで密葬とも呼ばれます。

個人葬は、喪主と施主が遺族です。
社葬は喪主が遺族で施主が会社(法人、企業)です。

以上をまとめると以下の表のようになります。

個人葬 社葬
喪主 遺族 遺族
施主 遺族 会社
費用負担 遺族 会社

なお、個人葬が密葬として行われる場合、そこに取引先の関係者などが多く来訪されると、遺族が対応しきれず混乱の原因となりますので、密葬を行う際には日時や場所の情報が外部に漏れないよう情報管理には十分注意しましょう。

合同葬とは

合同葬は、個人葬と社葬が合わさった葬儀となります。
つまり、合同葬=個人葬+社葬です。

合同葬のメリットは通夜と葬儀をまとめられるため、遺族にとっても会社にとっても、故人葬と社葬を行うよりも時間的負担が少なくなることです

通夜や告別式があるため、ご遺族だけでなく参会者にも故人の顔や姿をみて別れを告げてもらうことができます。ただし、通夜と同時に行う関係から葬儀までに5日から1週間程度と時間が短く急ぎで手配などを行う必要がでてきます。

この合同葬は、1社だけで行うとは限らず、故人と関わりのある他の数社が費用を出し合って合同で行うこともあります。この場合費用負担は話し合いと故人との関わりや役職などによって決められます。基本的には代表的な1社がまとめ役となり、統括運営をしていく形にするとスムーズに進むでしょう。

社葬にせよ、合同葬にせよその費用負担はケースバイケースですが、多くは会社が経費として全額または一部負担という形になります(後述)。

お別れ会・偲ぶ会とは

また「お別れ会・偲ぶ会」といって、会社が主催となって行うフリースタイルの文字通りお別れ会があります。
こちらは個人葬を行ったのちに後日、無宗教葬として葬祭場やホテルの宴会場などで式典として行われるものです。つまり、社葬とお別れ会・偲ぶ会の違いは宗教にとらわれる必要があるかないという違いです。社葬としてのお別れ会(偲ぶ会)と合同葬などに含まれる一般の告別式との違いは、一般の告別式では故人が遺体の状態でその会場に安置されているのに対し、社葬としてのお別れ会・偲ぶ会はすでに密葬にて荼毘されているため、遺骨の持ち込みができるところでは骨壷などに入った状態で遺骨、またはそうでない場合は位牌や遺影などで行われるといった違いがひとつあります。
合同葬では、社葬と個人葬が同時に行われるため故人の遺体が会場にあります。

以後、この記事で取り上げるのは会社が主催するお別れ会・偲ぶ会になりますので、一般のお別れ会・偲ぶ会についてはこちらの記事をご覧ください。

>>>別記事:(運営者向け)お別れ会・偲ぶ会に呼ばれたら?知っておきたい服装、香典、弔辞マナー、欠席の案内状の返し方まで

社葬の種類 説明 費用負担
社葬 個人葬のちに行われます。葬儀参列者の範囲は、遺族、親戚、来賓、会社の主な役職者に限定されます。
また、諸団体の弔事内規に基づく社葬はとくに団体葬といわれます。
会社が全額負担するのが基本です。
一部を負担する場合は準社葬という扱いになります
合同葬 個人葬(近親者の密葬(家族葬、直送))と社葬を合わせて行う葬儀のことです。 費用は企業と遺族の話し合いによって行われます
お別れ会・偲ぶ会 個人葬後、無宗教形式で行われます。
主催が個人のケースと会社のケースに分かれます。
会社主催の場合は会社全額負担するのが基本

※以下、社葬はこれら3形態をまとめて取り扱います。

社葬にかかる経費

社葬のランクづけは企業や会社の「社葬取り扱い基準」に基づきます。
それにより以下に分類されます。

一部負担型 かかる葬儀費用のうち、一部のみを会社が社葬経費として負担します
中間型 葬儀費用のうち寺院関係費を遺族側が負担し、それ以外を会社が負担します
全部負担型 葬儀費用を会社が全て負担します

社葬の場合は、基本的に全部負担型になります。
合同葬の場合は、一般には遺族と会社が折半の中間型となります。
そのため、税務上ではこのあと紹介するように「福利厚生費」として遺族と折半にできるため互いに費用負担を減らすことができます。

Q:かかる費用や経理、税務的なことを教えて

・個別葬を行う際にかかる葬儀費用などについて

まずは、通夜、葬儀、火葬にかかるお金ですが、こちらはご遺族の負担になるのが一般的です。その葬儀費用は相続税から差し引けるため、通夜や葬式などを葬儀費用を計上できれば相続税を下げることができます。

・一般的なお別れ会や偲ぶ会の場合について

お別れ会は相続税として費用計上ができません。それは社会的な儀式としてではなく、追悼供養(あるいは追善供養)として見られるものが多いため、相続税としての計上ができません。

ですが、宗教的な儀式として死者を葬る告別式という形であれば、相続税の債務控除できる葬儀費用として差し引くことも可能です。詳しくは税理士にご相談ください。

社葬・合同葬は会社の業務の一環として行われます。そのため葬儀の内容や会計に関しては、その後の税務処理のために必ず議事録として記録に残すようにしましょう。
そして、全ての支払いには領収書が必須となります。ないものは経費として計上できませんでの、お布施や心づけであって必ず領収証をもらうようにしましょう。

議事録には以下の内容を残していきます。

  • 開催場所、日時
  • 取り締まり役総数と出席人数
  • 監査役総数と出席人数
  • 社葬を行った趣旨
  • 遺族との社葬に関する費用の取り決め
  • その他、香典や供花に関する取り決めなど
  • 監査役はじめ社長および出席取締役の署名と押印

社葬にかかった費用は、損金算入していきます。
損金算入とは、損金(法人資産を減少させる要素となる金額)を法人税の計算に組み込むことで、事業年度の益金から損金を控除対象とし、法人所得を減らして、かかる法人税を減らすことであり、一言でいえば「節税対策」です。

ただし、法人税上、社葬を行うことが社会通念上相当(たとえば、会社の貢献度が社葬に値する役職である、または業務上の死など社葬を行うに値すると判断されるもの)であり、その費用が社葬のための通常要として認められなければ、損金算入できませんのでご注意ください。

法人が、その役員又は使用人が死亡したため社葬を行い、その費用を負担した場合において、その社葬を行うことが社会通念上相当と認められるときは、その負担した金額のうち社葬のために通常要すると認められる部分の金額は、その支出した日の属する事業年度の損金の額に算入することができます。
 また、会葬者が持参した香典等については、法人の収入としないで遺族の収入とすることができます。

(法基通9-7-19)

社葬費用の取り扱い/国税庁より引用

つまり、遺族負担が明確である個人的に執り行うお別れ会の費用やお墓などは会社として損金算入することが認められていません。
また香典は遺族が受け取るものであるため、香典の返礼費用は遺族負担であり、会社の損金算入は認められません。遺族が香典を受け取った場合は税制上の申告は必要ありませんが、会社が受け取った場合は法人税の対象と申告が必要となります。

社葬の勘定科目は、「福利厚生費」です。

具体的には、以下のように「福利厚生費」として損金算入処理できるものとできないものがあります。

福利厚生費として損金算入が認められるもの

  • 生花・祭壇、祭具などの葬儀に関わる基本料金
  • 供花、供物など相手先に送る費用
  • 式場設営費
  • 飾り付け考案料
  • 受付、会計に必要となる備品代
  • 式場および駐車場の使用料
  • 屋外設備(受付テントや照明など)の使用料
  • 葬儀の通知や告知にかかる新聞広告費
  • 案内状・会葬礼状などの作成費と郵送費
  • 葬儀参加者へのお礼(返礼品など粗品代)
  • 会場の飲食費
  • 遺族の飲食費
  • 僧侶の読経料(お布施)
  • 葬儀委員の飲食費と心づけ
  • タクシー代、バス・ハイヤーによる送迎費用
  • 写真、ビデオ撮影料金
  • アルバイト・お手伝いの日当、食事代など
  • 警備員の日当、食事代など

福利厚生費として損金算入が認められないもの

  • 個人が行った密葬の費用
  • 戒名料
  • 納骨費用
  • 本葬以外の読経料
  • 遺族による香典返しの費用
  • 墓地や墓石の購入費
  • 霊園の使用料
  • 仏具・仏壇購入費
  • 死亡診断書費用
  • 社葬の際の接待費用
  • 社葬以後の法要費用(初七日、四十九日など)など

これら損金算入できないものは喪家(遺族)が負担することになります。

なお合同葬儀に関しては、一般に会社と遺族で話し合いの上で費用分担が決められます。
以下は、遺族負担となり経費としてみとめられません。

合同葬で福利厚生費として損金算入が認められないもの

  • 精進落としの飲食費用
  • 霊柩車、寝台車などの車両費用
  • エバーミング(遺体衛生保全)にかかる費用
  • 棺桶など納棺費用
  • 返礼品(当日、後日とも)にかかる費用
  • 戒名にかかる僧侶へのお布施
  • 火葬にかかる費用

なお、精進落としに関しては基本的に遺族側が負担となりますが、一般には会社関係者が多い場合には、遺族や親族など遺族側が食べたもの以外は会社の交際費として計上することができます。

弔意金に関しては社会通念上適切な範囲であれば福利厚生費として損金算入できますが、規定の適正額よりも多い場合は死亡退職金として扱われることもあります。

以上、いずれも適正の範囲内(社会通念上の範囲内)で経費として扱うようにしましょう。

社会通念上の相当範囲内とは世間一般の常識的な範囲内であり、故人の貢献度の大きさによって決められる範囲です。または死亡原因が業務中など会社によるものであることです。

また、損金算入などはケースバイケースですので、わからないことは税務署または顧問弁護士にに相談しましょう。
そして、最終的な結論は税務調査のときに審判が下されますので、事前調査で税務署がOKであると判断を下しても、念の為、顧問弁護士に相談するなど確実に脱税とならない方法で対策をとっていきましょう。

なお、香典をのぞく、社葬の際にかかった費用(会場費、新聞広告費、供花や花輪の代金など)は課税対象のため、2019年10月現在で10%の消費税がかかります。
ですが、役員などが個人的に負担すべきものを会社が負担した場合は、給与課税として課税仕入れ対象外です。

また葬儀費用は相続税法上、債務として控除対象になります。その際は、領収書を必ず保管し、記録を残して置くようにしましょう。

社葬費用の仕訳の仕方

では、社葬の仕訳のやり方をご紹介します。
会社が上記の福利厚生費支払った場合は、次のように帳簿に記載します。

貸方 金額 借方 金額
福利厚生費 35,000 現金 35,000

遺族が役員であった場合は、貸方の福利厚生費は「役員報酬」になります。
遺族が会社外の関係者の場合は貸方は「交際費」または「寄付金」となります。
会葬者が持参した香典を会社が受領した場合は「雑収入」として収益計上します。

社葬と合同葬の全体的な流れ

亡くなってすぐに遺族で密葬(個人葬、家族葬)を行い、のちに社葬となります。
お別れ会・偲ぶ会も社葬と流れとしては同じです。
あるいは、遺族の密葬を行わずに合同葬になるケースの2パターンがあります。
流れは以下の通りです(一例です)。

社葬および「お別れ会・偲ぶ会」の場合
概要 大まかな流れ
ご逝去してすぐにやること ご遺族対応
・遺族の元へ駆けつける
・ご遺体を自宅または安置所に搬送
・ご遺族に社葬(または合同葬)の申し入れと意向確認
・葬儀社依頼

社内対応
・緊急連絡網にて情報共有
・緊急取締役員会開催
・葬儀委員会の設置

密葬(個人葬) 通夜
火葬
お骨拾い葬儀・告別式
精進落とし
葬儀社の選定 葬儀に関する打ち合わせ
 社葬打ち合わせ
 葬儀会社との打ち合わせ
 日時、場所の打ち合わせ
葬儀の規模・形式の決定
準備 打ち合わせ
社内通達
社外への連絡
葬儀費用の決定
社内外へ死亡通知
新聞広告に掲載
社葬準備
演出・接待方法などの決定
方針の具体化、来賓者への取り扱い
社葬前日葬儀会社との最終打ち合わせ
リハーサル
当日 社葬、またはお別れ会・偲ぶ会当日(詳細は後述)
終了・お見送り
事後処理 会葬名簿整理
挨拶まわり
合同葬の場合
概要 大まかな流れ
ご逝去してすぐにやること ご遺族の対応
ご遺体を自宅または安置所に搬送
臨時役員会 緊急連絡網にて情報の共有
緊急取締役会開催
ご遺族に社葬または合同葬の申し入れと意向確認
葬儀社の選定 葬式典会場と弔辞者などの選定と決定
当日のタイムスケジュールやマニュアルの作成儀に関する打ち合わせ
 社葬打ち合わせ
 葬儀会社との打ち合わせ
 日時、場所の打ち合わせ
葬儀の規模・形式の決定
社内通達
社外への連絡
リハーサル
合同葬当日 合同葬の通夜
合同葬の葬儀・告別式
出棺
精進落としなど
火葬
お骨拾い
合同葬終了後 挨拶回りや精算処理

このような段取りで行われていきます。
ですので、事前の準備と対策のすべてを行っていきましょう。

社葬のために準備から当日までの流れ

では、ここからは社葬の準備から当日までの流れを見ていくことにしましょう。

以下、合同葬においても基本的なところは同じです。

事前にやっておくこと

社葬や合同葬開催前に、以下のことをやっておきましょう。

  • 社葬取扱規程の作成
  • 緊急連絡先名簿の作成
  • 役員別経歴書の作成
  • 遺影用写真の準備
  • 社葬ガイドラインの作成
  • 社葬マニュアルの作成
  • 社葬組織を選定
  • 式場候補と葬儀社の選定

万が一に備えて社葬取扱規程の作成をしましょう。
社葬取扱規程があることでたとえば社長や会長などトップが亡くなった際に会社内指揮系統が崩れても社内の混乱を抑え、関係取引先に余計な不安や心配をかけずに済みます。ですが、社葬取引規程がなければ、会社の信頼が揺らいでしまうことでしょう。
まさに社葬取扱規程は、危機管理マニュアルと同じほど大切なものなのです。

この社葬取り扱い規程は、役員会にて同意を得る必要があります。
社葬取扱規程には、以下のことを盛り込みましょう。

社葬取扱規程(例)
総則 社葬をどのようなときに行うかを規程します。
社葬実施の決定 誰(例:取締役会)が社葬の実施を決定するのか、遺族の意思はどう反映するかなどを記載します
社葬の名称 行われる社葬の名称を記載します。例:株式会社〇〇、〇〇儀お別れ会 など
社葬執行範囲の基準 社葬対象者を記載します。たとえば現役の会長、勤労15年以上の者、など
社葬費用の基準など どのケースでいくらを会社が負担するのかを明記します。
葬儀委員長及び葬儀委員の規定 社葬の葬儀委員長は誰になるのか、責務と職務
葬儀実行委員長及び葬儀実行委員の規定 葬儀実行委員長は誰になるのか、葬儀実行委員会の選定基準とその責務と職務
社葬の服装の規定 それぞれの役割および男女別にでどのような服装にするかを記載します
香典、供花、供物の取り扱いについて 社葬当日の香典、供花、供物に関する取り決めを記載します
規定の施工 規定をいつから開始するかを記載します。

このように、社葬対象者が具体的に誰であるか、社葬の主催と喪家の定義、費用負担の範囲、また、新聞広告の扱いや、供花や供物の辞退などをするかどうかなどを規程にすべて盛り込んでおきましょう。これによって急なご逝去などの際も、社葬の実施と費用面での取り決めが明確になり混乱を抑えることができます。

緊急連絡先名簿の作成を作成しましょう。
この名簿に緊急時(訃報時)の連絡が伝えられますので、企業名、部署名、担当者名、会社授業、電話番号、メールアドレスなど必要になる情報を間違いのないように整理しておきましょう。

また、定期的に見直しをし記載洩れや不要な情報が残っていないかを確認するようにしましょう。緊急連絡先に含めるのは社内責任者、重要取引先、株主、国・県・市などの議員など必要なところにだけにとどめ、外部に情報が漏れない形で伝えられるように心がけましょう。

また必要に応じては労働組合や顧問弁護士、弁護士なども一報先に含めておきましょう。

役員別経歴書の作成しましょう。
こちらは弔辞や挨拶で使われるものです。事前に用意しておきましょう。

  • 氏名(ふりがな)
  • 生年月日
  • 学歴
  • 職歴(担当業務内容と実績)
  • 関連会社の役歴の有無
  • 公職(公務員・議員など)の有無

遺影用写真の用意しておきましょう。
役員履歴書に合わせて、たとえば、会社行事で式典などで撮影したものから適した写真を選定保管しておくと良いでしょう。最終的には遺族と相談の上、故人の人柄が偲ばれる1枚を選びましょう。モノクロに限らずカラーも現在ではできます。

社葬ガイドラインを決めていきましょう。
こちらはいざ社葬をやるとなった際にすぐに対応できるようガイドラインを作っておくと安心です。

社葬ガイドラインには以下の項目を盛り込むと良いでしょう。

社葬ガイドライン例
ガイドラインの確認項目 内容
社葬実施の判断 社葬の実施をどのように判断するか
遺族への実施の意向確認方法(同意、宗教・宗派・社葬タイプ、)など
社葬費用の按分 合同葬の際には、福利厚生費に含まれないものは遺族が負担するなど
社葬の予算 予算の決める判断基準について
社葬の規模 ご遺族の意向を汲みつつ、参列する人数をどの程度にするか
式場や日程の決め方 式場選びは葬儀の形式(故人の属する宗教、宗旨・宗派など)や社葬の規模に基づきます。
合わせて、葬儀日程を式場と連携をとって空いてる日を確保できるかなどを検討していきましょう。
葬儀社の選定 葬儀社はどのような基準で選ぶのか
葬儀の形式 宗教や宗旨・宗派をどの形式で行うのか
葬儀委員長の選定 誰が葬儀委員長を勤めるのか(後述)
葬儀実行委員長の選定 誰が葬儀実行委員長を勤めるのか(後述)
弔辞者の選定 弔辞者は誰に依頼するのか、その基準
香典、供花、供物 左記を辞退する場合、しない場合の扱い

社葬マニュアルの作成しておきましょう
社葬取扱規程に基づいて社葬ガイドラインを作ったのなら、そのガイドラインを元に事前に社葬の際にどのように動くのかをマニュアルにして作成しておきましょう。
実際の社葬の際はこのマニュアルに従って動くことでスムーズに不測の事態に対応できます。

社葬の組織を決めておきましょう
以下の表にあるように社葬に関する組織を事前に決めておくことが大切です。

社葬組織例
役職名 役割
葬儀委員長 社葬の執行代表者であり、喪主(遺族)との橋渡しになります。
葬儀実行委員長 多くの場合は、総務部長が行うことになります。社葬全体を把握し、企画運営の総括と実施を促します。
葬儀実行委員会 葬儀実行委員長の陣頭指揮のもと、以下の葬儀実行委員で編成し、葬儀社との橋渡しをします。
葬儀実行委員 式典・式場係 式場の供花や座席のレイアウト、控え室や駐車場の手配など、式場に関する担当を行います。
進行係 司会進行、司会補佐、式場案内、タイムキーパーなど
受付係 会葬者の記名拝受や名刺受取り、香典の受取保管、返礼品の保管と配送など、
またクロークにて会葬者の荷物の預かりと引き渡しなど丁寧さが求められます。
接待係 遺族、親族、来賓、僧侶、一般会葬者を接待などでもてなします。たとえばお茶出し、必要の際は救護も担当します
案内係 受付を済まされた方を会場の案内を行います。
場合によっては、式場内案内係と式場外案内係に分かれます。
駐車場係 駐車場の整理や誘導など
車両係 遺族の送迎用車両やタクシーの手配。
・会社から式場まで
・自宅から式場まで
・僧侶や神官の送迎
・総議員長の送迎
記録係 文書による記録、写真やビデオ録画、弔辞や弔電の保管など
会計係 調達品や香典の会計、会計報告書の作成など
広報係 死亡広告の作成、通知文書作成、マスコミ対応、各種連絡など広報を担当します。

※ここに示した役割は一例です。実際にはこの他に連絡係、遺族対応係、来賓対応係、弔辞・弔電係、会社待機係、救護係など細かい役割が必要に応じて設定されます。

以上の中でとくに責任が重いのが葬儀委員長です。施主として会社の代表となります。
ただし、外部に委託することもあります。
役割として重大になるのが葬儀実行委員長です。
社葬運営責任者であり一例として、実行委員長は以下の責務を負います。

・社葬の全体把握と陣頭指揮
・葬儀実行委員への指示
・葬儀委員長、各葬儀委員担当者との連絡
・寺院や葬儀社のと連絡、連携

式場候補と葬儀社の選定をしておきましょう

式場には、葬儀専用式場、寺院式場、ホテルの主に三箇所が候補にあげられます。
また、会社所有の施設でも開催することができます。
それぞれの式場によって禁止事項やできることが決まっていますので複数箇所を選定してと良いでしょう。

葬儀専用式場 宗派、宗旨を問わず社葬、合同葬、お別れ会・偲ぶ会などに使用できます。
寺院式場 宗派によって決まりがあり、無宗教葬には対応していません
ホテル 宴会場などにて執り行うことできます。他の一般客もいるため喪服の着用が不可であり、焼香や位牌の持ち込みが禁止されているケースが一般的です。
会社所有の施設 式典ができる環境があれば検討されても良いでしょう。ただし、交通のアクセスや近隣住民の迷惑にならないよう配慮が求められます。

葬儀社は、とにかく信用と実績があり準備から終わった後のアフターフォローまでを引き受けてくれる箇所に依頼をしましょう。

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ですので、葬儀社選びをするというよりも、初めから社葬、合同葬、あるいはお別れ会・偲ぶ会をメインとして扱うお別れ会専門プロデュースのStoryに申し込まれるのが、社葬を成功裏に終わらせるのにもっとも賢明な選択肢ではないかと考えます。

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ご逝去後(訃報当日)すぐに行うこと

ご遺族の対応と、社内での対応の2つに分かれます。
ご遺族から訃報を受けたら、ご逝去場所または御安置場所に足を運び、哀悼の意を伝えましょう。そのためにもご遺族とは事前に会社の担当者と連絡が取れるようにしておくことが大切です。

そして、ご遺族に社葬または合同葬を行うか意思の確認を行います。その際、費用負担の説明を行い、開催規模や日時日程、香典や供花の辞退の有無などを合わせて確認しておきましょう。

ご遺族が葬儀執行を意思があることを確認できたら、社葬取扱規程に基づき社内での緊急連絡網で連絡を取り合い、密葬の準備を進めます(社葬の場合)。

日にちを決めて密葬を行います。

密葬は本来は遺族のみで行うものです。
社葬(お別れ会ともいわれることも)を本葬とすることを前提としているのため、その前の密葬は先立ち近親者(ご遺族や要望があれば故人の友人・知人など)のみで行われるのが一般的です。

ですので、密葬を行う場合は多くの会葬者が訪れて遺族の気持ちを踏みにじることのないよう関係取引先など外部に、葬儀の日にち、場所などの情報が漏れないように注意しましょう。

なお、密葬は宗教式であり、故人やご遺族の宗教や宗派に合わせて行われます。

そして、密葬が終わってから1ヶ月(約4週間)ほどで社葬が行われます。

その間、以下のことをやっていきましょう。

臨時役員会(緊急取締役会とも)にて運営骨子の作成を行っていきましょう。
臨時役員会のなかでは、以下の内容を決めていきます。

  • 社葬を実際に行うのか実施の最終決定
  • 葬儀会場(式場)と日時の決定
  • 規模、形式の決定
  • 依頼する葬儀社の決定
  • 葬儀委員長、葬儀実行委員長の選定
  • 予算と遺族側との費用分担の決定
  • 香典、供花、供物の取扱いについて決定

これらの情報は議事録に残しておきましょう。

予算を決め、社葬の規模や日程などを確定し、会場となる式場や依頼する僧侶などに連絡をとりましょう。
香典と供花の扱いも明確にしておくと安心です。

一通りの内容が決まったら社外通達します。
案内状の作成と送付、訃報記事と広告の手配、お問い合わせ対応などです。

そして、社葬(または合同葬、「お別れ会・偲ぶ会」)が行われますが、必ずしも宗教葬とせず無宗教葬からも選ぶことができます。

社内外への案内の出し方

社内に対しては葬儀日、会場、葬儀委員長、香典や供花、供物の取り扱いなど決定事項を社内通達文や社内掲示板、社内メールにて社員全体に情報が伝わるように心がけましょう。
それによって新聞などの訃報記事をみた社外からの問い合わせに対応することができます。
その際、社内通達文には、社内関係者がお問い合わせに一律の回答が出せるように、故人名、年齢、ご逝去日、葬儀の日時、場所、喪主名、葬儀実行委員長名、宗教形式や香典、供花、供物の取扱などを共有しておきます。

社員に対しては、当人が参列対象であるかの是非も伝えていきましょう。たとえば、課長以上の役職は参列のこととする、などです。

社外に対しては緊急連絡簿に基づき、以下の手順に従って連絡をしていきましょう。

社外に案内通知を出す際はいくつか注意点があります。

社外通知は一般には案内状を用います。
その他、取引先へのFAX、新聞広告、ハガキなどでの各種案内状がありますが、できる限り迅速に参加予定者のもとに届くようにそれぞれの文面や封筒記入は分担を決めて効率よく行っていきましょう。とくに送付枚数が多い時は注意です。宛名間違いのないようにあらかじめ送付先リストを作成し、送付前に確認を怠らないようにしていきましょう。

故人につける敬称は「様」ではなく「儀」という敬称に変えましょう。
社葬の案内状においては、死亡広告が掲載される前に到着するように送り、可能であれば直接来賓のもとに赴いて手渡しで渡しましょう。

また、社内外に関わらず問い合わせ内容に一律の返答ができるように心がけましょう。

社葬の招待状や案内状はどう書けばいいですか?

一般には、招待状や案内状は手紙で送ると良いでしょう。

また一手間かかりますが、参加者がわかっている場合は一筆メッセージを追加されてもよいでしょう。

連絡はどのようにすればよいでしょうか?

・訃報の文例は以下を参考になさってください。

平成●●年●月●●日

各位
株式会社●●●●

訃報

弊社 代表取締役社長●●●●病気療養中の処 ●月●●日●時●●分永眠致しました(享年●●)
ここに生前のご厚誼に感謝申し上げ謹んでご通知申し上げます
なお密葬の儀は近親者にて相済ませました
追って葬儀並びに告別式は社葬を以って下記のとおり執り行います

日時:●月●●日(●) ●時より●時まで

場所:●●● 東京都●●区●●町●-●-●

葬儀委員長:●●●●

喪主:●●●●

 誠に勝手ながらご香典 ご供花 ご供物の儀は固くご辞退申し上げます

お問い合わせ先 総務部●●●●

以上

帝都典礼株式会社株式会社より引用

・案内状をハガキや便箋で送る場合は以下を参考になさってみてください。

弊社取締役営業部長 ○○○○儀 かねてより病気療養中でありましたが
○月○日午後○時○分 ○○歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼に深く感謝いたしますとともに 謹んでご連絡申し上げます
つきましては通夜ならびに葬儀告別式を左記日程にて執り行いますので合わせてお知らせ申し上げます
 令和○年○月○日
          株式会社○○○○
           代表取締役社長 ○○○○

     記
一、通   夜 ○月○日(○) 午後 ○時より○時
一、葬儀告別式 ○月○日(○) 午後 ○時より○時
一、場   所 ○○斎場(住所、電話番号、地図などを記載)
一、喪   主 ○○○○(長男)
一、担当連絡先 総務部総務課(電話番号を記載)

なお 誠に勝手ながらご供花・ご供物・ご香典の儀は固くご辞退申し上げます

プリントメイトより引用

・案内状をメールで送る際には、以下の例文を参考にされるとよいでしょう。

弊社元代表取締役社長●●●●儀
●月●日午前●時●●分永眠いたしました
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申し上げます

なお密葬の儀は果実滞りなく相済ませました
追って葬儀及び告別式は社葬をもって左記の通り執り行います

一、日時 ●月●日(●) 葬儀 午後●時−●時
             ●時より告別式(一般焼香)を執り行います
一、場所 ●●葬儀所(東京都●●区●●町●-●-●)

恐れ入りますが 当日は午後●時●●分迄に式場にご入場下さいますようお願い申し上げます

なお誠に勝手ながらご香典 ご供花 ご供物の儀は固くご辞退申し上げます

平成●●年●月●日

株式会社●●●●

葬儀委員長●●●●

喪主●●●●

ご参列に際しましては本状封筒をご持参のうえお名刺を添えて受付にご提出下さいますようお願い申し上げます

帝都典礼株式会社株式会社より引用

以上の、案内状や電子メールなどでの返信でわかる社葬(合同葬)参列の有無をもとに、参列者数を把握し、来賓者名簿を作成していきましょう。

弔辞や挨拶の依頼をしましょう

弔辞は式典のなかでも特に重要な故人への追悼の挨拶の場となります。ですので、依頼する相手は故人と親しい友人や業界関係者、政治家、取引先などに依頼されると良いでしょう。
その際は、故人の経歴書(一般の履歴書にあるように氏名、学歴、職歴、公職が有無など)を添付し、先方の都合も鑑みて、奉読依頼は可能な限り早めに行っていきましょう。

読み上げる時間は一人当たり3、4分程度がよろしいでしょう。

挨拶や弔辞やメッセージはどのようすればよいでしょうか?

いざ弔辞を依頼されても戸惑われてしまうことと思います。
一例ではありますが、弔辞では、以下の文例を参考になさってみてください。

上司から社員への弔辞

謹んで     君の御霊前に告別の辞を申し上げます。
●●君、運命とは何と残酷なものであろうか。●年前、君の結婚式の仲人を務めさせて頂いた私が、今日こうして告別式で永訣(えいけつ)の挨拶をしなければならないとは未だに信じられません。
君の訃報はあまりに突然で、いまだ事実として受け入れられない気持ちでいっぱいです。
その後の経過は順調と伺っていたのに、容体が急変し、永眠されたと知らされ、ただあ然とするばかりでした。
●●部に配属されて以来、情熱をもって仕事に取り組まれていた君は、後輩諸君の目標であり、会社にとっては希望の星でありました。
奥様、お子様の悲しみは、察するにあまりあります。けれどもいつまでも悲しみに打ちひしがれていては、●●君も安心して瞑目することが出来ないでしょう。お子様のためにも、奥様にはどうか、一日も早く悲しみから立ち上がって頂きたいと存じます。
私どもも出来るだけお手伝いをさせて頂きます。
●●君、どうか安らかにお眠りください。
●●社●●部長 ●●●●

帝都典礼株式会社株式会社より引用

なお、弔辞は葬祭場か葬儀委員長宛に前日までに届くように送ります。

社葬式の企画と準備をしていきましょう。

社葬、または合同葬、お別れ会・偲ぶ会などでの式場のレイアウトを行っていきましょう。
とくに受付の位置や祭壇の配置などを式場見取り図を見ながら弔問者の導線を考えながら考えます。また、席次や席順についてもどの位置に誰が座るのが適切なのかなどを考慮しながら考えていきましょう。
また祭壇のデザインを決めていきましょう。
メモリアルコーナーを設置し、思い出の品や遺品の展示、メモリアルムービーの上映などを行うなどを検討していきましょう。
駐車スペースの確保を初め、葬儀内容を企画、準備を進めていきましょう。

社葬のための会社が用意するもの

以下の備品を用意しましょう。
自社にないものは葬儀社に依頼しましょう。

・名簿・帳簿類
来賓名簿や会葬者を作り、そちらを元に案内状の送付、出欠確認を行っていきます。
案内状や電話での出欠確認にてリストを作成し、出席人数の概算を割り出していきましょう。 
節税および税務調査対策として、受付用記帳簿(受付用筆記具)、供花受付簿、弔電受付簿、配車手配簿、備品管理簿、金銭出納帳、香典帳(香典収納用具)を用意しましょう。

・食事や茶菓子などもてなしに関わるもの
遺族、来賓、係委員、会葬者に提供するお茶と湯のみ、茶菓子類、茶菓子用懐紙を用意しましょう。また同様に、社葬でふるまう食事を手配しましょう。

・案内関係
式場案内板や駐車場案内板を用意しましょう。

・会葬礼状、返礼品
社葬当日に手渡しする会葬礼状を用意していきましょう。会葬礼状は参列予定者のほかに同伴者が参列されることがあるので、想定より多めに印刷をしておきましょう。返礼品についても予備を設けておくことで安心です。

・参列者の服装
 正式正装としてのモーニングや胸章、社章を用意しましょう。
※コピペ特に注意箇所(レベル5のうち上から3)

その他備品を用意しましょう。
雨具(黒い傘)、傘立て、下足預かり札、トランシーバー、携帯マイク、記録用機材、灰皿

社葬の前日のリハーサル

社葬前までには、会場の下見はもちろん、駐車場やトイレの位置など式場内の設備と、非常口の位置など配置の確認を行っていきましょう。
前日のリハーサルでは、それぞれの役割に応じた確認事項をチェックしていきます。
また、会場のレイアウト(式場設営)を行い、設備や備品に不備がないかシミュレーションを行っておきましょう。備品に関しては、トイレや休憩室、受付などで必要になるものをすべてリストアップし、足りないものを補充するようにします。

以下、当日のスタッフ(主に葬儀実行委員メンバー)の役割です。
実際の社葬を想定して、会葬者の導線と時間配分をみて問題がないかをチェックしていきましょう。

葬儀委員は、葬儀委員長が筆頭となりご遺族をお出迎えし式場に入場します。いわば会社の顔であるので礼節さが求められます。

実行委員長は、社葬全体を把握し、喪主、葬儀委員長、寺院・僧侶、葬儀社、そして各部門の担当責任者との連携をとる役割があります。実際にまとめあげる重要な任務ですので的確な指示と内容把握に努めましょう。

式場係は、式場内の設備や祭壇、メモリアルコーナーなどに不備がないかを確認しましょう。

記録係の方は写真やビデオなど撮影機器のバッテリーや撮影可能状況を確認しましょう。
万が一の事態に備え、予備のカメラやメモリーを用意しておくことも大事になるかもしれません。またどのアングルから撮影し、供花や人物をどう撮影するかをリハーサルの中で予行演習しておきましょう。また弔辞文や弔電を保管される担当もかねている場合は、大事なものですので、無くされないよう厳重に保管管理していきましょう。

とくに受付に関しては葬儀委員同様会社の顔となりますので、様々な事態を想定して事前に不備がないかを確認しましょう。
参列者の人数が多いことが予想される場合は列にするなど受付の人数を増やして参列者の待ち時間の長さを少しでも短くする配慮が求められます。
受付区分(一般・来賓・取引先など)によって受付テーブルを分けるとより混乱を減らすことができるでしょう。貴重に必要な筆記用具や記帳簿が揃っているかも確認しましょう。
また参列者の中にはVIP対応をすべき相手もいらっしゃるかもしれませんので、該当される方が来たらとくに丁寧に対応するように共通の認識をもっておきましょう。
受付の仕方を事前にロールプレイングをし想定される質問に答えられるよう問答集を作っておくと良いでしょう。
香典を受け取る際は、香典帳に記帳してもらうとともに内容に間違いがないか確認をしましょう。その場で香典返しをする場合は、渡し方も練習しておきましょう。
供花・供物についても社葬取扱規則にならって対応できるよう事前の確認を行っておきましょう。

駐車場係は車で来場された方が迷わず所定の駐車スペースに移動できるよう明確な指示を出すように練習していきましょう。大きな声でハキハキと誘導するようにし、無線やトランシーバーなどで相互にやりとりできることを確認しましょう。

司会係は、実際の司会者を補佐し、トラブルの際に対応できるようサポートしていきましょう。実際に読み上げる司会内容に不備がないかを確認するため、資料内容にミスがないか確認をしてきましょう。

式場案内係は一般会葬者の案内や香典、献花などの案内がスムーズにいくよう会場全体の配置を把握し、席次、席札の名前確認、儀礼の流れを理解しておきましょう。

接待係は、食事や茶菓子の配膳や、遺族親族、来賓、僧侶、一般会葬者などの接待に努めます。部屋にある湯飲みや急須などの備品類が必要数揃っているかを確認しましょう。

その他、救護係や配車係、クローク係など細かい役割もありますが、すべてを社員で賄おうとせず、会場となるホテル側、または業者依頼することも社葬を成功させるためには必要となることでしょう。

そのために、おすすめしているのが、前述に紹介したお別れ会プロデュースStoryです。

人手が足りない、実際どのような手配をすればいいのか急なことでわからないなどの急ぎであれば、業者依頼されると良いでしょう。

>>>お別れ会プロデュース ストーリーの詳細はこちら

さて以上のようにして、社葬(または合同葬など)当日の人員配置と参列者の導線を綿密に確認していきましょう。
また弔事を読まれる方や立礼者(来賓・会葬者に対して、黙礼をする者であり、喪主や遺族、葬儀委員長、会社役員などが勤めるのが一般的)も可能な限りリハーサルには参加するようにしましょう。
こうすることで不測の事態を避けることができ、社葬は成功裏に収められることでしょう。

さらには、会場へのアクセスがどのようになっているか、送迎は滞りなくできるかなど周辺状況も事前に確認し、参列者が迷わないように案内板を立てる位置なども確認を怠らないようにしていきましょう。参列者が多数見込まれて周辺の交通機関に多大な影響を及ぼす可能性がある場合は事前に最寄りの警察署へ伝えるようにしておきましょう。

社葬の当日のタイムスケジュール

当日は、葬儀実行委員が開式の3時間ほど前に集合し、最終ミーティングを行います。
会場の確認と式典の準備、親族や来賓のお迎えの準備を進めます。
時間があれば再度必要箇所のリハーサルを行うことも大切です。
その際は、スタッフの配置と参列者の導線の認識の共有、備品の再チェック、電車バスなどの交通状態や天候による対応などあらゆることを想定して対策をとっていきましょう。
その中で全体的な進行を確認していきます。

事前に以下のような式次第と、時間を記入したタイムスケジュール(時間割:たとえば遺族到着時間8:00、受付開始 9:00〜、など)に各人員の配置時間(たとえば、弔辞係:10:00に受付横で待機)など記載してを作成しておくと良いでしょう。

パターン①:通夜を含む宗教葬(主に合同葬)の場合

合同葬の場合は通夜があります。
仏式通夜や神式の通夜祭と遷霊祭、キリスト教式通夜などがあります。
以下で、取り上げるのは仏式通夜であり、必ずしもこの順番通り、あるいはすべてが行われるとは限りませんが参考にされてみてください。

なお、合同葬では通夜と葬儀・告別式とに2日間分かれて行われます。

通夜式

通夜式
式の実施項目 内容
霊柩車の迎え入れの準備 早めに集合し、式場内外の確認、各役割と分担を最終ミーティングで最終チェックしましょう。
霊柩車到着 ご遺体を迎え入れます。
関係者入場 葬儀委員長が先に入場し、喪主、遺族、親戚が入場し、来賓、会葬者、僧侶の順に入場していきます。
開式の辞 開式の辞で通夜式の開催します
葬儀委員長式辞 葬儀委員長が式辞を読み上げます。
読経 おおよそ30分ほど読経が唱えられます。
焼香 葬儀委員長、喪主、遺族、親戚、来賓、会葬者、僧侶、葬儀実行委員長の順に焼香をあげていきます。
僧侶退場 僧侶が退場します。
閉式の辞 閉式の辞で閉式となります。
通夜会食 会食をして自由解散となります

葬儀・告別式

葬儀・告別式
式の実施項目 内容
式場集合と最終確認 早めに集合し、式場内外の確認(供花、弔辞、弔電、祭壇など)を行い、可能であれば直前リハーサルを行います。各役割と分担を最終ミーティングで最終チェックしましょう。
僧侶の到着 僧侶を迎え入れます。
遺族のお迎え ご遺族およびご遺体をお迎えします。
遺影と位牌の安置 祭壇に供えます。
受付開始 受け付けるとともに香典を拝受します。
遺族・親族・来賓着席 遺族関係者が先に席に着席し、続いて来賓、一般参列者に着席してもらいます。
導師入堂 導師とは葬儀を行う僧侶のことです。
「導師入場」の案内とともに会場に入ってもらいます。
葬儀式開式 司会者が閉式の辞を述べます。
読経 おおよそ30分ほど読経が唱えられます。
弔辞奉読 代表的な弔辞を3通ほど読みます。残りは名前または弔辞の数のみです。
弔電拝受と弔電奉読 弔電を3通ほど読みます。残りは名前または弔電の数のみです。
葬儀委員長式辞 葬儀委員長が式辞を読み上げます。
焼香 葬儀委員長、喪主、遺族、親戚、来賓、会葬者、僧侶、葬儀実行委員長の順に焼香をあげていきます。
導師退場 「導師退場」の案内とともに導師が会場から退出となります。
お別れの儀 最後の別れの言葉をかけます。
出棺挨拶 遺族代表者によるお別れの挨拶です。
閉式の辞 閉式となります
出棺 出棺されます
葬儀実行委員長挨拶 挨拶のち自由解散となります

パターン②:宗教葬(すでに荼毘されたあとの社葬)の場合

こちらはパターン①の葬儀・告別式の場合と似ていますが、すでにご遺体が荼毘(だび:火葬のこと)されご遺骨の状態であることから、ご焼香ではなく献花になることが一般的です。

宗教葬
式の実施項目 内容
式場集合と最終確認 早めに集合し、式場内外の確認(供花、弔辞、弔電、祭壇など)を行い、可能であれば直前リハーサルを行います。各役割と分担を最終ミーティングで最終チェックしましょう。
遺族のお迎え ご遺族およびご遺体をお迎えします。
遺影と位牌の安置 祭壇に供えます。
受付開始 受け付けるとともに香典を拝受します。
遺族・親族・来賓着席 遺族関係者が先に席に着席し、続いて来賓、一般参列者に着席してもらいます。
葬儀式開式 司会者が閉式の辞を述べます。
黙祷 黙祷します
故人の経歴紹介 故人の人柄や功績など経歴を紹介します
弔辞奉読 代表的な弔辞を3通ほど読みます。残りは名前または弔辞の数のみです。
弔電拝受と弔電奉読 弔電を3通ほど読みます。残りは名前または弔電の数のみです。
謝辞と挨拶 葬儀委員長、喪主など代表者が挨拶と謝辞を行います。
指名献花 葬儀委員長、喪主など代表者が献花を行います。その後に遺族・親族の献花に移ります。献花が終わったら席に戻ります。
参会者献花 来賓、一般会葬者の順に 献花を行っていきます。
献花を行ったあとは式場から退席するのが通例です。
葬儀式閉会 閉式の辞をあげて式典が終わります。
遺骨退場 ご遺骨が退場となります
遺骨御帰邸 ご遺骨が御帰邸となります
式場の後片付け 会場内ででたゴミの片付け、椅子の片付けなどを行います。
解散式 社員のみで簡単な解散式をあげ解散となります。

パターン③:無宗教葬(お別れ会、偲ぶ会)の場合

無宗教葬
式次第 内容
式場集合と最終確認 早めに集合し、式場内外の確認(供花、弔辞、弔電、祭壇など)を行い、可能であれば直前リハーサルを行います。各役割と分担を最終ミーティングで最終チェックしましょう。
遺族のお迎え 葬儀実行委委員がご遺族および遺骨をお迎えします。
遺骨の安置 葬儀委員長の先導のもと、遺骨があれば祭壇に供えます。
弔電の選定、供花、供物の確認 奉読する弔辞を3通ほど選定します。またいただいた供花や供物の配列の順番と名前を確認します。
受付開始 記帳簿または記帳カードに記入または名刺を受け取ります。香典辞退出ない場合は香典を拝受します。
入場と着席案内 式場内に入場してもらい席次にしたがって席に着席してもらいます。
葬儀式開式 司会者が閉式の辞を述べます。
黙祷 全員で黙祷を捧げます。
故人の経歴紹介 会社での功績などを語ります。
お別れの詞(弔辞)奉読 お別れ会・偲ぶ会では弔辞のことを「お別れの詞」とすることがあります
代表的な弔辞を3通ほど読みます。残りは名前または弔辞の数のみです。
弔電拝受と弔電奉読 代表的な弔電を3通ほど読みます。残りは名前または弔辞の数のみです。
謝辞と挨拶 葬儀委員長、喪主など代表者が挨拶と謝辞を行います。
指名献花 葬儀委員長、喪主など代表者が献花を行います。その後に遺族・親族の献花に移ります。献花が終わったら席に戻ります。
参会者献花 来賓、一般会葬者の順に 献花を行っていきます。
献花を行ったあとは式場から退席するのが通例です。
葬儀式閉会 閉式の辞をあげて式典が終わります。
会食 会食をし相互にご歓談となります。
式場の後片付け 会場内ででたゴミの片付け、椅子の片付けなどを行います。
解散式 社員のみで簡単な解散式をあげ解散となります。

パターン④:献花のみの自由参加パターン

献花のみ
式次第 内容
受付開始 受け付けるとともに香典を拝受します。
自由献花 誰でも献花ができ、自由解散となります。
閉会 閉会します。
式場の後片付け 会場内ででたゴミの片付け、椅子の片付けなどを行います。
解散式 社員のみで簡単な解散式をあげ解散となります。

ただし、ここに挙げたのはあくまでも一例です。
プランやご遺族の意向などによっては割愛や順番が前後すうることがあります。

社葬後の手続きやアフターフォロー

社葬は終わった後の対応も大切になります。
とくに社葬での記録を残すことで、次の世代への基礎になるとともに、税務調査での事実照明や、会葬者へのお礼の記録となります。

以下のことを記録として残し、いつでも確認できるよう整理していきましょう。

香典・供花・供物の整理 相手先と金額をエクセルなどで表にしてまとめておきましょう。
会葬者芳名帳の整理 会葬者名簿や名刺を元に会葬者の情報をまとめていきましょう。
弔辞・弔電の整理 それぞれいただいた相手先の情報をまとめ管理しましょう。
文書類・記録物の整理 社葬で撮影した写真や動画、その他書類を整理しましょう。
社葬報告書の整理 社葬に関する報告書を作成し、葬儀実行委員長に渡します。
会計報告書の作成 社葬全体の支払いを済ませたのち会計報告書を作成します

またご遺族(喪家)への挨拶、弔辞者、来賓、参列者などには、遠方で行けない距離でないのであれば直接出向いて挨拶回りを行っていきましょう。

また、供花や供物をくださった方には社葬終了後できる限り早いうちにお礼状を書きましょう。

以下、お礼状の例文です。

会葬の御礼

拝啓
弊社 取締役会長 故○○○○儀 社葬に際しましてはご多用中にもかかわらず
わざわざご会葬を賜り ご丁重なご厚志をいただき 誠にありがとうございました
ここにご厚情を深謝し謹んでお礼申し上げます
取り込み中のこととて失礼申し上げた点も多々あることと存じますが なにとぞ悪しからずご寛容のほどお願い申し上げます
早速拝趨のうえ 御礼申し上げるべきところ略儀ながら書中をもって謹んで御礼申し上げます
                     敬具 
 令和○年○月○日
             ○○○○株式会社
             葬儀委員長 ○○○○
             代表取締役 ○○○○
             喪主 ○○○○
             外  親族一同

プリントメイトより引用

弔辞の御礼

当社専務取締役○○○○の社葬に際しましては ご多忙中にもかかわりませずご会葬を賜わり厚く御礼申し上げます
またご丁重なるご弔辞ご供物まで頂戴し重ねてお礼申し上げます
なお 当日は失礼申し上げた点も多々あるかとは存じますが
取り込み中のこととご容赦くださるようお願い申し上げます
まずは略儀ながら書中をもって御礼かたがたご挨拶申し上げます

 令和○年○月
              株式会社○○ ○○
              ○○ ○○

プリントメイトより引用

弔電の御礼

謹啓
このたびの弊社代表取締役会長 ○○○○の葬儀に際しましては
早速ご丁重なるご弔電を賜りご芳情の程 有り難く厚く御礼申し上げます
お陰をもちまして葬儀も滞りなく執り行わせていただきました
並びに生前のご厚誼を深謝し衷心より御礼申し上げます
                     
謹白
 令和○年○月○日
          ○○○○株式会社
          葬儀委員長
           代表取締役社長 ○○○○

プリントメイトより引用

なお、喪中は遺族は喪中ハガキをだし年賀状のやりとりは控えますが、会社は社葬や合同葬の実施の有無に関わらず例年通り年賀状を出すのが一般的です。

Q:会葬礼状や返礼品はどのようなものを用意すればよいでしょうか?

会葬礼状は葬儀や通夜の当日に渡すものであり、後日、香典返しや供花・供物のお礼、弔辞者や弔電者、また来賓に郵送にて送るお礼状や「忌明けの挨拶状」とは異なる別のものです。
枚数が足りないことのないよう参列予定者数よりもさらに余分に印刷をして会葬者全員に渡せるようにしておきましょう。
 
社葬会葬礼状の例文は以下の通りです。

弊社 会長 故○○○○儀 社葬に際しましては公私共御多忙中にも拘わりませず 態々御会葬下され 御鄭重なる御弔慰を賜り御芳志の程 衷心より厚く御礼申し上げます

尚 故人が生前中に賜りました格別の御懇情に対しましても 茲に併せて厚く御礼申し上げます
早速拝趨御礼申し上ぐるべき筈の処 略儀乍ら書中を以て御挨拶申し上げます
                  敬 具

平成○○年○○月○○日
 ○○市○○区○○町○○ー○○
 株式会社○○○○
 代表取締役社長 ○○○○
 葬儀委員長  ○○○○
 ○○市○○区○○町○○ー○○
 喪     主 ○○○○
    外    親戚一同
尚 本日は 何かと混雑に取り紛れ 不行届の段 悪しからず御容赦くださいますよう御願い申し上げます

会葬礼状文例集/プリントピアより引用

香典返しについては、品物に熨斗(のし)をかけて表書きをします。

香典返しは、即日返しが基本です。発送の手間や費用がかからないためです。
いただく香典の金額がわからないため即日返しでは香典の金額によって差別せずどなたも同じ品物とします。
金額としては2000円から5000円程度が妥当でしょう。
水引は黒白結び切りが印刷されている熨斗を用いると良いでしょう。結び切りにすることで同じ弔事や不幸が結び直せないため繰り返されないという意味となります。
高額の香典をいただいた方には、改めて別の香典返し(香典の半額程度)でお礼の品を持参、または郵送し電話にてお礼を伝えましょう。

あるいは、香典を受け取らずに少額の会葬返礼品で済ませることもあります。

返礼品は、ブランドのタオルやハンカチ、商品券、ボールペン、石鹸など品物の種類は様々です。会葬者の数が予測できない場合は、返礼できる品物を多めに用意しておくと良いでしょう。

また、香典の経費は受け取る側が誰であるかによって考えてみましょう。
香典は一般には経費とはなりませんが、香典を受け取る相手が仕事の関係であれば経費として計上することができます。
その場合の経費の勘定科目は、相手先によって変わります。
亡くなられた相手が取引先の場合では「接待交際費」となります。
従業員またはそのご家族がが亡くなられた場合は「福利厚生費」として計上できます。

ただし、計上できるのは一般的な範囲内での香典です。
10万円など一般に高額な香典はその相手との関係性について税務署に説明できなくてはなりません。場合によっては経費と認められず悪質なケースでは追徴課税などの可能性もありますので注意しましょう。

また、香典で領収証をもらうことは現実的に困難であるため、その代わりとして香典の帳簿をつくるなど、いつどこで誰にいくらを渡したか明確な記録を残しておきましょう。
必要であれば画像データで香典を写したり、式場案内を合わせて保管しておくことで税務調査であらぬ疑いをかけられるリスクを下げることができるでしょう。

香典は個人が受け取ったときは非課税ですが、会社として受け取った場合は雑収入となります。

香典は誰にものになるのか?それは、喪主のものです。被相続人が受け取るものではなく、あくまで喪主が受け取るものです。そのため、今後遺産放棄をする予定であっても香典は受け取れることができます。ただし、香典返しの費用を遺産から捻出すると相続放棄ができなくなるので注意しましょう。

社葬の香典返しは、香典を遺族が受けるので、香典返しは遺族が行うことが多いです。

供花の飾り方のマナー

供花はどのように飾ればいいですか?
供花(くげ・きょうか)を飾るには、供花に立札または芳名板を立てます。
芳名板とは、供花を生花で送らず金銭で送り、供花費用の一部として使ってもらうためのシステムであり、そのために立てられる板になります。
その際は、場所によっては1つにまとめられ「あいうえお順」で送った企業名などが記載されることがあります。

お供えの花には供花の他に、花輪や供花スタンドがあります。

花輪は地域にもよりますが式場の外や周辺に飾られる花であり、供花スタンドは役割は花輪と同じですが、飾る場所が入り口や祭壇の左右となります。

祭壇では線香は立てずにお焼香または献花とし、供物が供えられます。

献花の際のマナー

献花とはキリスト教または無宗教葬の葬儀において、献花台に参列者が白い花を並べる儀式のことをいいます。神道での玉串奉天、仏教での焼香に相当します。
社葬は一般に無宗教葬にあたるため、献花のやり方を覚えておくことが大切です。
わからなければ前の会葬者に合わせれば良いですが、恥をかかないためにも献花のやり方を覚えておきましょう。
なお、社葬における献花では必ずしも白い花ではなく故人が生前好きだった献花用の花に置き換えることもできます。一般には、白いカーネーション、バラ、菊になります。

社葬の場合は、会社の従業員や業者が一人一人に花を渡すことになります。
献花には順番が決まっており、一般的に葬儀委員長、喪主、ご遺族の順に行われます。
その後、指名献花で指名された人が献花を行い、その後に一般献花となります。

花祭壇の左右に飾られる供花の生花の並べ方には決まった順番があります。
並べ方を間違えると失礼にあたり、供花をされた方に不快感を与えてしまいますので十分に注意しましょう。
並べ方は、祭壇の上段の左右が喪主の供花となり、そこから外側に向かって右上、左上、右上、左上、と順に並べられ、上段が並べ終わると下段にいき、右下、左下、右下、左下と交互に血縁関係が近い方から遠い方に並べていきます。
また名札を立てる場合、芳名板で名札を五十音順に配列するやり方もあります。

また供花につける名札のミスがあります。逆の立場であればわかりますが、これは大変失礼なことです。必ず並べたあとで間違いがないか確認をし苦言の言われないよう気をつけましょう。

社葬での服装マナーと注意点

運営側はどのような服装をすればよいでしょうか?

故人との関係によって服装は変わります。

一般に喪服には、正式礼装、準礼装、略式礼装がありますが、社葬の場合は、一般的な葬儀と同じように考えて、喪主は男性であれば正式礼装のモーニングを、女性は正式礼装の黒のスーツやワンピース、ブラックフォーマルドレス、黒羽の着物などを着るようにしましょう。

親族は準礼装として、男性はブラックスーツまたはモーニングコート、女性は黒のスーツやワンピース、ブラックフォーマルドレスを着用すると良いでしょう。

高校生以下では、男女共学生服を着用のうえ、靴下(ストッキング)、靴は黒に統一しましょう。

会社役員や実行委員会においては受付も接待もふくめ、男性は準礼装のうえ、胸章をつけます。女性は黒のストッキングに統一し、長い髪は黒のリボンで結ぶようにします。
一般社員は社章をつけます。

また、身だしなみとして基本的なことは確認しておきましょう。
・爪の汚れ、鼻毛、えりのヨレや汚れはありませんか?
・ネクタイはまっすぐですか?
・靴は汚れていませんか?

そのような基本的な身だしなみのマナーにも気を使っていきましょう。

また、社員教育を徹底し、式典中に私語がないよう節度ある態度を保ちましょう。
そのためにもガイドラインを事前に作っておきましょう。

社葬のQ&A

では、ここからは社葬の疑問質問に答えていきます。
主催者側はどんなことを悩んでいるのか、
ぜひ参考になさってください。

社葬主催者側のよくある質問Q&A

Q:社葬ではどんな内容をやればいいでしょうか?

一般のお別れ会や偲ぶ会とは違い、業界や政界からも参加されることがありますので、奇をてらうよりも業者に依頼して企画することをお勧めします。

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時間的に、人件的に厳しい時は依頼されると専門スタッフと綿密に打ち合わせをして社葬を成功に終わらせていきましょう。

Q:どの範囲までが社葬に参加すべき対象者ですか?

基本的には、すべての社員に通達となりますが、実際に参加するのは故人より上の役職であることが多く、社葬は勤務時間帯に行われることも多いため、全員参加ではなく特定の役割以上での参加を呼びかけることもあります。

たとえば、「課長以上は参列のこと」「部長以下は総務部に申請して参列のこと」などと行った形です。

また、他社に参列の場合、故人より役職が下の身分のものが参列することは失礼にあたるため、一般社員を含め、派遣社員やアルバイト、パートなどの従業員は合同葬には参列しないのが通例でしょう。ただし、事情が許せば社員全員の参列もありえます。

どこまでが参加範囲かは企業ごとに異なりますので、詳しくは総務に確認しましょう。

また社葬対象者が退任されたなどの場合は、事前にそのご家族との連携をとり、社葬対象者が亡くなった際に、会社に連絡を送ってもらえるように関係をもっておきましょう。

なお、妊婦も社葬や合同葬に参加できます。
ですが、体調の変化などに気をつけ臨月の場合は無理をせず、出席できないときは弔辞を送るなどで対応されてはいかがでしょう。
生まれてくる赤ちゃんもお母さんのその優しさにお腹の中で心が満たされることでしょう。

Q:一般社員やアルバイト、パートが社葬に参加したい場合はどうしたら良いでしょうか?

社員だけで開催するお別れ会や偲ぶ会を開催されたり、朝礼などで黙祷をされてはいかがでしょうか。
社員の指揮を高める良い機会となるでしょう。

Q:労災などで殉職した場合は葬祭料がもらえるって本当ですか?

はい、もらえます。
労働者が業務中に亡くなった場合(業務災害)は「葬祭料」を、通勤中であれば通勤災害として「葬祭給付」としてもらえます。ただし支給される対象は「葬祭を行う者(一般には遺族、またはそれに準ずる者)」であるという条件があります。
葬祭料および葬祭給付の請求は、労働基準監督署長あてに葬祭料請求書または、葬祭給付請求書を提出しましょう。

葬祭料および葬祭給付金は、葬儀を行う遺族に対して支払われます。その者は遺族年金受給者である必要がなく、葬祭にかかった費用を証明する書類の提出は不要です。
また生計維持関係は要求されることなく、遺族補償給付と同時請求することは義務付けられていません。

なお、支給額は、「給付基礎日額の60日分」か、あるいは「給付基礎日額の30日分に315,000円を加えた額」のいずれか高い方の額と決められています。

つまり、給付基礎日額の60日分に満たないケースでは、給付基礎日額の60日分が支給されることになります。

参考:労災保険給付の一覧/厚生労働省

Q:社員や従業員が業務中に死亡した際の香典は、いくらが妥当でしょうか?

状況にもよりますが、3〜10万円といったところになります。
必要によっては別途弔慰金を支払います。

Q:社葬に従業員がお手伝いして出席した場合、給与の支払対象になりますか?

社葬がいつ行われるかによります。通常勤務日に行われる場合は出勤扱いとなり、お手伝いせず葬儀に参会した場合は、通常勤務間公用として扱われます。
会社が休日のときであれば、休日出勤ではなく、お手伝いされた方にお礼として一律の商品券などが支給されるようです。ただし会社の規程に基づきますので詳しくは総務部などにご相談ください。

Q:外国の人に説明するには?

社葬には決まった表現がありませんが、説明するのであれば以下のように英語で伝えると良いでしょう。

日本語 英訳
社葬 A company‐sponsored funeral
合同葬 (Company-funded) joint funeral

Q:社葬に詳しくなれる資料などはありますか?

書籍:中小企業のための社葬マニュアル
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この一冊で社葬の全てがわかるといっても過言ではない名著です。
具体的な流れや法務や労務についても書かれていますので大変参考になります。

映画:社葬

概要とあらすじ:
こちらは1989年の東映の映画になります。昭和の雰囲気が漂う作品であり、時代を感じされる内容ですが、おおよその社葬の流れ(たとえば葬儀委員長や実行委員長の選定、服装、僧侶による儀式の様子など)を見ることができます。
内容をネタバレしない程度で説明しますと、芸者の上で心筋梗塞で亡くなった大新聞社の社長と、その後継者争いを描いた社葬までの人間ドラマを描いたブラックコメディー映画です。
主演は緒形拳、いま現に社内で派閥争いがあるのであれば必見の映画といえるでしょう。
また社葬を今後行う場合や事前にイメージを掴みたい方は必見です。

こちらは、ツタヤレンタルか、ユーチューブ、またはDMM.comなどで配信されています。

まとめ

いかがでしたか?
お別れ会にせよ、偲ぶ会にせよ、社葬にせよ、想像する以上にたいへんなことだと思われたかもしれません。
そのようなときは、業者に依頼してしまうことも一つの手です。

その中で信頼をおける業者がお別れ会プロデュース専門のStoryです。

こちらの業者では、企画から運営、わからないことをトータルでサポートしてくれるので安心です。

社葬は絶対に失敗できません。

だからこそ、この記事に書いてある内容を参考にしながら、すべてに対応できないときは信頼できる社葬、合同葬儀、お別れ会・偲ぶ会を開催してくれる業者に頼まれてみると今後の会社の発展にもプラスになるものと思います。

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そして、社葬を通して故人のこれまでの功績を讃え、あなたの会社の発展と担当者であるあなたの負担が少しでも軽減されたのでしたら嬉しく思います。

分からないことがありましたらどうぞこの記事を読み直して、お役立てください。

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