→家族が亡くなってから49日までにすべき手続きリスト【PDFダウンロードあり】

遺品整理のコツと片付けの手順とかかる費用、業者依頼の相場まで

「遺品整理、何から手をつけたらいいのだろう…」

「相続で揉めないために何ができるのかな…」

「業者に頼むとしたら何に気をつけた方がいいのだろう…」

遺品整理は疲れます。大変つらいです。物が多すぎてしまい、どこから手をつけていいかわからず進まないこともあるものです。

場合によっては匂いがきつくゴミ屋敷になってるケースもあるものです。

愛する方が亡くなられたときに、ずっとそのままにしておきたい部屋もいつかは片付けなくてはならない時がやってきます。

そのとき、残された遺品の中には故人の思いがこもったものがあるかもしれません。

また、高額になる貴金属や宝石がもしかしたらあるかもしれません。

そのようなときに、一体どのようにして遺品を処分または売却などしていけばよいのか迷われることと思います。

そこで、この記事では、そのような遺品整理に関する疑問にお答えしつつ、遺品整理がスムーズに行えるよう具体的なアドバイスをお伝えしてきます。

この記事があなたの遺品整理のお役に立てましたら幸いです。

では、さっそく参りましょう。

目次

遺品整理とは

遺品整理とは一体なんでしょうか?

と、その前に、遺品とはなんでしょうか?

それは、生前故人が所有していた物品全般です。

もっと簡単に言えば、相続財産に相当するものです。

その中には家電や家具などの日用雑貨も含まれます。

それら故人が生前使っていた遺品を片付けたり処分したりなど整理をしていくことを遺品整理といいます。

ただ、遺品整理といってもその範囲は大変広く、やり方を間違えるとトラブルの原因になるので注意が必要です。

とくに、遺産分配に関しては骨肉の争いになりやすいので、円満に遺産分配できるように注意をして行っていきましょう。

遺品整理専門業者と遺品回収業者は違います

ここで、遺品整理と遺品回収の違いを理解しておきましょう。

なぜなら、これらの違いを知らないと業者に頼むとなった際に泣くに泣けない事態になりえるからです。

そこでまずは、遺品整理業者と遺品回収業者、この2つの業者の違いを明確にしていきましょう。

遺品整理専門業者とは

遺品整理専門業者は、遺品整理を専門とするプロの業者です。

遺品の取り扱いが丁寧で、遺品を単なる物(更に言えばゴミ)として扱うのではなく故人が大切にしていた思い入れのある品物として大切に扱ってくれます。

そして片付けるだけではなく、大量の遺品の中から一品でも多くの貴重品や思い入れのある品を探し出しご遺族に返すことを心がけています。

他にこのようなサービスを引き受けてくれることもあります。

遺品の捜索 探してほしい遺品を捜索してくれます。
遺品の仕分け 必要品と不用品の仕分けだけでなく、更に細かく分類してくれます。
不用品の回収、買い取り 不用品があれば買い取り、または無料回収してくれます。(物によっては有料買い取りの場合もあり。)
車・バイクの買い取り 車やバイク、あるいは農機具などを買い取ってくれます。
家具の解体 工具がなくても業者側で家具を解体してくれます。
遺品のご供養 遺品をご供養して、弔ってくれます。
回収後の部屋の清掃 簡易清掃、オプションでハウスクリーニング(消臭作業などを含む)
各種手続きや仲介 保険、不動産の仲介、相続手続き、リフォーム、特殊清掃など

※ただし業者によって、対応してないサービスもあります。

遺品整理業者は、その道のプロです。
ご遺族だけでなく近隣住民への気配りがあり、お仏壇に手を合わせたり、遠方であれば作業状況を動画や写真で送ってくれたりなどきめ細やかな対応をしてもらえます。

ただし、注意しなくてはならないのは、悪徳業者もいるという事実です。

その対策は後ほどお伝えします。

なお、遺品整理では、ワンルームで一人作業なら2〜3時間程度、2DKで作業人数3名なら3時間程度、3DK以上の部屋で5人作業なら6~8時間程度かかると言われます。ですが、本格的なサービスですと、最大で1週間かかることもあるようです。

では、一方の「遺品回収業者」とはどのような業者でしょうか?

遺品回収業者とは

遺品回収業者は、不用品回収業者、便利屋などの処理担当部門と同等と考えてよいでしょう。

遺品整理が目的でなく(不用品としての)遺品を回収して処分するのを目的としています。つまりは遺品を遺品として扱うわけではなく、一般な物と同等の扱いで作業が行われます。

ですので、遺品の整理が必要なく全て処分してほしい、単純に荷物を全て別の場所に移動してほしい(いわゆる引越し作業)、ゴミ屋敷になっているので空っぽにしてほしいなどの場合は費用を抑えられるため活用できるサービスと言えます。

そのため、前述の遺品整理業者と違い、基本的には遺品をそのまま処分することを前提にしていると考えてよいでしょう。

また、すべての遺品回収業者とはいいませんが、基本的に遺品は不用品となります。引き取るもの以外はゴミ扱いになります。回収された遺品の扱いは業者任せです。貴重品があれば業者の懐に入ったり転売されても、依頼した以上文句をいうことはできません。

その点はご注意ください。

遺品回収業者と遺品整理業者はまったくの別物です。

どんなに思い入れのある品も足で踏まれることもありますし、ぞんざいに扱われるものです。

遺品整理では、一時作業として、遺品の中から貴重品を探す、レンタル商品を探す、思い出の品や重要書類を探して依頼者に渡すところから、始められます。
二次作業として、さらに無料引き取り品や資源サイクル品を探し、
その後、残った遺品を可燃ゴミや不燃ゴミ、粗大ゴミなどに分別するのに対し、

遺品回収では、それら前工程をすべて飛ばして、遺品回収、室内清掃(※中には清掃を行わない業者もあり)、遺品処分のみを行います。

そのため、経済的事情などやむにやまれない事情で遺品回収業者に依頼するのであれば、あらかじめ貴重品など重要なものはすべて自分たちで別の保管場所に移動したうえで、他はすべてゴミとして扱っても構わないという状況であれば、申し込まれてもよいかもしれません。

ですが、遺品の分別は大変時間と労力がいる作業になりますし、遺品回収業者は遺品整理業者に比べて遺族に寄り添うことがない分、悪徳業者が多くなることは避けられません。トラックに詰め込むときも乱暴に投げたり、不法投棄、あとからの高額請求もあり得ます。不用品回収後の清掃を行わない業者もいます。ですので、十分に注意の上申し込むようにしましょう。

なお、遺品回収では整理作業をしないため、ワンルームであれば状況次第で2〜3時間程度で終わると言われます。

遺品整理の時期

遺品整理をいつやるか?

今でしょ!と言いたいところですが、タイミングを間違えると不要な争いの原因となります。

遺品は見方を変えれば財産です。

整理する中で銀行通帳が見つかるかもしれません。金の延べ棒が見つかるかもしれません。

ですので、まずはトラブルにならないように手順にしたがって行なっていきましょう。

なお、遺産整理の時期は、必ずしも決まった日和があるわけではありません。
故人の魂がこの世からあの世に向かい成仏するとされる四十九日後が目安ともされますが、とくにこだわりがないのであればそれ以前に行うこともできます。

また、物によっては故人が亡くなって四十九日を待たずにすぐ整理しなくてはならないものもあります。

たとえばそれは、遺産相続など財産に関わるものです。

そして、その際は必ず親族の了承を得るようにしましょう。

了承なしに遺産整理を進めてしまうと、ネコババしたのではと疑われたり後々のトラブルになりかねません。

そうならないためにも形見分けという形で、親族はじめ故人と交友が深かった方を招いて故人の愛用品を渡されると良いでしょう(後述)。

そして、もうひとつ、遺産整理を急ぐ必要があるケースがあります。

それは、故人がアパートで一人暮らしだった賃貸契約の場合、期限までに部屋を管理会社や大家さんに明け渡さなればならないケースです。

もし期日までにの引き渡しが困難であれば、追加の家賃を払って契約期間の延長を申し出る(受けてくれるかは交渉次第)か、遺族や親戚宅に一時的に荷物を移動させるか、トランクルームを借りてその間に引き払って検討するとよいでしょう。

四十九日まで賃貸契約を延長し、それから落ち着いて整理するのもひとつの手でしょう。

自宅で亡くなられた場合は、遺産の配分や財産贈与をしっかり決めてから、揉め事のないように進めていくこともできます。

時間をかけて構いません。

1年と言わず3年後でも5年後でも構いません。

葬儀のあとは心労と各種手続きで大変ですから、急ぐ必要はありません。

むしろ亡くなってすぐに処分してしまうと「薄情だ、遺産目当てだったのでは・・・」と心ない世間から陰口を叩かれることになるかもしれません。

ですが、時間をかければいいというものでもありません。

どこかで誰かが行う必要があることですので、一区切りがついたら少しずつでも期限を設定して行っていきましょう。

遺品整理の手順

では、実際に遺品整理をすると決めたら何をすれば良いのでしょう?

遺品整理には守るべき手順があります。

その手順がこちらです。

  1. 遺言状やエンディングノートの有無の確認
  2. 遺産相続or放棄を検討する
  3. 遺品の捜索と分類(仕分け)
  4. 形見分け
  5. 遺品の処分

では、順にみていきましょう。

①遺言状やエンディングノートの有無の確認

遺産相続するとなれば、真っ先に考えたいのが遺言状の有無です。

遺言状がある場合は、その遺言状が有効であればそれに基本的には従う必要があります。未開封のまま家庭裁判所に提出し、検認してもらいましょう(ただし、公証人が立会いのもとで作成された場合は家庭裁判所への提出は不要となります)。

仮に法的拘束力がなかったとしても故人の意思を尊重することができます。

またエンディングノートの同様です。こちらは法的拘束力はないですが、故人の意思や希望が書かれているのでそれに基づいて今後の計画を立てることができます。

それが相続者間での争いを減らすことにつながりますので、たとえ故人の伴侶であっても勝手に遺品整理に手をつけずに遺言状などを探してから行うようにしましょう。

遺言状が見つからない場合は、相続者間での話し合い、または分配のルールに基づき分配されます。

②遺産相続or放棄を検討する

そもそも論になりますが、大事なことです。
故人の遺産を相続しないのであれば、つまり遺産放棄するのであれば、たとえ相続人であっても遺産整理を一切行ってはいけません。

なぜなら遺産整理は遺産(=金銭的価値のある故人の持ち物)を整理することであるため、故人の遺産を相続することを前提とした作業と見なされるためです。
そのため少しでも遺産整理をしてしまうと、遺産を引き継ぐ意思表明となって、遺産放棄ができなくなってしまいます。

ただし、遺産総額が以下を満たさない場合は、遺産控除額に収まり、相続申告の対象にならないため、相続に関しては考慮する必要はありません。

遺産総額が、

3,000万円+(600万円×法定相続人の数)以下の場合

※2019年9月現在

一方、遺産放棄するメリットがあるのは以下のケースです。

被相続人である親などに借金や債務などのマイナスの財産があり、相続してしまうとプラスの財産を考慮してもトータルとしてマイナスになってしまう場合

つまり、相続すると損をしてしまうケースです。
あるいは、相続トラブルに巻き込まれたくない場合も相続放棄するメリットがあります。

たとえば、最近よくありますが、他の親族が疎遠になっており、自分だけが葬儀に立ち会って実質的にすべての後始末をしなくてはならないということがあります。この場合は、相続放棄を速やかに選択するのが無難となるでしょう。

また、相続の放棄が認められれば、もともと最初から相続人ではなかったという扱いになるため、その後の面倒なことに巻き込まれる心配がない(言われても相続放棄したので関係ないと断れる)ので、財産が残るとしてもそのようなごたごたの懸念があって避けたい場合にも有効です。

なお、ここでいう主な相続財産には以下があります。

プラスの財産

  • 現金、預貯金
  • 有価証券(株式、投資など)
  • 不動産(土地、建物など)
  • 動産(貴金属、自家用車、美術品など)
  • 金額に換算できる権利(貸付金、特許権など)
  • みなし相続財産(死亡退職金、死亡保険金など)

など

マイナスの財産

  • 借金(消費者金融、借入金など)
  • 住宅ローン

など

ただし、仏壇や墓地などの下記のうようなものは相続税の対象外です。

相続税の対象外の財産

  • 墓地や仏壇、仏具、墓石など日常礼拝するもの(骨董的価値があるものを除く)
  • 一定額までの保険金、退職手当金
  • 相続人が国や地方自治体などに寄付した財産

など

これらを踏まえて、相続人である自分が相続を放棄をした方がメリットがある場合は、民法915条に基づき、「自分が相続人であることを知った時から3ヶ月以内に」家庭裁判所に申し立てする必要があります。

申請が通れば「相続放棄申述受理通知書」が発行されて、負の財産について債務者に放棄した旨を証明することができます。

そして、被相続人の死亡から4ヶ月以内に所得税の準確定申告を行う必要があり、被相続人の死亡から10ヶ月までに相続税の申告・納付の義務がでてきます。

なお、相続パターンには以下の3種類があります。

単純承認 プラスの遺産もマイナスの遺産もすべて引き継ぎ相続する場合
※何もしなければ自動的にこの単純承認になります。
限定承認 プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続し、返済後に残るプラスの財産を相続する場合
※家庭裁判所に財産目録と限定承認申請書を相続人全員が承認のもとで相続開始の日(被相続人が亡くなった日)、または相続の事実を知った日から3ヶ月以内に申し込む必要があります。
相続放棄 プラスの財産もマイナスの財産も一切放棄する場合
※家庭裁判所に相続開始の日(被相続人が亡くなった日)、または相続の事実を知った日から3ヶ月以内に申し込む必要があります。
他の相続人の同意を得る必要はありません。相続人自身の判断で申し込み可能です。

ですので、相続放棄するつもりであるのであれば遺産整理をせずに3ヶ月以内に家庭裁判所に申し出ましょう。

そうはいっても相続放棄も遺品整理もしたい場合は事前に弁護士などに相談しましょう。

あるいは、相続問題に精通している遺品整理業者がいますので、そちらに当たってみると良いでしょう。

なお、遺品整理を行うとなった場合は、その費用負担は相続人が負うことになります。

つまり、遺品整理のなかで見つかった故人の資産から支払うことはできませんので、十分注意しましょう。

なお、以下の場合は相続放棄ができません。

  • 遺品整理で遺品を勝手に売却した場合
  • 故人の財産から遺品整理の支払いをした場合

ですので、まずは故人のすべての財産を洗い出しましょう。
その上で、プラスになるのかマイナスになるのかを調べておきましょう。

③遺品の捜索と分類(仕分け)

まずは、家全体の中にある遺品を捜索していきましょう。

重要な書類などは見つからないよう隠されていることもあります。

例えば、洋服ダンスの中、冷蔵庫の中、下駄箱、ふとんの間など貴重品が隠されている可能性がある場所は全部片っ端から捜索してみましょう。

とくに捜索で見つけ出したいものはこちらです。

遺品整理 チェックリスト

銀行の通帳

印鑑(銀行印、実印)

遺言書・エンディングノート

土地の権利書

生命保険関係の証書

年金関係の書類(年金手帳)

有価証券や金融資産に関する書類

宝石、貴金属類

各種契約書や請求書、領収書(賃貸契約、携帯、公共料金)

カード類(クレジットカード、健康保険証、マイナンバーカードなど)

パスポート

金銭的価値があるもの
骨董品
美術品
切手や古銭など
その他コレクショングッズ

これらのものを整理するには法的な手続きを踏まなければなりません。

また、期日が決められていることがありますので、他よりも優先的に対応するようにしましょう。

具体的には、適法な遺言か、遺言がなければ法定相続人で協議して全員の同意を得て作成した遺産分割協議書に基づいて、上記の②に記した財産の分割の事務手続きを進めます。遺産分割協議の時には、後に記す遺品整理で問題が生じないように、遺言に記載されていないものをどう扱うかを、遺産分割協議書に記しておくといいでしょう。
例えば、今後、遺言(または遺産分割協議書)の財産目録に記されていない財産が生じた場合(具体的には遺品を処分して収益を得た場合など)は、○○○○(遺品整理を実際に担当する法定相続人など)にその扱いを一任する、などとすると良いでしょう。

そして、一通りの捜索が終わったら、遺品の分類していきます。

業者に頼まず遺族で行う場合は、ダンボールの箱とマジック、ガムテープを用意しましょう。

大きくは以下の3分類に分けていきましょう。

  • 相続や財産に関わるもの
  • 故人にまつわるもの(形見や思入れの品)
  • 再利用または処分を検討するもの

相続や財産に関わるもの

貴重品や重要品、仕事関係書類などを選り分けましょう。

たとえば、金銭的価値があるものとして、
 宝石
 骨董品
 美術品
 ブランド
があります。

その他、通帳や不動産の権利書、有価証券なども一箇所にまとめて保管するようにしましょう。

故人にまつわるもの(形見の品など)

生前故人が大切にしていたもの、たとえば写真、ビデオ、アルバム、ノート、日記、手紙、その他電子データ(PC、携帯電話、スマホ)などを一箇所にあつめましょう。

その中には遺産に関わる情報も含まれる可能性があるので遺産整理が終わるまでは保管が大切になります。

再利用または処分を検討するもの

再利用できるものは、手元においておくか売却を検討すると良いでしょう。

ですが、なんでも取っておくといつまで経っても片付きませんので客観的にみて処分が必要なものは処分をしていきましょう。

すぐに捨てるべきもの
食品、燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ、ゴミとして出せないもの
再利用または売却できるもの

  • 自動車・バイクなど(名義変更が必要)
  • 家電(冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機)
  • 家具(タンス、ソファーなど)
  • 仏具全般(仏壇、仏像など)
  • 楽器(ピアノなど)
  • 盆栽
  • アクセサリー
  • 衣類(和服、洋服)、パジャマ、スーツ
  • 日用品やコレクション:本(漫画、雑誌)、布団、額、人形、ぬいぐるみ、食器など

必要な物は別の場所に保管しましょう。

業者に任せてしまうと勝手に処分されることもあるので、注意が必要です。

処分の判断に迷うものは即決せずにとっておきましょう。

捨てるのはいつでもできます。ですが、一度捨てたものは戻ってきませんので、迷った時は一時保留。あとで冷静になってから改めて判断するようにしていきましょう。

また、故人の日記や手帳、または携帯やスマホなどの電子データ(デジタル遺品)はあとで必要になるときがやってくるかもしれません。

ですので、捨てずにバックアップをとるなどして保管するようにしましょう。

アルバムやビデオテープなどスペースをとる場合は、電子データ化するのも一つの手です。

④形見分け(手元に残しておくもの、分配するもの)

さきの③遺品仕分けのうち、手元に残しておくものと人に形見分けとして分配するものを選びましょう。

このうち形見分けに関しては特に注意が必要です。

形見分けは故人の希望で生前お世話になった人や友人に趣味となる遺品などをゆずることですが、あとで問題にならないように相続人全員の許可をとっておきましょう。

また、以下の注意点をよく読みとトラブルのないように行っていきましょう。

  • 必ず遺産分割協議を行ってからにする。
  • 基本的に四十九日後に行う
  • 目上の人には形見は送らない
  • 形見は包装しない
  • 高価なものは贈与税対象になるため送らない

⑤遺品の処分と売却

遺品を処分や売却すると決めたら、大きく5つの方法があります。

  • 自治体のルールに従ってゴミの日にだす
  • ゴミ回収業者に依頼する
  • リサイクルショップや買取専門店に買い取ってもらう
  • 遺品整理業者に買い取ってもらう
  • フリマアプリ、オークションやメルカリ出品する
  • 寄付する

自治体のルールに従ってゴミの日にだす

行政の分別ルールに従って、指定日に指定場所に出しましょう。

ただし、可燃ゴミはゴミ袋で最大で5袋くらいが限度ですので、それ以上の場合は、クリーンセンターなど処分場に持っていきます。

処分場での受付時間は決まっており、予約が必要な自治体もありますので、事前に各自治体のホームページや窓口で確認するようにしましょう。

このうち、布団や大型家具などは大型ゴミや粗大ゴミとして回収を依頼する必要があります。またそれらの大型ゴミ回収は月に1度か2度だけであり、一回に出せる量も決められています。

さらに、洗濯機、テレビ、冷蔵庫、エアコンの4品目のリサイクル家電は粗大ゴミとして出せないので家電リサイクル法に基づき適切に廃棄していきましょう。

いずれの場合も、自治体に問い合わせのうえ、一つあたりにつき数千円のリサイクル料金と、回収料金、運搬料金がかかりますのでご注意ください。

自治体が引き取りをしていない場合は専門業者に依頼するか、都道府県の指定引き取り場所リストを調べて指定場所に運びましょう。

ゴミ回収業者に依頼する

自治体が回収を扱ってない場合は、廃棄物処理業者に依頼しましょう。
依頼することで分別して廃棄を代行してもらえます。

自治体が回収を扱ってないものは以下の通りです。

自治体が回収しないもの
・家電リサイクル法対象の4品目(エアコン、洗濯機、テレビ、冷蔵庫)
・パソコン
・大型の楽器(ピアノ、エレクトーン)
・厨房で扱う大型の設備器具
・車関係(バッテリー、タイヤ)
※ただし自治体によって変わります。

これらのものは自治体では回収を行っていません。

ですので、廃棄の場合は専門のゴミ回収業者に引き取りを依頼するか、廃棄施設に連絡して自身でその場まで持ち込む、あるいは、このあと紹介する売却などを検討しましょう。

大量に処分品がある場合は、手間と時間をお金で買いましょう。

リサイクルショップや買取専門店に買い取ってもらう

まだ利用できるものをゴミとして出すのは環境にも負荷のかかることです。

そこで、考えたいのがリサイクルショップなどの買い取り専門店です。

総合買取店では、あらゆるジャンルのものを引き取ってくれますが、高値で売りたい場合は専門の業者に依頼していきましょう。

たとえば、ブランド品はブランドショップに持ち込みのが買い取り金額が高くなりえます。
骨董品であれば古美術商へ、金券類は金券ショップに持ち込むのが一般的です。

ですが、それでは手間と時間がかかりすぎてしまうので、一度に広いジャンルで買い取りをしてくれる総合買い取り専門業者(後述)がおすすめです。

状態がいいものや捨てるにはもったいないものは買い取り専門店や業者に買い取ってもらうことがおすすめです。

本はブックオフ、家電はハードオフ、など地元で探してみると買い取ってくれる業者やお店が見つかります。

とくにおすすめはネットでの買い取り専門店です。

>>>ネット買取専門店「買取プレミアム」

お店に直接持っていくよりも簡単で、相場にあった金額を提示してくれます。

遺品整理業者に買い取ってもらう

遺品売却とは異なりますが、遺品整理業者に遺品を買い取ってもらい、買い取り分を作業代金から差し引いてもらうことができます。

ただし買い取り専門店に比べると高値になりにくいので妥協せずに自分で売るものはとっておきましょう。

高値で買い取ってもらうためには、以下の3点を気をつけましょう。

1、状態を少しでもよくする

同じものでも見た目が良いと高値で買い取ってもらえることがあります。
汚れを拭き取り、磨けるものは磨いたりなど適切な方法で見た目をよくしましょう。
ただし、傷をつけてしまわないように十分に注意しましょう。

2、付属品をつける

保証書、取扱説明書、外箱などがあると査定額が大幅に上がります。

なお、遺品整理業者や遺品買取専門業者が買い取ってくれるものには一例として以下があります。

貴金属 金、銀、プラチナ、レアメタルなど。
指輪やイヤリング、金縁メガネ、金歯や銀歯なども貴金属であれば買い取り可能です
ブランド品や高級時計 バックや財布、高級腕時計など。年代物でもブランドによっては高値で買い取ってもらえます。
骨董品・芸術品・置き物 壺や絵画、版画、掛け軸など。作者や時代がわかると評価額アップを期待できる。
家具 タンス、ソファーなど。民芸家具は高値となりやすい
家電 冷蔵庫、電子レンジなど家電リサイクル法対象商品も買い取り対象です。スマホやパソコンなどはデータ消去ののち引き渡されます。
携帯電話はらくらくホンが高値となる
お酒(未開封のみ) 洋酒などは高値がつくことも。特に有名なのは「ルイ13世」、「ルイ14世」など。
着物 友禅や西陣織、大島紬など、状態次第で高値がつくことも。
仏壇、仏具 魂抜きをした上で買い取りの対象になります。
宝石類 ダイヤモンドやルビーなど。結婚指輪やネックレスなどについているものです
金券類 金券ショップでも取引可
趣味・コレクター商品 切手(シートから切り離されてないと評価アップ)、テレホンカード、古銭、楽器、ゴルフクラブ、釣り具、茶道具、アンティーク人形など。
書籍(古本、新書、漫画) 書籍買取店でも取引可
その他 衣類、ふすま、障子、鉄瓶、象牙細工、高級食器、健康器具、工具など
歴史的価値があるもの 古いおもちゃ、レコード、牛乳瓶のふたなど
家の外にあるもの 車、バイク、農機具

ただし、状態によっては買い取りを拒否されたり、大型のものは別途引き取り料金がかかる場合もあります。

3、すべてを業者任せにしない

実際の相場はいくらなのか、相見積もりを出したりなどして適正価格を知りましょう。
安いと思ったらその場は断る勇気も大切です。

なお、売却を検討しているものに関しては相続人同士で事前に話し合っておきましょう。

勝手に売ったとトラブルにならないように注意が必要です。

バザー、フリマアプリ、オークションやメルカリ出品する

実際のところ、リサイクルショップ等に売るよりも、高値で手放せる可能性が高くなります。

出品では手間はかかりますが、時間がある場合は考えてみても良いでしょう。

状態が良いほど、また希少性が高いほど高額で買い取り手がみつかる可能性が高くなります。

また地元のフリマ、バザーに出店するのも良いでしょう。

寄付する

物に執着しないのであれば、困っている人に寄付をするもの一つの手です。

生前の故人の考えにもよりますが、人様の為に役に立てば故人も浮かばれるものでしょう。

 寄付先の例

遺品整理のやり方

遺品整理には大きく2通りのやり方があります。

  • 自分で遺品整理する
  • 業者に依頼して遺産整理してもらう

実際には、まず相続人が集まり自分たちでできる限り大切な遺品を整理し、その後に業者に依頼するのが一般的と言えるでしょう。

ですが、葬儀後でその気力がない場合には初めから業者に任せることも考えても良いでしょう。

自分で遺品整理をする場合

費用をかけずに行いたい場合は自分で遺品整理を行うことを考えてもよいでしょう。

時間と労力がかかりますが、遺品と向き合う中で故人と向き合う機会となるかもしれません。

ですので、本来は生前整理をしておくことが理想ですが、それがままならないケースも多くありますので、自分で行う遺品整理についてお伝えしましょう。

自分で行う場合は、以下のものを用意しましょう。

準備する服装

・軍手や手袋
・マスク
・厚手の靴下
・スリッパ
・動きやすく、汚れてもいい作業着

準備する資材

・ダンボール
・ガムテープ
・はさみやカッター
・油性マジック
・ゴミ袋
・台車
・運搬用の車(軽トラ、ワゴン車)
・工具(ドライバー、ペンチなど)

そして、先ほどの手順に従って仕分け、処分をしていきましょう。

また、途中まで自分で行い、対応できない分を業者に行うこともできます。

遺品整理業者に依頼する場合

遺品整理の業者には、専門業者もあれば家事全般を行う便利屋もあります。

ですが、便利屋は不用品回収業者と同様、名ばかりの遺品整理の可能性もあるので依頼前に十分内容を吟味しましょう。

また、遺品整理業者の多くは元ホームクリーニング業者であったり、引越し業者など家具の取り扱いや家庭内からの運び出しに精通していることもありますので、大型の冷蔵庫やピアノ、ベット、大きな家具などを運び出せないときには力になるはずです。

業者に依頼するのであれば、まずは見積もりを取りましょう。

遺品整理業者の選び方

遺品整理業者には悪徳業者もいます。

一言で「遺品整理業者」と言っても、実際のところは誰でも無資格で開業できる仕事ですので、中には悪徳業者がいないとも限りません。
たとえば、後からの法外な追加請求、不法投棄などです。
そこで、優良業者かどうかの見極めとして判断材料になるのが遺品整理士の資格を保有している担当者がいるかどうかです。

遺品整理士とは

「一般社団法人遺品整理士認定協会(https://www.is-mind.org/
)」が主催の認定資格であり、その資格保有者をさします。
資格取得のためには2ヶ月間の講座を受講する必要があり、レポート提出が求められます。
その中で遺品整理に関する正しい知識(社会的背景、現状、法律など)、実務的な内容(仕分け、廃棄方法、取り扱いなど)、ご遺族への接遇マナーなどを学ぶ形になりますので、教育が行き届いている分、安心して依頼することができるでしょう。

その他の業者選びのポイント

遺品整理士認定協会の認定を受けた優良業者に依頼することとで安心感につながりますが、その他に、以下の点に注意して信頼できる業者を見つけていきましょう。

  • 利用者の口コミが高評価であること
  • 明朗な料金体系であること
  • 訪問見積もりに応じること
  • 接客や電話対応がよいこと
  • 見積書や領収書の記載が明確であること
  • 不用品を適切に処分した証明として廃棄証明書を発行してくれること

口コミで実際にどのような評価を受けているかを見ることも、客観的な判断基準となるでしょう。
ホームページにお客様の声が載っているか、運営者情報は正確に記載されているか、なども確認しておきましょう。

そして、金額面では、とくに明朗な料金体系であり、トータルでいくらになるのか見積額がその場でわかる業者を選びましょう。ホームページ上でみても曖昧な業者であれば、あとから追加請求の可能性もあるので、申し込みの際は事前に料金をはっきりさせると安心です。

また申し込みの際の電話応対であったり、下見の際の業者の態度をみて自分に合わないと思ったら断ることも大切です。電話ではこと細やかに遺品整理の流れと金額を聞いて、懇切丁寧に回答があるかを確認しましょう。

なお、訪問見積もりを断る業者は、当日に初めて顔を合わせる形になるため実態を知ることができません。当日になって追加請求をしてくる悪徳業者の可能性が高いですので、下見による訪問見積もりを避けようとする業者はこちらから願い下げたほうが無難です。

そして、見積書で事細かに明細が載っているか、領収書は発行してくれるか、廃棄証明書など各種証明書を発行してくれるかを確認しましょう。不用品を適切に廃棄処分するためには、市町村発行の「一般廃棄物収集運搬許可証」が必要ですが、仮になかったとしても委託先の業者が許可証をもっていれば問題ありません。

また、一社で決めるのではなく相見積もりをとってもっとも信頼できると思われる業者に依頼するのもトラブル回避に役立ちます。追加料金が発生する場合はどのようなケースなのか、遺品整理の前に書面で回答をもらうようにしましょう。

遺品整理にかかる費用の決まり方

遺品整理を業者に依頼する際は、一箇所だけで決めるのではなく相見積もりをされると価格面では下げることができます。またおおよその相場を知ることができます。

ただし、下げすぎると業者としても割に合わないことからサービスの質が著しく低下することもあります。

ただでさえ、葬儀にお金を使って懐が寂しいところですが、値下げしすぎてしまわないように正当な金額を払うことも大切です。

なお、費用に関しては業者によって大きく異なりますが、一般的には以下の5つが費用算出の決め手になります。

  • 室内の広さ
  • 建物と駐車場の配置
  • 荷物の量と必要となる人員
  • トラックの積み込みの大きさ
  • 作業日時の指定
  • 追加する有料オプションサービス

では、順にみていきましょう。

室内の広さ

遺品整理を業者に代行依頼する場合、基本的に部屋の広さによってかかる費用が決められます。
あるいは、後述のようにトラックの積み込みの大きさ(台数)で基本料金が決まります。

一般的な相場を以下に示しますのでご参考ください。

室内の広さで見る遺品整理の相場
部屋の広さ(間取り) 料金の相場 作業人数
一軒家 30〜80万円 家の大きさによる
ワンルーム(1R)・1K 2万~13万円 1〜2名
1DK 3万~15万円 2〜3名
1LDK 4万〜20万円 2〜4名
2DK 4万円〜28万円 2~5名
2LDK 5万円〜30万円 3~6名
3DK 5万円〜40万円 3~7名
3LDK 7万円〜70万円 4~8名
4DK以上 7万円〜80万円 4~10名

※料金が大きく異なるのは、遺品の量や、部屋の階数、分類の細かさ、作業人員の数、そして遺品整理業者によって提示される金額が異なるためです。

この室内の広さに基づく算出方法は、遺品の量に関わらず部屋の広さで決まるため遺品が多い場合に適した算出方法と言えるでしょう。

この金額には、以下の料金が含まれます。

  • 見積もり料金
  • 事前打ち合わせ料金
  • 遺品の買い取りおよび処分料金
  • 遺品の仕分け料金
  • 家具移動の際の養生料金
  • トラックへの荷物積み込み料金

ただしこちらは目安です。料金に幅があるのは、このあと後述するように片付ける遺品の量の多さや室内の状態(ゴミ屋敷状態かなど)によって異なるからであり、場合によってはそれ以上の料金がかかることもあります。

建物と駐車場の配置

アパートやマンションの場合、部屋は何階にあるのか、建物にエレベータがあるのか、駐車場から建物の入り口までの距離が近いか、部屋からトラックまでの移動距離などによっても料金は変動します。また、引越しとして移動先がある場合はその場所までの距離によっても金額が変わってきます。

荷物の量と必要となる人員

荷物の量が多くなればそれだけ必要となる人員も増えるため、人件費で料金が値上がります。ほとんど物がない部屋とゴミ屋敷では、ゴミ屋敷の方が人員が必要になるのは当然です。

トラックの積み込みの大きさ

また、トラックを利用すればそのトラック単位(大きさと台数)で料金が決められる方式もあります。

トラックで言えば、1トンで2〜5万円程度、2トントラックで3〜5万円程度が相場です。

1トンはみかん箱で50箱程度です。

このトラックの積み込みの大きさによる算出方式は、部屋の大きさに関係ないため、荷物が少ない場合に適したサービスです。ただし、少しでも荷物量がオーバーしてしまうと、もう1台分トラック使用料金が発生しますので十分に注意しましょう。

作業日時の指定

申し込みから作業開始までの期間が少ない場合、業者のスタッフ人員が増えるため費用が割高になります。ですので、急ぎでなければ「来月までにお願いします」などゆとりを持って依頼するようにしましょう。

追加する有料オプションサービス

さらには、遺品整理後の遺品の処分やエアコンの取り外し、ハウスクリーンニングなどのオプションを申し込むとさらに追加で料金が発生します。

そちらに関してはこのあとの「遺品整理のサービス内容」でお伝えしていきますので、事前にオプションが含まれているのか別料金なのかを確認するようにしましょう。

遺品整理のサービス内容

遺品整理サービスにはただ遺品を整理するだけでなく、他にも様々なサービスをかねています。

そのうちの代表的なものをご紹介しましょう。

遺品の分別サービス

遺族に残すものと廃棄するものを分けてくれます。

遺品の買取サービス

買取査定があるものを買い取ってくれます。

不用品の処分サービス

適切な方法でルールに基づき処分してくれます。

遺品の供養サービス

仏壇や仏具、仏像、あるいは人形などを手放したい場合、一般には買い取りという形をとることになりますが、そのまま引き渡したり、廃棄してはバチが当たると考える方も多いかと思います。実際のところは人それぞれの考えによるところもありますが、心配の場合にぜひ検討したいのが魂抜きとお焚き上げによる供養です。
魂抜きはお寺や神社で対応してくれることが多いですので、まずは相談してみましょう。

ただし、買い取りの場合は、魂抜きしていないものは引き取ってくれないこともあります。

各種手続き代行サービス

遺品に関することで、保険解約や手続きなどを必要な際に代行してくれます。

室内のハウスクリーニングサービス

室内清掃という形で室内の汚れや匂いをクリーニングしてくれます。

賃貸契約で現状に戻す必要がある場合は依頼されると良いでしょう。

一例として、このようなことも依頼によっては対応してくれます。

  • カビ取り
  • 部屋の消臭
  • 油汚れやシミ汚れ取り
  • 水アカ落とし
  • 床やフローリングの清掃
  • 生活家電の臭い取りやクリーニング
  • 害虫駆除

これらは別料金として払う必要になるのが一般的です。

これらは業者によって異なります。

また、状況によっては以下の特殊清掃を行ってくれる業者もいます。

特殊清掃について

一人暮らしの高齢者をはじめとする孤独死、自殺、殺人事件、またはその他の原因で自宅やアパートで亡くなった際に、部屋の中が血液や体液で汚れた際に現状復帰するための清掃を特殊清掃といいます。

通常の清掃では拭いきれない血痕や体液を、特殊技術(オゾン消臭や、特殊調合による薬剤散布など)によって除去し、死臭や異臭などを消臭し現状復帰を行います。

そのほかにも汚物の除去、害虫除去、消毒、清掃なども行ってくれます。

遺品整理を行っている不用品回収業者もこの特殊清掃を行っていることもあります。

業者依頼でのサービスの流れ

プロの遺品整理業者に依頼する場合、以下の手順で遺品整理が行われます

業者への依頼 電話、またはお問い合わせフォームなどから業者に遺品整理を依頼します。
作業量が少ない場合はその場で見積価格を提示してくれますがが、電話だけで見積もりを出すとあとで追加料金を請求される可能性が高くなるので、電話見積もりだけで契約を急かす業者は避けた方が無難でしょう。
作業量が多い場合は現地調査で下見して算出してくれることもあります。
その際は業者と下見の日時を決定していきましょう。
業者との打ち合わせ 遺品整理に必要となる情報を業者に伝えていきます。部屋の広さ、間取り、家財の量、処分品の分量、捜索品の有無などです。ヒアリングを通して、作業時間や見積もり金額、買取品の査定額、必要な費用、必要な作業人員が決定されて伝えられます。
なお、見積もり金額に「別途」の記載がある場合は、何が別途料金になるのかを確認しましょう。
作業依頼(契約) 見積もり価格に納得できるのであれば、正式に依頼として契約になります。
下見に来ても契約をしない限りは断ることができます。
また見積額の他にあとから追加料金が発生しないかを事前に確認しましょう。
遺品整理作業 指定日に業者が現地訪問し、仕分け、処分品の分別(可燃、不燃、一般廃棄物、産業廃棄物など)、梱包、搬出、清掃などの作業を行います。
エレベータがあれば搬送で傷つけないよう養生されます
時間としてはワンルームで2〜3時間
2LDK以上で6〜8時間といったところです。
長くても1日をみておくと良いでしょう。
料金の支払い 全ての作業が終了したら、料金を支払います。

作業当日までにやっておきたい準備

いざ遺品整理を業者に頼むと決めたなら、できるだけスムーズに作業が進むように以下の準備をしておきましょう。

1、見積もり金額のお金を準備しておく
当日すぐに支払えるように事前に現金または、クレジットカードや銀行振込に対応しているのであればそちらを用意しましょう。(支払い方法は、事前確認をオススメします。)

なお、支払いは全ての作業が完了してからになります。
作業が適切に行われたか、掃除まで終わっているかなどを隅々までチェックし、作業にやり残しや不備があればその旨を伝えましょう。

2、作業前の様子をカメラに納めておきましょう
こちらは業者がやってくれることもありますが、トラブル防止のためカメラ(スマホでも可)をお持ちであれば作業前の様子を残しておくと良いでしょう。

3、電気、水道の確認
遺品整理での仕分け、回収、処分、搬出後に簡易清掃にて電気、水道を使うことがあります。賃貸契約などで電気や水道が止まっている場合は開通するか、事前にその旨を業者に伝えるようにしましょう。

4、業者に作業内容を明確に伝える
故人に遺言書やエンディングノートなども参考に、手をつけないで欲しい箇所、探して欲しい遺品、などを伝える準備をしましょう。必要に応じて、書面で渡すことで誤処分などのリスクを減らすことができます。

なお、立会いは必須ではありません。
ですが、立ち会えるのであれば立ち会った方がその場で判断できることと、業者に不適切があれば指摘できる点で安心です。
立会いが難しいのであれば、作業前と作業後の写真を撮ってもらうなどで報告をしてもらいましょう。

遺品整理業者の費用を安くするには

遺品整理に何十万円もかけられないと思われる方も多いのが実情でしょう。

ですので、できる限り費用を抑える秘訣をご紹介しましょう。

⓪生前整理をしておく(後述、Q&A参照
できればこれが理想です。ですが、生前整理をできていなかった場合は以下の方法で費用をさげることを考えてみましょう。

①セットプランではなく不要な項目を削る
セットプランでは不要なものも含まれていることがあります。
ですので、見積もりの段階で不要なものを断り、必要なものだけを受けると良いでしょう。

②高く買い取ってもらえる場合は遺品買い取りで料金を差し引いてもらう
遺品の種類によっては専門店などで直接売った方が高く買い取ってくれることもありますが、納得できる金額が提示されたのであれば、査定額分を作業代金から差し引いてもらいましょう。

③できることなら自分たちでできる限り整理しておく
肉体的、時間的にゆとりがあるなら自分である程度は整理や廃棄すると良いでしょう。
その上で業者に任せたほうが楽な部分を依頼するのが得策です。
ですが、肉体的、時間的ゆとりがなく金銭的にゆとりがあれば初めから業者に依頼するのもひとつです。

④相見積もりを出す
1社で決めると相場観がわからず、高い金額で契約していまうかもしれません、
賃貸契約の場合、引き渡しなどに期限があるかもしれませんが、できれば3社から4社に相見積もりを出してその中でもっとも信頼でき金額が良心的な業者に依頼すると良いでしょう。
なお、自宅まで出張してもらう場合は、出張見積もりまでが無料であることを必ず確認しましょう。怠ると出張費を請求されることがありえます。
※万が一、見積もりをしただけで契約を迫る業者がいたとしたら信頼に値しないため、本契約せずきっぱり断りましょう。

遺品のトラブルと注意点、対策

遺品整理に関するトラブルでもっとも多いのは、悪徳業者による法外な追加料金請求です。
また、そうでなくても捨てるつもりがないものを誤って遺品を処分してしまう誤処分があります。

また、遺品整理の段階で物品や金品を盗んだりネコババして転売するケースもあります。

他にもこのようなトラブルがあります。

  • 見積もりの回答に難色を示すと悪態をつく
  • 遺品を不当に安い価格で買い取られる
  • 引き取った遺品の不法投棄
  • 遺品を粗末に乱暴に扱う

また金銭だけを受け取って正式なやり方を通さない、詐欺まがいな行為もあります。

そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、遺品整理には可能であれば複数人で立会い、必要に応じてはデジタル機器で証拠をとるようにしましょう。

その悪質業者を見抜くために、以下の点を気をつけましょう。

  • 家庭系一般廃棄物収集運搬の許可証を持っているか、または委託しているか
  • 古物商許可番号をサイト公開してるか
  • ネット上での口コミや評判はどうか

遺品整理は一般家庭で行われますが、産業廃棄物の廃棄許可だけを得ている事業者では、一般家庭の廃棄ができないため、不法投棄のおそれがあります。

ただし、許可証をもっていなくても委託で受けている場合は例外です。

古物商許可番号をサイト公開していない事業者の場合、転売して利益を得ている可能性があります。この2つは必ずしも許可がなければならないものではありませんが、信頼性の一つの目安として確認されると良いでしょう。

また、業者以外とのトラブルには、形見分けでのトラブルもあります。
形見分けとは生前お世話になった人に故人の遺品を分け与えることですが、誰がどの遺品を引き取るのかで争いやトラブルが起きがちです。それというのも遺品のなかには金銭的価値があるものが含まれるからです。
ですので、価値ある形見分けを受け取ったら他の相続人はその半分または決められたパーセントの金額を請求することができます。

そして、相続について
相続人が複数人いるのであれば、遺品整理は一人で行わず、必ず相続者全員が集まって行うようにしましょう。それは金銭の分配を巡って不要な争いを生み出さないためです。

そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、生前から価値があるものを生前贈与しておくのも一つの手です(後述)。

悪徳業者の対策

悪徳業者に引っかからないために気をつけるべきこと

それは、ホームページの見栄えや、相場に比べて激安料金を鵜呑みにするのではなく、信頼できる業者か疑うことです。

相手は騙すためには、他の詐欺と同様、最初はニコニコして誠実さをアピールしてきます。ですが、それは本質ではありません。

優良業社は、サイトの見た目が悪くても常に迅速丁寧で、明確な料金体系を示してくれます。一方、悪徳遺品整理業者は、大雑把な費用の提示しかしません。

片付けセットで一式〇〇円といった形で依頼者と契約をし、作業後に高額な追加料金の請求をしてくるケースも報告されています。とくに、何気なしに片付け当日に「これもお願いします」と依頼するとオプション料金として請求されることもあります。

また、遺品整理の中で見つかった銀行通帳や現金などを遺族に隠したまま懐にいれてしまうケースもあります。また遺品に価値がないから処分しますね、という形で引き取り、のちに本来の価格で転売するケースも報告されています。

ですので、悪徳業者に依頼することがないよう、自身で防衛する他ありません。ひとつの目安としては、見積もりのときにお仏壇やなければ部屋に手を合わせるかどうかです。
ただ淡々と作業を行う業者であれば、遺族のことをいたわることなく仕事の一貫としてしかみていない可能性がありますので、本契約前に断るようにしましょう。

あまりに悪質なケースであれば警察に通報も必要です。

またスマホやパソコンには故人の残した様々な情報があり、悪徳業者はそれを復元してデータから得た情報で遺族を脅したりなども考えられますので、デジタル遺品は決して業者に渡さず、適切な方法で処分しましょう。

そして処分前に、デジタル遺品内を一通り確認しておきましょう。

もしかしたら家族が知らないところで作った故人のネット銀行の口座情報がパソコン内に残っているかもしれません。
あるいは、スマホやパソコンでの有料課金の契約があるとそのまま延々と料金引き落としが続くことになりかねません。

ですので、デジタル遺品を廃棄する前に中身を一通り確認してからにし、パスワードなどはエンディングノートに残しておくことが大切になります。

遺品整理 よくある質問Q&A

生前整理はした方がいいですか?

はい、親子共に負担を減らすためにも生前整理をしておくことをおすすめします。

特にパソコンやスマホなどのデジタル遺品になりえるものは、事前にログインできるようパスワードを確認しておくことも大事になります。

贈与税に関しては、年間110万円までの贈与であれば税金はかかりません。ですので、その額の範囲内で年間少しずつ贈与しておくことも相続税を軽減する一つの手になります。(※年間110万円を超えた場合は申告が必要です。)

生前整理でやっておきたいこと

  • 重要書類の位置と内容の確認
  • 貴重品(銀行通帳、キャッシュカード、マイナンバーカード、実印、保険証、運転免許証、お薬手帳など)
  • パスワード一覧表
  • その他契約書類

そして、エンディングノートを作っておきましょう。
その1冊を見れば死後も残された家族が路頭に迷わないようにしてあげられます。

エンディングノートに記しておきたい内容

  • 資産に関する情報
  • 契約しているサービスの内容
  • 希望の葬儀について
  • 遺品の取り扱いについて
  • その他、メッセージなど

またこれとは別に遺言書を書いておきましょう。
遺言書には、

  • 自筆証言遺言
  • 公正証書遺言
  • 秘密証書遺言

この3つがありますが、公正証書遺言では遺言状の原本が公正役場に保管されるためもっとも安全で安心の保管方法となります。

なお、自筆証書遺言はこれまで、本人が自宅のどこか(仏壇の下、金庫など)に保管するか、親族、弁護士等の第三者に保管していただく必要がありました。また、亡くなった後は、家庭裁判所に持参して開封し、内容を確認して検認の手続きを経て有効とする手続きが必要で、どの財産を誰に遺贈するかが明確でないなどの理由から、検認の審査の段階で遺言が適法ではないと判断される事例も報告されています。

この他高齢化の進展もあり、2020年7月から、各地の法務局で自筆証書遺言の保管を申請できることになります。この場合、遺書を書いた方が亡くなった際の検認の手続きは不要となります。この申請の段階で適法かどうかを法務局の職員が確認するので、万一なくなった際に、遺言が適法でなかったことに初めて気がつく、ということはなくなります。

なお、従来どおり、自宅などに保管することや、本人が書き替えたい場合に書き替えることは可能です。(法務局に保管してもらった場合は、その都度新しい自筆証書遺言の保管の申請をする必要があります。)

なお、死後に見られたくないデジタルデータは、生前のうちに削除するか、堅牢なパスワードを使って本人以外に開封できないよう(あるいは不可視に)する、あるいは、指定した期日がきたらデータが自動削除される期限付きソフト、いわゆる「遺言ソフト」を導入しておきましょう。

遺品整理についてよくわかる書籍や映画などはありますか?

こちらがおすすめです。

漫画:命の足あと~遺品整理業社ヒューマンズ~
命の足あと/Amazon

>>>Amazonで見る
概要:遠い親戚の死によって依頼主側だった主人公が、遺品整理業者に就職し遺品整理を通して命に向きあるストーリーです。全14巻

漫画:DEATH SWEEPERS ~遺品整理会社~
DEATH SWEEPERS ~遺品整理会社~/Amazon
>>>Amazonで見る

漫画:不浄を拭うひと
不浄を拭うひと/Amazon

>>>Amazonでみる
概要:特殊清掃についてリアルにわかる漫画です。全4巻

映画:アントキノイノチ

概要:2011年の映画、主演は、岡田将生、榮倉奈々の二人です。
遺族の抱えるそれぞれの供養のカタチと恋愛も含んでおり、切なさもある作品です。
こちらの映画をみることで遺品整理業者の心の葛藤と、遺品に込められた遺族への故人の愛を感じられます。
なぜ映画のタイトルが「アントキノイノチ」なのかは最後の15分前を見ればわかります。

書籍:ある日突然オタクの夫が亡くなったら?
ある日突然オタクの夫が亡くなったら?/Amazon

>>>Amazonでみる
概要:漫画と解説が交互に組み込まれて大変共感を得られる作品です。
ある日突然オタクの主人がなくなったら何をすればいいのか、ご主人が存命であれ亡くなられたのであれぜひ読んでおくことでいざというときに安心できる一冊です。
葬儀、告別式、法要から役所での手続きの仕方、お金に関する解約チェックリスト、お墓のこと、相続のこと、遺族ケアとしての遺族年金のこと、そして遺産整理全般のこと、さらに最後ま一巡して生前にやっておくべきことを教えてくれます。

書籍:実家の片づけ方
実家の片付け方/Amazon
>>>Amazonでみる
概要:この1冊で生前整理(生前の片付け)から相続、遺品片付けまでを一通りカバーできます。
生前からいかにして親に寄り添いながらも片付けをし整理整頓し物を減らしていくかから、
相続に関する一通りの知識、自分で遺品整理をする場合の留意点、また遺品整理業者の選び方から今回この記事で扱っているような不用品回収業者のメリットデメリット、注意点を語っています。

どうしても捨てられません。

捨てることに罪悪感があるのでしたら、故人の作品などを写真に撮って画像データを残しておくという方法があります。それでしたらかさばりませんし、印刷して部屋にその1枚を飾っておくこともできます。

デジタル遺品どうしたらいいいですか?

パソコンやスマホ内に残されたデータであったり、故人のSNS(フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなど)やブログなどの情報をどのようにしたらいいのか?
それは、パスワードがわかったとしても家族であれ故人のアカウントに勝手にログインすることは規約違反になり得るので、運営情報を参考にして直接運営会社に問い合わせてみましょう。

フェイスブックの場合は「追悼アカウント」に移行してくれます。
>>>フェイスブックの追悼アカウント

インスタグラムも「追悼アカウント」に移行してもらえます。
>>>インスタグラムの追悼アカウント

ツイッターでは亡くなられた方のアカウントは削除してもらえます。
>>>ツイッターの追悼アカウント

またパソコン内には故人の残した画像データ(写真)や、メールやSNSのやりとりの履歴、知人の連絡先情報、ネット銀行の口座情報、など機密性が高い情報が含まれてるものです。

とはいえ、故人が亡くなったあとは遺族が確認するものになりますので、データを削除せずに廃棄すると個人情報漏洩などで訴訟の原因にもなりえますので、処分するのであればパソコンそのものを初期化するなど適切に処分しましょう。

それは外付けハードディスクやUSBなどにおいても同様です。

また、パスワードがわからずパソコンにログインできないなどの場合は、デジタル遺品専門の業者に依頼することができます。
ただし、気をつけなくてはならないのはその業者が本当に信頼できるかどうかです。個人情報を抜き取って悪用しないと確信できるのであれば依頼することも検討してみてはいかがでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

ここまで遺品整理のやり方について一通りをみてきました。

遺品整理で迷った時は改めてこの記事を読み直して、納得できる遺品整理を行っていきましょう。

そして、途中でお話した遺品買い取りはゴミとして捨てる前に、ぜひ活用したいサービスです。それは単純に金銭だけの問題ではなく、故人が愛用してきたものをゴミではなく他の必要な人に届けるための現代にあった仕組みだからです。

当サイトでは、信頼と実績のあるこちらの遺品買い取りサイトをご紹介しています。

その遺品買い取りはこちらになります。
>>>ネット買取専門店「買取プレミアム」

こちらのサービスでは日本全国どこでも対応できます。
女性スタッフが在籍していますので、男性が来るのはちょっと…という場合はお伝えするとそのように手配してくれます。

この記事があなたの遺品整理のお役に立てたのでしたら何よりです。

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