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実は今葬儀にも大きな変化が起きています。ひとつは「家族葬」という葬儀の小型化・個人化という大きな流れ、そして従来の仏教式の葬儀にとらわれない自由な葬儀が増えてきています。

自身の葬儀を考える上で大事なことを考えてみましょう。

現代のお葬式の大きな流れ「家族葬」

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進む葬儀の小型化・個人化

地域差などもありますが、最近では50名を超える一般的な葬儀よりも、家族・親戚・親しい友人のみで葬儀をする小規模な「家族葬」の割合の方が多くなっている傾向があります。

家族葬が増えている事情は「葬儀に呼ぶ人がいない」「呼ぶ人はいるけど身近な人だけでやりたい」ということが背景にあります。いずれも大家族から核家族へ、地方から都市へという社会の流れの中で地域などの共同体から個人へと社会自体が変化していることが要因と言えます。

また、従来のように葬儀と比べ、経済的・心理的な負担を軽減できるということが、急速に増えている理由と言えます。

呼ぶのは家族だけ?

「家族葬」という厳密な葬儀方式があるわけではなく、従来の葬儀に呼ぶ人を限定する葬儀を広く「家族葬」と呼んでいます。多くの場合、家族や親戚のみで行うことが多いので家族葬という呼び名が定着しましたが、もちろん親しい友人・知人も呼ぶこともできます。

したがって、家族葬が増えてきているということは、葬儀を親しい人で小規模に行う人が増えてきていると捉えるべきでしょう。

サル最近の葬儀のキーワードは「家族葬」です。
この流れは今後も増えていくと思われ、従来の葬儀が「大規模葬」のような括りになるのではないかと個人的には思います。

進む葬儀の自由化「直葬」「一日葬」「自由葬」

葬儀は9割以上が仏教式で行われていると言います。通夜式から始まり、告別式・火葬・繰り上げ初七日法要など、お葬式の進行は仏教式に則ったモノです。

ですが、最近では無宗教葬、また無宗教とは言わないまでも仏教式の一部を省略する形で葬儀を行うケースも増えてきました。
一番極端な例は「直葬」で葬儀一切を省略し、すぐさま火葬します。火葬の際に僧侶に炉前読経してもらうこともあります。
また、通常の葬儀日程から通夜のみを省略した「一日葬」は、家族葬の流れで通夜式が必ずしも必要ではないという考えです

あるいは、葬儀に個人の好きだった音楽を流したり、無宗教の立食方式にしたりなど、仏式にとらわれず葬儀を故人にあった「自由葬」という考え方も増えてきています。

お墓も変わる 散骨・樹木葬・永代供養

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葬儀だけでなく、お墓のあり方も変わろうとしています。「◯◯家の墓」など、「家」の墓を代々受け継いでいくことが基本でしたが、現在は墓地の継承者がいない・全国を転々とするのでとても管理できないなど、墓の継承問題が出てきています。

最近では家族に代わり、寺院や霊園が管理する永代供養墓などが人気が出てきています。個別の墓があるタイプや、合祀するタイプなど様々で、費用もお墓を建てるよりも安く済みます
墓の在り方の変化という点では自然葬の一つの樹木葬というものもあり、墓石の代わりに木を墓標とするものです。

また、お墓そのものを作らないという方向では、散骨というものが注目を浴びています。散骨は主に海に散骨する海洋散骨が主で、お墓を作ってそこに埋葬するよりも遺骨を自然に返したいという自然葬の考え方が広まっていると言えます。
自然葬の考え方でスケールが大きいものでは宇宙に散骨する宇宙葬というユニークなものもあります。

墓を作らない・あるいは散骨をすると当然墓標がなく、それでは寂しいという人は手元供養というものがあります。家においておける容器や、身に付けるアクセサリーなどにするものです。
散骨などをする際は、手元供養用に分骨しておくことが必要です。

新しい葬送の課題

トラブルを避けるために理解を得ておく

中には小規模な葬儀を「みっともない」「世間体に悪い」と考える人もいて、親戚などとトラブルになることもあります。
また、家族葬などで「何で呼んでくれなかったんだ」と言われることもあるでしょう。
特に家族だけで葬儀を行ったことを報告したら、後日個別に弔問にきて対応に追われて逆に忙しくなることもあります。

これらの新しい葬送を行う場合に大切なのは、周囲にしっかりと説明し理解を得ることです。

宗教儀式を省いた場合、菩提寺に納骨を断られる場合がある

古くから付き合いのあるお寺・先祖代々のお墓があるお寺がある場合は、これらの新しい葬送を行う際には必ず相談する必要があります。

菩提寺はあくまで仏教のお寺です。そしてお寺の実情として、葬儀の際のお布施で成り立っている部分もあります。
無宗教葬で、あるいは葬儀の一部分を省略して行うことはお寺にとってはあまり都合の良いことではなく、納骨を断れる場合があります。

なので、葬儀の際は必ず菩提寺に自分が開く葬儀で納骨できるかどうかを確認する必要があります。

サルからの一言

サル

家族葬の件数はとても増えており主流となりつつあります。その流れの中で、従来の葬儀にとらわれない自由な葬儀へと発展していっているのが最近の傾向です。
こんな中で増えているのが親戚や菩提寺とのトラブルで、考えの違いや宗教儀式を省くことへの理解が必要です。
例えば菩提寺はあるが火葬のみの直葬にしたい場合、「菩提寺と相談した結果、折衷案で炉前読経だけはしてもらう」ということがあります。

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https://memories-in-time.net/wp-content/uploads/2015/03/osoushiki-now-1024x576.jpghttps://memories-in-time.net/wp-content/uploads/2015/03/osoushiki-now-150x150.jpgおさるお葬式の種類を知りたい
実は今葬儀にも大きな変化が起きています。ひとつは「家族葬」という葬儀の小型化・個人化という大きな流れ、そして従来の仏教式の葬儀にとらわれない自由な葬儀が増えてきています。 自身の葬儀を考える上で大事なことを考えてみましょう。 現代のお葬式の大きな流れ「家族葬」 進む葬儀の小型化・個人化 地域差などもありますが、最近では50名を超える一般的な葬儀よりも、家族・親戚・親しい友人のみで葬儀をする小規模な「家族葬」の割合の方が多くなっている傾向があります。 家族葬が増えている事情は「葬儀に呼ぶ人がいない」「呼ぶ人はいるけど身近な人だけでやりたい」ということが背景にあります。いずれも大家族から核家族へ、地方から都市へという社会の流れの中で地域などの共同体から個人へと社会自体が変化していることが要因と言えます。 また、従来のように葬儀と比べ、経済的・心理的な負担を軽減できるということが、急速に増えている理由と言えます。 呼ぶのは家族だけ? 「家族葬」という厳密な葬儀方式があるわけではなく、従来の葬儀に呼ぶ人を限定する葬儀を広く「家族葬」と呼んでいます。多くの場合、家族や親戚のみで行うことが多いので家族葬という呼び名が定着しましたが、もちろん親しい友人・知人も呼ぶこともできます。 したがって、家族葬が増えてきているということは、葬儀を親しい人で小規模に行う人が増えてきていると捉えるべきでしょう。 最近の葬儀のキーワードは「家族葬」です。 この流れは今後も増えていくと思われ、従来の葬儀が「大規模葬」のような括りになるのではないかと個人的には思います。 進む葬儀の自由化「直葬」「一日葬」「自由葬」 葬儀は9割以上が仏教式で行われていると言います。通夜式から始まり、告別式・火葬・繰り上げ初七日法要など、お葬式の進行は仏教式に則ったモノです。 ですが、最近では無宗教葬、また無宗教とは言わないまでも仏教式の一部を省略する形で葬儀を行うケースも増えてきました。 一番極端な例は「直葬」で葬儀一切を省略し、すぐさま火葬します。火葬の際に僧侶に炉前読経してもらうこともあります。 また、通常の葬儀日程から通夜のみを省略した「一日葬」は、家族葬の流れで通夜式が必ずしも必要ではないという考えです あるいは、葬儀に個人の好きだった音楽を流したり、無宗教の立食方式にしたりなど、仏式にとらわれず葬儀を故人にあった「自由葬」という考え方も増えてきています。 お墓も変わる 散骨・樹木葬・永代供養 葬儀だけでなく、お墓のあり方も変わろうとしています。「◯◯家の墓」など、「家」の墓を代々受け継いでいくことが基本でしたが、現在は墓地の継承者がいない・全国を転々とするのでとても管理できないなど、墓の継承問題が出てきています。 最近では家族に代わり、寺院や霊園が管理する永代供養墓などが人気が出てきています。個別の墓があるタイプや、合祀するタイプなど様々で、費用もお墓を建てるよりも安く済みます。 墓の在り方の変化という点では自然葬の一つの樹木葬というものもあり、墓石の代わりに木を墓標とするものです。 また、お墓そのものを作らないという方向では、散骨というものが注目を浴びています。散骨は主に海に散骨する海洋散骨が主で、お墓を作ってそこに埋葬するよりも遺骨を自然に返したいという自然葬の考え方が広まっていると言えます。 自然葬の考え方でスケールが大きいものでは宇宙に散骨する宇宙葬というユニークなものもあります。 墓を作らない・あるいは散骨をすると当然墓標がなく、それでは寂しいという人は手元供養というものがあります。家においておける容器や、身に付けるアクセサリーなどにするものです。 散骨などをする際は、手元供養用に分骨しておくことが必要です。 新しい葬送の課題 トラブルを避けるために理解を得ておく 中には小規模な葬儀を「みっともない」「世間体に悪い」と考える人もいて、親戚などとトラブルになることもあります。 また、家族葬などで「何で呼んでくれなかったんだ」と言われることもあるでしょう。 特に家族だけで葬儀を行ったことを報告したら、後日個別に弔問にきて対応に追われて逆に忙しくなることもあります。 これらの新しい葬送を行う場合に大切なのは、周囲にしっかりと説明し理解を得ることです。 宗教儀式を省いた場合、菩提寺に納骨を断られる場合がある 古くから付き合いのあるお寺・先祖代々のお墓があるお寺がある場合は、これらの新しい葬送を行う際には必ず相談する必要があります。 菩提寺はあくまで仏教のお寺です。そしてお寺の実情として、葬儀の際のお布施で成り立っている部分もあります。 無宗教葬で、あるいは葬儀の一部分を省略して行うことはお寺にとってはあまり都合の良いことではなく、納骨を断れる場合があります。 なので、葬儀の際は必ず菩提寺に自分が開く葬儀で納骨できるかどうかを確認する必要があります。 サルからの一言 家族葬の件数はとても増えており主流となりつつあります。その流れの中で、従来の葬儀にとらわれない自由な葬儀へと発展していっているのが最近の傾向です。 こんな中で増えているのが親戚や菩提寺とのトラブルで、考えの違いや宗教儀式を省くことへの理解が必要です。 例えば菩提寺はあるが火葬のみの直葬にしたい場合、「菩提寺と相談した結果、折衷案で炉前読経だけはしてもらう」ということがあります。