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最近のお墓事情と新しい供養の形について紹介します

最新のお葬式事情

私が執筆しました

中野良一

ご先祖様の大切さを今に伝える石屋さん。
皆さんにお墓や石に馴染んでいただけるような楽しくてためになる情報発信を心掛けています。
石の街、茨城県桜川市在住、1級お墓ディレクターや土木施工管理技士、建築石材アドバイザーなどの有資格者。

 

今回この記事では、以下の最新のお葬式事情新しい供養の形をご紹介します。

  • オートメーションで管理されたロッカー式マンション型の永代供養墓
  • 開放的な空の下でセレモニーの中、美しいブルーオーシャンの海への散骨
  • 情緒溢れる桜舞い散る景色の中で、故人への記憶に想いを馳せる桜葬(樹木葬)
  • 故人の遺骨をダイヤモンドに!いつまでも故人と一緒にいることができる手元供養
  • ロケットで遺骨を打ち上げるスケール壮大な宇宙葬

オートメーションだったり、海、桜と自然を感じられたり、とても魅力的な言葉が並んでいますよね。

最近は、高齢者に向けての終活ビジネスが花盛りで、心惹かれるような新しい供養の形が提案されています。

その反面、従来のお墓を建てる人の割合が少なくなり、墓じまいをされる方も少なくありません。

お墓ばなれの原因は、都市部への人口の一極集中による核家族化、少子高齢化、跡継ぎがいないなどの社会背景の変化と、価値観の多様化があげられます。

 
その一方で、様々なアンケート結果を見ると散骨希望者が3~5割近くにものぼるのに、現実には亡くなった方の1~数%しか散骨されていないという事実もあります。(「心が軽くなる仏教とのつきあいかた」 勝 桂子 啓文社書房)

「散骨でいい」と思っていながらも、いざとなるとご遺骨を海や山に撒くのは忍びなく、供養の心を大切にする一面も見られます。

その辺りに着目しながら、現代のお墓事情について、このあと説明をしていきます。

なぜ、供養の多様化が進んでいるの?

従来の石でできたお墓は、先祖代々続く「家」という単位で考えられ、親から子へと受け継がれていくものでした。

しかし、近年は、社会背景の変化もあり少々事情が変わってきています。

都市部への人口の一極集中により核家族化が進み、生活様式が変わりました。

少子高齢化が進み、跡継ぎのいない家庭も増えてきています。

そういった理由から、お墓の単位が「家」から「家族・個人」へと移ってきて、従来の継続性を前提としたお墓のシステムが崩れ始めています。

石でつくられたお墓でも、昔ながらの和形の墓石から、洋型が増え、より個性を表せるデザインを重視したお墓も増えてきています。

洋型のお墓

お墓に予算を掛けられない

生老病死といいますが、老いて亡くなるまでには、医療や介護の問題が出てきます。

例えば、3年間、病院で闘病生活をした末に亡くなった場合、医療費がふくらみ経済的にも相当な負担になります。

日本人は世界的にみても長寿ですが、その分の資産も残しておかなければなりません。

切実な事情として将来への不安から、お墓にあまりお金を掛けられないという実情があります。

また、最近の消費者は、自分で価値があると思うものにはお金を使いますが、納得できないものには払わない傾向にあります。

情報が多く、様々な関心ごとが増えるなかで、相対的に供養に割ける予算が減ってきているというところもあります。

お墓は、どちらかというと欲しいから買うものではなくて、必要に迫られて義務的に購入する傾向が強いです。

薄れる需要に合わせて、お墓の低価格化・小型化・シンプル化が進んでいます。

ご遺骨をどう扱うのか

74歳の男性が、交際中の女性と同棲するために遺骨の置き場所に困り、3年前に亡くなった妻の骨壺をコインロッカーに放置してしまったという事件がありました。

「邪魔になったから骨壺を駅のコインロッカーに放置。」

その結果、死体遺棄容疑で逮捕されました。

何とも形容しがたい悲しいニュースですが、ご遺骨をどう扱うのかは切実な問題です。

先祖代々の「家」としてのお墓にお骨を収める場合には、その一族で承継をしていくことになります。

そのお墓には、両親も祖父祖母も曽祖父も曽祖母も入っているといった感じです。

ただ、現代においてはお墓にご遺骨を埋葬して管理することが難しくなっています。

跡継ぎがいない場合に、お墓を建てるのは維持の問題が出てきますし、のちのちの無縁化にもつながります。

また、将来的に墓守りがいなくなることを見越して墓じまいをするケースもあります。

ご遺骨の管理方法は4つ

お墓も含めて供養方法はいくつかありますが、ご遺骨の管理方法で見ると大きく4つにわけられます。

ご遺骨をどう扱うのかに注目すると整理して考えることができます。

  1. 一族で一緒
  2. 個人単位で骨壺
  3. 自宅で手元供養
  4. その他大勢と合葬・合祀

永代供養墓や樹木葬は、個別に骨壺で管理をするものもあれば、合葬・合祀タイプのものもあります。

個別に骨壺を管理をするタイプの永代供養墓は、数年~数十年間に渡り保管して、その後に合祀されます。

価格は、合葬・合祀タイプは数万円からとかなり格安で、骨壺で保管をするタイプだと数十万円します。

大きく4つにわけましたが、生活者のニーズに合わせてサービスも細分化されてきています。

例えば、夫婦単位で入れるお墓2世代で入れる永代供養墓など、1人でお墓に入るのは寂しいという方向けに新しいサービスもでてきています。

自分の事情に合わせて、相応しい供養方法を選択していけばいいのです。

散骨に関心があっても実際に選ぶ人は少ない

散骨は、お骨を山や海に撒いてしまうので、その後の管理をする必要がありません。

ただ、開放的なイメージから散骨を希望したけど、お骨を撒いてから後悔したという話もしばしば聴きます。

『散骨希望者が3~5割近くにものぼるのに、現実には亡くなった方の1~数%しか散骨されていない』

というアンケート結果を先ほど紹介しましたが、実際にはお骨を無くしてしまうことに抵抗のある方が多いのです。

また、親戚などの周囲の人に反対をされるケースもあります。

そういった理由もあり散骨に関心はあっても実際に選ぶ方は少ないのが現状です。

また、散骨をする場合には、お骨を細かく砕かなければならないという規定があります。

お骨をゴリゴリと砕くことに抵抗を感じて、そこで検討することを辞めてしまう方もいらっしゃいます。

これは、クルーザーで海に出てセレモニーの中で行われる華やかなイメージからは、見えてこない部分です。

ご遺骨を永代供養墓や手元供養として仮置きする人も

合祀をするタイプだと安価に埋葬することができますが、他人の遺骨と混ざってしまうので、一緒にされることを嫌がる方も多いです。

この場合には、「家」単位の従来のお墓に入れることが一番理想的ですが、都市部では、墓地が少なくお骨を埋葬できる場所が限られているという事情があります。

都営霊園の抽選倍率は、例年高くて5~15倍程度になります。

毎年、応募しても何年も受からないという方もいらっしゃいます。

そのために仮に骨壺で預かってくれる永代供養墓に入れるか、自宅で手元供養をして、当選するのを待っている方もいらっしゃいます。

将来的に墓地を建てるかどうかわかならい、もしくはどこの土地に建てるのかわからないという場合の選択肢にもなります。

お墓を管理していくのは、子供たちになりますが、現時点で判断できない場合は多々あります。

骨壺として残しておくと、後でお墓を建てるなり、合祀するなり、どのようにでも動くことができます。

お墓を一度建ててしまうと、壊すのも移動するのも費用が掛かり大変です。

合祀してしまうと、他人のお骨と混ざってしまい二度と取り戻せなくなります。

永代供養墓なり手元供養として骨壺を仮置きしておいて、意志決定をできる時まで先延ばしにすることも1つの選択肢となります。

お墓を守る方とぜひ相談を

現在のお墓事情は、変化をしてきていてお墓以外の供養方法もあり、自分に相応しい方法を検討した方がいいという説明をしてきました。

ただ、中にはお墓参りをするのは子供たちの負担になるし、維持費も掛かるからお墓を建てないと自分達で勝手な判断をされる方もいらっしゃいます。

しかし、子供たちはきちんとお墓参りをしたいかもしれません。

お墓は残された人達のものであって、供養の心を表せる場所です。

無くしてしまうことは必ずしも良いことではありません。

お墓を建てるのか、どういった供養形態をとるのかは、きちんとお墓の承継をする方と相談をするべきです。

まとめ

最近のお墓事情について説明させていただきました。

終活ビジネスが花盛りなこともあり、従来のお墓以外の供養方法が生まれてきてバラエティに富んでいて華やかです。

それだけに、本質的な部分を見失ってしまいがちです。

安易にイメージで選択をしてしまい後から後悔をするケースも見られます。

一度、散骨や合祀をしてしまうと、そこからお骨を取り戻すことができません。

後々後悔をしたくないという意味でも慎重に選ぶ必要があります。

まずはご自身で、自分やご家族の遺骨をどうしたいのかをじっくり考えて、それをできるための方法を調べて選択することが必要になってきます。

また、自分勝手な判断をしないで、お墓を継ぐ立場になる承継者ときちんと相談をしましょう。

子供たちはきちんとお墓参りをしたいと考えているかもしれません。

繰り返しになりますが、お墓は残された家族のものであり、供養の心を表せる象徴でもあるのです。

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