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先日、葬儀社主催の海洋散骨の体験クルーズに参加してまいりました。海洋散骨は新たらしい葬送の形「自然葬」の一つとして近年注目されています。

私自身も葬儀情報をまとめるにあたって、自然葬や散骨についてそれなりに勉強していたつもりでしたが、今回体験ではありますが実際に肌で感じたこと、新しく学んだことなどを皆さんと共有できればと思います。

参加して分かったこと

良かったポイント

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「海」は最後の別れの場所として良い

散骨場所として人気の高い海。散骨に際して誰の所有物でもないという法律上のメリットもありますが、やはり命の起源を思わせるスポットです。
散骨場所へ向かう船上は気持ちのいい風と潮の香り、波の揺れを感じることができ、とても爽やかです。
これから壮大な自然の一部になるための、文字通り「船出」として相応しい爽やかさでした。

ちゃんと自治体や住人、環境への配慮が考えられている

海洋散骨に関する法律上の定めは実はありません。法務省の非公式見解において「葬送を目的とし節度を持って行う限り」は違法性はないという見解と、各自治体と散骨に関する条例に関する規制があるのみです。

なので、法規制が曖昧な分、散骨業者を選ぶ際にも注意が必要です。
自治体ごとに多少の違いはありますが、散骨業者をするにあたって以下のポイントを注意しておくと良いでしょう。

  • 散骨実施場所の条例を遵守している
  • 遺骨は粉骨化したパウダー状のものを必ず撒くようにしている
  • 散骨を地域住民や漁業関係者の目の届かないところで行うようにしている
  • 遺灰を入れた袋、献花、献酒は海の環境に問題ないものを使用している

岬の沖合という散骨ポイント

お墓を作らずに、あるいは墓じまいをして散骨をする選択をした場合、おそらく普通のお墓と海洋散骨の一番の違いは「手を向ける先がない」ということじゃないかと思います。位牌や手元供養がこの問題をクリアしているように思いますが、一方でお彼岸やお盆の墓参りのような、追悼のために足を運ぶという体験が無くなるというのはやはり大きいのではないでしょうか。

海洋散骨においては、多くの会社が「散骨証明書」というものを発行しており、散骨を行った大まかな緯度経度が記載されていることがほとんどです。したがって、散骨を行ったあとでも、船をチャーターすれば再び散骨を行った付近を訪れることは可能ですが、現実問題として船を借りて現地に行くには費用の面でも、また天候に左右されやすい海上という条件を考えても難しいところです。

今回参加した体験クルーズでは「岬」が見える範囲の沖合を散骨ポイントとしています。(もちろん、具体的に散骨をしていることは肉眼では分からない距離です。)岬を基準にしておけば、散骨した場所を訪れる場合は岬に行けばいいわけです。海洋散骨を考えている際は、散骨を行った後のことまで考えているところを選ぶべきだと思いました。

安全性

海釣りやマリンスポーツなどをする人と比べて、海洋散骨をする人は落水時に対する知識や準備が十分とはいえないかもしれません。
特に年配の人や泳ぎが苦手な人も当然参加することがあります。なので、散骨にあたっては必ずライフジャケットを完備している業者を選ぶべきでしょう。

ちなみに、今回の体験クルーズでは着水を感知して自動で膨らむライフジャケットを使用していました。こういった安全面への配慮を行っていることも重要だと感じました。

新しい気付きも

例えば、「既にお墓にある遺骨も散骨したい」という場合、埋葬してから長時間経っている場合は遺骨が液状化しているということがあります。これは結露などで骨壷に水が溜まりやすく、骨の主成分であるカルシウムも水溶性なので湿気を含みやすいためです。
長期間お墓のカロートに収蔵していた遺骨を散骨する場合は、粉骨化に際して乾燥させる必要もあるため、時間に余裕を持って預ける必要があります。

将来的にお墓の遺骨を散骨したいと考えているのであれば、カロート内の湿気対策は施しておいた方が良いかもしれません。最近ではカロート用の換気扇除湿剤などでカロート内の湿気対策を施すこともできます。
お盆やお彼岸などで、お墓の掃除と合わせて遺骨の状態を確認しておいても良いかもしれません。

知っておくべきポイント

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船は揺れる

普段から船に乗り慣れている人であれば説明は不要でしょうが、当然波の上なので船は揺れます。散骨は近隣住民・漁業関係者への配慮からある程度沖合で散骨する必要があるので、波も更に高くなります。今回の散骨体験では風も穏やかだったのですが、船は場所によっては公園のシーソーくらいは軽く揺れていますので、散骨する際はある程度波が落ち着いたときにする必要があります。

遺灰と一緒に海に嘔吐してしまっては洒落になりません。散骨業者に事前に酔い止めの薬は配られますが、念の為に事前に準備しておいた方が良さそうです。
また、乗り込む際や船内でも高齢者の方など足の悪い人は怪我をする危険性もあるので注意が必要です。

乗り合い船ということ

海洋散骨は多くの場合乗り合いの合同葬を前提としています。今回参加した葬儀社の散骨では、遺族ごとに開式し、散骨・献花・黙祷をし、お別れの汽笛をを鳴らして旋回しながら見送ります。それが終われば次の組に…という感じの流れです。

今回は小型のクルーズ船なので、他の家族と顔を合わせることになります。今回は見学ですが、本番ではどのような雰囲気になるのかは正直不安なところです。かたや故人の遺志を前向きに受け取り、明るく散骨に臨む家族と、まだ悲しみの癒えない家族が同船するとなると、お互いに気を使ってしまうかもしれません。

やはり一般のお葬式は火葬場でさえ、他の家族となるべく会わないような配慮がなされています。葬送の過程で突然他の家族と同席することはもしかたら違和感を感じる人もいるのではないかと思いました。とはいえ、ともに散骨を望む家族同士なので、そういった縁も感じることもあるかもしれません。

もちろん、これは大型船のプランがあればある程度は解消できる問題ですし、完全に船を貸しきって行うこともできます。ただし、貸し切りの場合はチャーター代などが別途かかるので、プランもそれなりの値段になります。
乗り合いでの散骨の場合は、クルーズ船の大きさ・基本的な参加人数が何組乗ることを想定しているのかといったところをチェックしておいたほうが良いでしょう。

自然を相手にしているということ

前述のとおり、風の強さや波の高さ、あるいは雨などの天候に大きく左右されます。船が出せない場合はまた別の日に延期する必要があります。散骨を実施している場所は全国にたくさんありますが、例えば「東京の人が沖縄の海に撒いて欲しい」という場合は天気の移り変わりに注目する必要があります。特に見落としがちなのが「」です。「強い風」は「大きい波」に繋がるので、快晴であっても船が出せない場合が出てくるのです。

もし散骨を実施する場合は、スケジュールに余裕を持たせて実施する必要があります。

料金プランを確認しよう

海洋散骨の料金プランは船に乗船できる人数のほか、散骨する遺骨の人数(故人の数)によっても変わってきます。小さい子供の遺骨や大柄の男性の遺骨であっても遺灰の量で料金が変わることはありませんが、埋葬許可証等による本人確認の上での粉骨化が必要ということで、何人分の遺骨を撒くかで料金が変わるということです。なお、今回見学した葬儀社では予め他社で粉骨化を済ませている場合であっても料金は対応できないとのことでした。

他の散骨業者を見ても、散骨をする遺骨の数(故人の数)ごとに追加料金がかかるところが多いようです。「墓じまい」で先祖の遺骨をまとめて散骨したいと考えている人は、具体的にいくらかかるかを見ておいたほうが良さそうです。

後悔しない散骨を行うために

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体験クルーズなどで「船」を体験しておく

今はどの葬儀社・海洋散骨業者も、無料か格安の体験クルーズを行っています。これは散骨を行う前、できれば自身の散骨を考えている本人にも参加してもらった方が良いでしょう。

また、散骨体験クルーズでなくとも、海釣りでもクルージングでもなんでもいいので船に実際に乗ってみて散骨をイメージするのが大事です。

葬儀を終えてから、しっかりと心の余裕がつくまで時間をとる

一般的には忌明けの四十九日法要と同時にお墓に納骨することが多いですが、散骨をする場合は家族の心の整理が着いてから散骨をしたほうがいいのではないかと思いました。海洋散骨はそれなりの金額を払って貸し切りでもしない限りは、合同葬が基本です。他の家族と同船するのであれば、せめて自分の家族だけでも気持ちの余裕はあったほうがいいと思います。

遺骨は手元に置いておく分には違法ではありません。例えば、夫婦のうち一人が亡くなった時は、自宅や納骨堂などで供養し、もう一人が亡くなった時に、二人一緒に散骨するという方法もあると思います。

分骨をしておこう

多くの場合、遺骨の一部でも全部でも散骨の料金は変わりません。散骨で遺灰を全て撒くということに少しでも不安がある場合は分骨をしておいた方が良いでしょう。

散骨はまだまだ理解が十分に浸透しているとは言えません。故人の遺志だったとしても、もしかしたら親戚から非難されることもあるかもしれません。
そういった場合に備えて、手を合わせるための遺骨を残しておくという判断も必要です。

散骨後のことも考えておこう

お墓もある場合は別ですが、お墓を作らずに海洋散骨をする場合は散骨をした後のことも考えておく必要があります。
お彼岸やお盆はどうするのか、一周忌・三回忌などの年忌法要の時期はどうするのかと言った、先祖に感謝し供養するというイベントは故人の死を受け入れるための「グリーフケア」を考えても、大切な行事と言えます。
散骨をした後も、やはり故人を偲ぶ機会はあったほうがよいでしょう。

今回参加した葬儀社では、岬の公園から見渡せる海域で散骨を行っています。なので、節目節目にその場所を訪れることはそんなに難しいことではありません。
また、散骨地として人気のある沖縄やハワイなど、単なる観光地から思い入れのある土地に変わり、何度も足を運ぶ機会にもなるので良いかもしれません。

まとめ

今回は体験ツアーで感じた良かった点・注意すべき点を、感じたままに率直にまとめてみました。
後悔しない、そして故人と遺族双方が満足のいく散骨を行うためにはしっかりとした計画を立てることが必要です。
最近では散骨の注目が高まっている中、各社も体験クルーズを積極的に企画しているので参加してみてはいかがでしょうか?

海洋散骨についてはあわせて解説ページもあるのでご参照ください。

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https://memories-in-time.net/wp-content/uploads/2015/03/sankotsu-1024x576.jpghttps://memories-in-time.net/wp-content/uploads/2015/03/sankotsu-150x150.jpgおさる葬儀ニュース
先日、葬儀社主催の海洋散骨の体験クルーズに参加してまいりました。海洋散骨は新たらしい葬送の形「自然葬」の一つとして近年注目されています。 私自身も葬儀情報をまとめるにあたって、自然葬や散骨についてそれなりに勉強していたつもりでしたが、今回体験ではありますが実際に肌で感じたこと、新しく学んだことなどを皆さんと共有できればと思います。 参加して分かったこと 良かったポイント 「海」は最後の別れの場所として良い 散骨場所として人気の高い海。散骨に際して誰の所有物でもないという法律上のメリットもありますが、やはり命の起源を思わせるスポットです。 散骨場所へ向かう船上は気持ちのいい風と潮の香り、波の揺れを感じることができ、とても爽やかです。 これから壮大な自然の一部になるための、文字通り「船出」として相応しい爽やかさでした。 ちゃんと自治体や住人、環境への配慮が考えられている 海洋散骨に関する法律上の定めは実はありません。法務省の非公式見解において「葬送を目的とし節度を持って行う限り」は違法性はないという見解と、各自治体と散骨に関する条例に関する規制があるのみです。 なので、法規制が曖昧な分、散骨業者を選ぶ際にも注意が必要です。 自治体ごとに多少の違いはありますが、散骨業者をするにあたって以下のポイントを注意しておくと良いでしょう。 散骨実施場所の条例を遵守している 遺骨は粉骨化したパウダー状のものを必ず撒くようにしている 散骨を地域住民や漁業関係者の目の届かないところで行うようにしている 遺灰を入れた袋、献花、献酒は海の環境に問題ないものを使用している 岬の沖合という散骨ポイント お墓を作らずに、あるいは墓じまいをして散骨をする選択をした場合、おそらく普通のお墓と海洋散骨の一番の違いは「手を向ける先がない」ということじゃないかと思います。位牌や手元供養がこの問題をクリアしているように思いますが、一方でお彼岸やお盆の墓参りのような、追悼のために足を運ぶという体験が無くなるというのはやはり大きいのではないでしょうか。 海洋散骨においては、多くの会社が「散骨証明書」というものを発行しており、散骨を行った大まかな緯度経度が記載されていることがほとんどです。したがって、散骨を行ったあとでも、船をチャーターすれば再び散骨を行った付近を訪れることは可能ですが、現実問題として船を借りて現地に行くには費用の面でも、また天候に左右されやすい海上という条件を考えても難しいところです。 今回参加した体験クルーズでは「岬」が見える範囲の沖合を散骨ポイントとしています。(もちろん、具体的に散骨をしていることは肉眼では分からない距離です。)岬を基準にしておけば、散骨した場所を訪れる場合は岬に行けばいいわけです。海洋散骨を考えている際は、散骨を行った後のことまで考えているところを選ぶべきだと思いました。 安全性 海釣りやマリンスポーツなどをする人と比べて、海洋散骨をする人は落水時に対する知識や準備が十分とはいえないかもしれません。 特に年配の人や泳ぎが苦手な人も当然参加することがあります。なので、散骨にあたっては必ずライフジャケットを完備している業者を選ぶべきでしょう。 ちなみに、今回の体験クルーズでは着水を感知して自動で膨らむライフジャケットを使用していました。こういった安全面への配慮を行っていることも重要だと感じました。 新しい気付きも 例えば、「既にお墓にある遺骨も散骨したい」という場合、埋葬してから長時間経っている場合は遺骨が液状化しているということがあります。これは結露などで骨壷に水が溜まりやすく、骨の主成分であるカルシウムも水溶性なので湿気を含みやすいためです。 長期間お墓のカロートに収蔵していた遺骨を散骨する場合は、粉骨化に際して乾燥させる必要もあるため、時間に余裕を持って預ける必要があります。 将来的にお墓の遺骨を散骨したいと考えているのであれば、カロート内の湿気対策は施しておいた方が良いかもしれません。最近ではカロート用の換気扇や除湿剤などでカロート内の湿気対策を施すこともできます。 お盆やお彼岸などで、お墓の掃除と合わせて遺骨の状態を確認しておいても良いかもしれません。 知っておくべきポイント 船は揺れる 普段から船に乗り慣れている人であれば説明は不要でしょうが、当然波の上なので船は揺れます。散骨は近隣住民・漁業関係者への配慮からある程度沖合で散骨する必要があるので、波も更に高くなります。今回の散骨体験では風も穏やかだったのですが、船は場所によっては公園のシーソーくらいは軽く揺れていますので、散骨する際はある程度波が落ち着いたときにする必要があります。 遺灰と一緒に海に嘔吐してしまっては洒落になりません。散骨業者に事前に酔い止めの薬は配られますが、念の為に事前に準備しておいた方が良さそうです。 また、乗り込む際や船内でも高齢者の方など足の悪い人は怪我をする危険性もあるので注意が必要です。 乗り合い船ということ 海洋散骨は多くの場合乗り合いの合同葬を前提としています。今回参加した葬儀社の散骨では、遺族ごとに開式し、散骨・献花・黙祷をし、お別れの汽笛をを鳴らして旋回しながら見送ります。それが終われば次の組に…という感じの流れです。 今回は小型のクルーズ船なので、他の家族と顔を合わせることになります。今回は見学ですが、本番ではどのような雰囲気になるのかは正直不安なところです。かたや故人の遺志を前向きに受け取り、明るく散骨に臨む家族と、まだ悲しみの癒えない家族が同船するとなると、お互いに気を使ってしまうかもしれません。 やはり一般のお葬式は火葬場でさえ、他の家族となるべく会わないような配慮がなされています。葬送の過程で突然他の家族と同席することはもしかたら違和感を感じる人もいるのではないかと思いました。とはいえ、ともに散骨を望む家族同士なので、そういった縁も感じることもあるかもしれません。 もちろん、これは大型船のプランがあればある程度は解消できる問題ですし、完全に船を貸しきって行うこともできます。ただし、貸し切りの場合はチャーター代などが別途かかるので、プランもそれなりの値段になります。 乗り合いでの散骨の場合は、クルーズ船の大きさ・基本的な参加人数が何組乗ることを想定しているのかといったところをチェックしておいたほうが良いでしょう。 自然を相手にしているということ 前述のとおり、風の強さや波の高さ、あるいは雨などの天候に大きく左右されます。船が出せない場合はまた別の日に延期する必要があります。散骨を実施している場所は全国にたくさんありますが、例えば「東京の人が沖縄の海に撒いて欲しい」という場合は天気の移り変わりに注目する必要があります。特に見落としがちなのが「風」です。「強い風」は「大きい波」に繋がるので、快晴であっても船が出せない場合が出てくるのです。 もし散骨を実施する場合は、スケジュールに余裕を持たせて実施する必要があります。 料金プランを確認しよう 海洋散骨の料金プランは船に乗船できる人数のほか、散骨する遺骨の人数(故人の数)によっても変わってきます。小さい子供の遺骨や大柄の男性の遺骨であっても遺灰の量で料金が変わることはありませんが、埋葬許可証等による本人確認の上での粉骨化が必要ということで、何人分の遺骨を撒くかで料金が変わるということです。なお、今回見学した葬儀社では予め他社で粉骨化を済ませている場合であっても料金は対応できないとのことでした。 他の散骨業者を見ても、散骨をする遺骨の数(故人の数)ごとに追加料金がかかるところが多いようです。「墓じまい」で先祖の遺骨をまとめて散骨したいと考えている人は、具体的にいくらかかるかを見ておいたほうが良さそうです。 後悔しない散骨を行うために 体験クルーズなどで「船」を体験しておく 今はどの葬儀社・海洋散骨業者も、無料か格安の体験クルーズを行っています。これは散骨を行う前、できれば自身の散骨を考えている本人にも参加してもらった方が良いでしょう。 また、散骨体験クルーズでなくとも、海釣りでもクルージングでもなんでもいいので船に実際に乗ってみて散骨をイメージするのが大事です。 葬儀を終えてから、しっかりと心の余裕がつくまで時間をとる 一般的には忌明けの四十九日法要と同時にお墓に納骨することが多いですが、散骨をする場合は家族の心の整理が着いてから散骨をしたほうがいいのではないかと思いました。海洋散骨はそれなりの金額を払って貸し切りでもしない限りは、合同葬が基本です。他の家族と同船するのであれば、せめて自分の家族だけでも気持ちの余裕はあったほうがいいと思います。 遺骨は手元に置いておく分には違法ではありません。例えば、夫婦のうち一人が亡くなった時は、自宅や納骨堂などで供養し、もう一人が亡くなった時に、二人一緒に散骨するという方法もあると思います。 分骨をしておこう 多くの場合、遺骨の一部でも全部でも散骨の料金は変わりません。散骨で遺灰を全て撒くということに少しでも不安がある場合は分骨をしておいた方が良いでしょう。 散骨はまだまだ理解が十分に浸透しているとは言えません。故人の遺志だったとしても、もしかしたら親戚から非難されることもあるかもしれません。 そういった場合に備えて、手を合わせるための遺骨を残しておくという判断も必要です。 散骨後のことも考えておこう お墓もある場合は別ですが、お墓を作らずに海洋散骨をする場合は散骨をした後のことも考えておく必要があります。 お彼岸やお盆はどうするのか、一周忌・三回忌などの年忌法要の時期はどうするのかと言った、先祖に感謝し供養するというイベントは故人の死を受け入れるための「グリーフケア」を考えても、大切な行事と言えます。 散骨をした後も、やはり故人を偲ぶ機会はあったほうがよいでしょう。 今回参加した葬儀社では、岬の公園から見渡せる海域で散骨を行っています。なので、節目節目にその場所を訪れることはそんなに難しいことではありません。 また、散骨地として人気のある沖縄やハワイなど、単なる観光地から思い入れのある土地に変わり、何度も足を運ぶ機会にもなるので良いかもしれません。 まとめ 今回は体験ツアーで感じた良かった点・注意すべき点を、感じたままに率直にまとめてみました。 後悔しない、そして故人と遺族双方が満足のいく散骨を行うためにはしっかりとした計画を立てることが必要です。 最近では散骨の注目が高まっている中、各社も体験クルーズを積極的に企画しているので参加してみてはいかがでしょうか? 海洋散骨についてはあわせて解説ページもあるのでご参照ください。