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葬儀・告別式の最後には喪家側が弔問者に対してお礼の挨拶を行います。葬儀・告別式を締めくくる大切な挨拶、ポイントと例文を踏まえて見て行きましょう。

葬儀・告別式での挨拶の基本

出棺時に行うのが一般的

最近の傾向として、葬儀と告別式は続けて行うことが多く、喪主(または遺族代表)の挨拶は火葬場へ向けて出棺する際に行うのが一般的です。

内容

基本的には通夜と同様です。葬儀・告別式に参列してもらったことへのお礼、死因や死去の際の様子などをエピソードを交えて紹介するのもよいです。
また、残された者としての心境を述べ、故人と同様のお付き合いと今後の支援をお願いします。

葬儀・告別式の挨拶の例文

基本パターン

私は、故・○○の長男で、○○と申します。喪主として一言ご挨拶を申し上げます。本日はお忙しいところを、亡き父の葬儀に多数ご参列くださいまして、誠にありがとうございました。お陰さまで滞りなく式を済ませることができました。
(①参列してくれたことへのお礼)

父は、○月○日午前○時○分に、家族に看取られながら息を引き取りました。享年○○で、死因は胃がんでした。私ども家族は、父にがんであることを伝えるかどうか悩みましたが、結局告知はせずに、父の望み通り自宅療養をすることになりました。高齢だったので手術も抗がん剤の投与もせず、痛み止めだけを用いた闘病生活でした。それでよかったのか、今でも答えが出ません。ただ慰めは、父も死期を悟っていたようで、平穏な日々を送り、実に穏やかな顔で人生の幕をおろしたことでした。
(②死去の報告)

晩年の父は何事にも達観していたように思います。私達夫婦が息子の進路のことで言い合ったりすると、「長い人生、本人の好きなようにさせてやればいい」と、ぽつりとつぶやくのです。「ああ、親父は大きいなあ」と思わずにはいられませんでした。
(③故人のエピソード)

そんな父を温かく支えてくださったのは、ここにお集まりいただいている皆様でございます。長い会社勤めでのご支援はもちろん、退職後は趣味のお仲間の皆様、老人会の皆様に、大変お世話になりました。父は亡くなりましたが、遺族の者達はこの地で皆様におすがりしながら生きてまいります。今後とも父の生前同様に、変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
(④厚誼へのお礼と今後の支援のお願い)

本日は最後までお見送りいただき、父もきっと喜んでいることでしょう。父に成り代わりまして、厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
(⑤結び)

喪主としての挨拶

短い挨拶

皆様、本日はご多忙中のところ、父○○の葬儀・告別式にご参列くださいまして、誠にありがとうございました。お陰様で、つつがなく別れの儀式を執り行うことができ、出棺の運びとなりました。

父が生前皆様からいただきましたご厚誼こうぎに対し、心からお礼申し上げます。今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。

ポイント:出棺の際は会葬者を立たせていることがほとんどです。会葬者への配慮も忘れず、簡潔に済ませることも大事です。

長男としての挨拶

本日はお忙しい中を、父○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして、誠にありがとうございました。

父はここ数年、認知症が進行いたしまして、施設での介護をお願いしたこともございました。昨年からは体の方も弱まって、ほとんど寝たきりになり、自宅へ戻って療養しておりましたが、一昨日家族に看取られながら静かに息をひきとりました。

仕事をしていたころの父は頑固で、怖い親父でしたが、晩年はこれがあの父かと驚くほど無邪気で、幼児にかえったようでした。介護の苦労はありましたが、父の幸せそうな顔が慰めでした。

父が生前賜りましたご厚誼に対し、心から御礼を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

ポイント:病名を無理に告げる必要はありません。亡くなる直前の心の平安を強調するために今回は認知症であることを前向きにとらえています。

妻としての挨拶

○○の妻の○○でございます。本日はお忙しいところをお運びいただき、誠にありがとうございました。

数日前まで元気でおりました夫が、夜中に急に苦しみだしまして、救急車で病院へ運んだのですが、そのときはすでに呼吸が止まった状態でした。心筋梗塞という診断でしたが、本当にあっけないものでございます。それでも、長く苦しまなかったことがせめてもの幸いで、最期は穏やかな顔をしておりました。

あまりにも急すぎて、私どもはまだ信じられない気持ちでいっぱいですが、夫が見守っていてくれることを信じて、残された家族で力を合わせて生きていくつもりです。皆様には、これからも変わらぬご厚誼を賜り、私どもを叱咤激励してくださいますようお願い致します。

本日は突然のことにもかかわらず大勢の皆様にご焼香いただき、ありがとうございました。心からお礼申し上げます。

ポイント:急死の場合は、遺族だけでなく訃報を受けたすべての人が驚き慌てるものです。挨拶では突然の葬儀でも弔問してくれたことへの感謝を添えるようにしましょう

娘としての挨拶

本日は母○○の葬儀・告別式でお焼香くださいまして、ありがとうございました。娘の私から一言ご挨拶申し上げます。

私達の家は母子家庭で、母が一生懸命に働いて私と弟を育ててくれました。また、本日ここにお集まりの皆様方にもご恩情をかけていただき、色々と助けていただきました。心からお礼を申し上げます。

私は三年前に、弟は今年就職して、これでやっと母を楽にしてやれると思っていた矢先でした。このたびの事故で、母は突然私達の前からいなくなってしまいました。本当に悔しいです。でも、いつまでも泣いてばかりいては、大好きな母を悲しませるだけですから、これからは弟と二人で、強く生きていかなければと思っています。どうかこれからも、ご指導をお願い申し上げます。

本日はご会葬いただきまして、ありがとうございました。

ポイント:不慮の事故はとても悲しいですが、出来る限り悲しみは抑えるよう努力しましょう

親族代表としての挨拶(喪主が挨拶できない場合)

弟としての挨拶

故人の弟の、○○と申します。喪主である兄嫁は高齢でありますので、親族を代表して一言お礼のご挨拶を申し上げます。本日は、兄○○の葬儀・告別式にご参列いただき、誠にありがとうございました。

兄は○年前に脳梗塞で倒れ、退院後はリハビリに励んでおりましたが、○月○日の早朝に脳梗塞が再発し、○○年にわたる生涯を閉じました。リハビリも順調で回復に向っていた中での逝去で、残念と言わざるを得ません。

皆様には生前故人がご厚誼を賜りまして、深く感謝申し上げます。私ども遺族に対しまして、今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げます。本日はお見送りありがとうございました。

ポイント:喪主は故人と一番近い人が務めるのが一般的で、①配偶者②子ども③親のような順になります。喪主が挨拶できない場合は、親族が代理として親族を代表して挨拶します。

婿としての挨拶

本日は、岳父○○のためにお集まりいただき、厚くお礼を申し上げます。本来ですと、喪主である○○の妻の○○がご挨拶すべきところですが、体調を崩しているため、故人の長女の夫である私・○○から一言お礼のご挨拶を申し上げます。

父はかねてより病気療養中でしたが、○月○日の夜、容態が急変し、それが原因で翌○○日未明に○歳の一生を終えました。現役の頃は仕事一筋に生き抜いた気骨のある人でしたが、定年後は趣味の家庭菜園をしながら、平穏な毎日を過ごしていました。天珠を全うしたと言えるのではないかと思います。

親しくしていただいた皆様にお見送りをしていただいて、父も心から感謝していることと思います。改めて、生前賜りましたご厚誼に対し、心からお礼申し上げます。

父は遠くへ旅立ちましたが、義母をはじめ遺族一同に対し、今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

ポイント:「岳父」は妻の父という意味で、妻の母は「丈母・岳母」となります。逆に妻は夫と立場を同じくするので、夫の父も母も、そのまま「父・母」でOKです。
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https://memories-in-time.net/wp-content/uploads/2015/04/ozigi-1024x576.jpghttps://memories-in-time.net/wp-content/uploads/2015/04/ozigi-150x150.jpgおさるお悔やみの言葉・弔辞・挨拶
葬儀・告別式の最後には喪家側が弔問者に対してお礼の挨拶を行います。葬儀・告別式を締めくくる大切な挨拶、ポイントと例文を踏まえて見て行きましょう。 葬儀・告別式での挨拶の基本 出棺時に行うのが一般的 最近の傾向として、葬儀と告別式は続けて行うことが多く、喪主(または遺族代表)の挨拶は火葬場へ向けて出棺する際に行うのが一般的です。 内容 基本的には通夜と同様です。葬儀・告別式に参列してもらったことへのお礼、死因や死去の際の様子などをエピソードを交えて紹介するのもよいです。 また、残された者としての心境を述べ、故人と同様のお付き合いと今後の支援をお願いします。 葬儀・告別式の挨拶の例文 基本パターン 私は、故・○○の長男で、○○と申します。喪主として一言ご挨拶を申し上げます。本日はお忙しいところを、亡き父の葬儀に多数ご参列くださいまして、誠にありがとうございました。お陰さまで滞りなく式を済ませることができました。 (①参列してくれたことへのお礼) 父は、○月○日午前○時○分に、家族に看取られながら息を引き取りました。享年○○で、死因は胃がんでした。私ども家族は、父にがんであることを伝えるかどうか悩みましたが、結局告知はせずに、父の望み通り自宅療養をすることになりました。高齢だったので手術も抗がん剤の投与もせず、痛み止めだけを用いた闘病生活でした。それでよかったのか、今でも答えが出ません。ただ慰めは、父も死期を悟っていたようで、平穏な日々を送り、実に穏やかな顔で人生の幕をおろしたことでした。 (②死去の報告) 晩年の父は何事にも達観していたように思います。私達夫婦が息子の進路のことで言い合ったりすると、「長い人生、本人の好きなようにさせてやればいい」と、ぽつりとつぶやくのです。「ああ、親父は大きいなあ」と思わずにはいられませんでした。 (③故人のエピソード) そんな父を温かく支えてくださったのは、ここにお集まりいただいている皆様でございます。長い会社勤めでのご支援はもちろん、退職後は趣味のお仲間の皆様、老人会の皆様に、大変お世話になりました。父は亡くなりましたが、遺族の者達はこの地で皆様におすがりしながら生きてまいります。今後とも父の生前同様に、変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。 (④厚誼へのお礼と今後の支援のお願い) 本日は最後までお見送りいただき、父もきっと喜んでいることでしょう。父に成り代わりまして、厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。 (⑤結び) 喪主としての挨拶 短い挨拶 皆様、本日はご多忙中のところ、父○○の葬儀・告別式にご参列くださいまして、誠にありがとうございました。お陰様で、つつがなく別れの儀式を執り行うことができ、出棺の運びとなりました。 父が生前皆様からいただきましたご厚誼こうぎに対し、心からお礼申し上げます。今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。本日はありがとうございました。 ポイント:出棺の際は会葬者を立たせていることがほとんどです。会葬者への配慮も忘れず、簡潔に済ませることも大事です。 長男としての挨拶 本日はお忙しい中を、父○○の葬儀・告別式にご参列いただきまして、誠にありがとうございました。 父はここ数年、認知症が進行いたしまして、施設での介護をお願いしたこともございました。昨年からは体の方も弱まって、ほとんど寝たきりになり、自宅へ戻って療養しておりましたが、一昨日家族に看取られながら静かに息をひきとりました。 仕事をしていたころの父は頑固で、怖い親父でしたが、晩年はこれがあの父かと驚くほど無邪気で、幼児にかえったようでした。介護の苦労はありましたが、父の幸せそうな顔が慰めでした。 父が生前賜りましたご厚誼に対し、心から御礼を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 ポイント:病名を無理に告げる必要はありません。亡くなる直前の心の平安を強調するために今回は認知症であることを前向きにとらえています。 妻としての挨拶 ○○の妻の○○でございます。本日はお忙しいところをお運びいただき、誠にありがとうございました。 数日前まで元気でおりました夫が、夜中に急に苦しみだしまして、救急車で病院へ運んだのですが、そのときはすでに呼吸が止まった状態でした。心筋梗塞という診断でしたが、本当にあっけないものでございます。それでも、長く苦しまなかったことがせめてもの幸いで、最期は穏やかな顔をしておりました。 あまりにも急すぎて、私どもはまだ信じられない気持ちでいっぱいですが、夫が見守っていてくれることを信じて、残された家族で力を合わせて生きていくつもりです。皆様には、これからも変わらぬご厚誼を賜り、私どもを叱咤激励してくださいますようお願い致します。 本日は突然のことにもかかわらず大勢の皆様にご焼香いただき、ありがとうございました。心からお礼申し上げます。 ポイント:急死の場合は、遺族だけでなく訃報を受けたすべての人が驚き慌てるものです。挨拶では突然の葬儀でも弔問してくれたことへの感謝を添えるようにしましょう 娘としての挨拶 本日は母○○の葬儀・告別式でお焼香くださいまして、ありがとうございました。娘の私から一言ご挨拶申し上げます。 私達の家は母子家庭で、母が一生懸命に働いて私と弟を育ててくれました。また、本日ここにお集まりの皆様方にもご恩情をかけていただき、色々と助けていただきました。心からお礼を申し上げます。 私は三年前に、弟は今年就職して、これでやっと母を楽にしてやれると思っていた矢先でした。このたびの事故で、母は突然私達の前からいなくなってしまいました。本当に悔しいです。でも、いつまでも泣いてばかりいては、大好きな母を悲しませるだけですから、これからは弟と二人で、強く生きていかなければと思っています。どうかこれからも、ご指導をお願い申し上げます。 本日はご会葬いただきまして、ありがとうございました。 ポイント:不慮の事故はとても悲しいですが、出来る限り悲しみは抑えるよう努力しましょう 親族代表としての挨拶(喪主が挨拶できない場合) 弟としての挨拶 故人の弟の、○○と申します。喪主である兄嫁は高齢でありますので、親族を代表して一言お礼のご挨拶を申し上げます。本日は、兄○○の葬儀・告別式にご参列いただき、誠にありがとうございました。 兄は○年前に脳梗塞で倒れ、退院後はリハビリに励んでおりましたが、○月○日の早朝に脳梗塞が再発し、○○年にわたる生涯を閉じました。リハビリも順調で回復に向っていた中での逝去で、残念と言わざるを得ません。 皆様には生前故人がご厚誼を賜りまして、深く感謝申し上げます。私ども遺族に対しまして、今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げます。本日はお見送りありがとうございました。 ポイント:喪主は故人と一番近い人が務めるのが一般的で、①配偶者②子ども③親のような順になります。喪主が挨拶できない場合は、親族が代理として親族を代表して挨拶します。 婿としての挨拶 本日は、岳父○○のためにお集まりいただき、厚くお礼を申し上げます。本来ですと、喪主である○○の妻の○○がご挨拶すべきところですが、体調を崩しているため、故人の長女の夫である私・○○から一言お礼のご挨拶を申し上げます。 父はかねてより病気療養中でしたが、○月○日の夜、容態が急変し、それが原因で翌○○日未明に○歳の一生を終えました。現役の頃は仕事一筋に生き抜いた気骨のある人でしたが、定年後は趣味の家庭菜園をしながら、平穏な毎日を過ごしていました。天珠を全うしたと言えるのではないかと思います。 親しくしていただいた皆様にお見送りをしていただいて、父も心から感謝していることと思います。改めて、生前賜りましたご厚誼に対し、心からお礼申し上げます。 父は遠くへ旅立ちましたが、義母をはじめ遺族一同に対し、今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。 ポイント:「岳父」は妻の父という意味で、妻の母は「丈母・岳母」となります。逆に妻は夫と立場を同じくするので、夫の父も母も、そのまま「父・母」でOKです。