手元にある遺骨ペンダントを握りしめ祖母のことを想います

30代 女性

ちょうど一年ほど前、祖母が亡くなりました。
私の両親は共働きだったため、週末や夏休みなどの長期休暇は祖父母の家に預けられることが多く、祖父母の家から学校へ通っていたこともありました。
そんな私にとって祖父母は実の親と同じくらい大事な存在でした。
「こんなの母親の仕事でしょ!もう私も年なんだからこき使わないで~」そう冗談めかしてぼやきながらも、毎朝私にお弁当を作ってくれた祖母。
そんな祖母が数年前に骨折し入院することに。
私も大人になり仕事と家庭に追われ、なかなか祖母に会いに行けないまま何年か経つ間、祖母は物忘れが激しくなり、祖父の介護の下で病院と老人ホームの往復を繰り返していた中での突然の訃報でした。

私にとってこんなにも身近な人が亡くなるのは初めてのことでしたし、ちゃんと話すこともできないまま祖母は逝ってしまったので、心の整理がつかないままの見送りとなりました。
火葬場で身内のみが集まり、遺骨はどうしよう?という話に。
そのとき、我が家にはきちんとした仏壇もなにもないけれど、どんな形でもいいから祖母の遺骨を手元に持っておきたい。
そう強く思い、骨壺は用意せず小さな密封袋に祖母の遺骨を詰めていただきました。

祖母の葬儀も無事終わり、家に仏壇を作るよりももっと祖母を身近に感じていたい。
かといってそのまま持ち歩くわけにもいかないし、何かいい方法はないものか…と、今考えれば「手元供養したい」と思っていた中、ネットで検索していたら見つけたのが「遺骨ペンダント」でした。

いろいろな種類がある中で私が選んだのは、円柱型の刻印タイプのものでした。
祖母の名前や誕生日などを刻印して遺しておきたかったのです。
少し大きめだけれどペンダントにもできるので、バッグに入れることも身に付けることもできました。
3つ注文し、祖父そして祖母の娘である母に渡したところ、とても喜ばれました。
昔から仏壇やお墓にお参りするという習慣がなく、もっとわかりやすい形で祖母を身近に感じていたいという私の気持ちに遺骨ペンダントはぴったりでした。

祖母が亡くなってから一年。
刻まれた文字を見るたびに、日々生活を送る中でふっと祖母のことを思い出すたびに、手元にある遺骨ペンダントをぎゅっと握りしめ祖母のことを心の中で想います。
いつしか祖母が亡くなった事実も受け入れることができていました。
今ではそれ以上にとても穏やかな気持ちになれます。
おばあちゃん、「私も年なんだから連れ歩いてこき使わないで~」って笑いながら言うかもしれないけど、もう少しだけ私と一緒にいてね。

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